Sシリーズ。
死ぬほど洒落にならない恐い話を集めてみない?68
63 :S ◆8buudFBxyQ :04/03/07 20:43
Sのエピソード2
今からだいぶ前、高校一年でSとはすでに面識があり、知人以上友人未満だった頃。
夜寝ていると、やたら不機嫌な母親に起こされた。
何でもさっき電話があり、私に代われと言っているらしい。
電話に出てみるとSで、なにやら笑いを含んだ声で、
もうすぐあるイベントがあるからテレビを付けて起きていろと言う。
すでにSがただの女子ではないと知っていたので、言う通りにすることにした。
女性の声でこんな夜中に電話があったというので、家族に冷やかされるのをかわしながらテレビを付けた。
30分ほどして、眠気に勝てずテレビを付けたままうとうとしていると、
グ
ラ
ッ
と家が揺れた。後に言う阪神大震災である。
後にSの父母に会う機会があり、確認したところ、
何でもいきなり両親をたたき起こして、食器棚から皿を下ろし始めたそうです。
Sの奇行に慣れた両親も驚いていると、今度はいくつかの家に電話をかけ始めた。
そしてテーブルの下にSがこもり、しばらくして地震が起きたので、
今度こそ腰が抜けるほど驚いた、と言っていました。
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