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『他の歴史世界から来たと自称する男に会いました』2/3

「『他の歴史世界から来たと自称する男に会いました』1/3」の続き
他の歴史世界から来たと自称する男に会いました

21 :オーバーテクナナシー:2008/07/31(木) 01:11:26 ID:/jqfR4sH
1です。続きを記します。

「え?こっちの歴史の話が聞きたい?そうだな・・・
 あんたを混乱させるといけないし、こうするとみんな聞くから世界史の話から始めよう。
 多分、20世紀に入ってすぐ辺りからなのだろうな、あっちの世界とここの世界が違ってくるのは。
 とか最近考えるんだが、そうすると第一次大戦がきっかけなのかな?
 大体、1914年に勃発したあの大戦は三国同盟の敗退に終わり、
 ドイツはワイマール体制の管理下に置かれたんだったな。
 しかしこの俄か民主国家は、結局第一次大戦後処理による天文学的補償の返済による財政圧迫によって、
 あのナチス党台頭を許してしまったわけだ。
 その頃ロシア帝国でも、相次ぐ経済失策や下層階級への弾圧が共産主義勢力の台頭を許し、
 1921年にロシア革命を起こしてしまった。
 共産革命は第三インターナショナルを通じ、
 中国、朝鮮等の東アジア諸国やボリビア、ペルー等の南米諸国に波及したのさ。
 日本も日露戦争に敗退した後に、ロシアや英国に対する莫大な国債を抱え、財政危機を招聘してしまった。
 そして第一次大戦時に勃発した第二次日露戦争で北海道を占領され、
 日本は緒戦に於いて英国の協力を得る代りに、英国の日本国内に於ける経済的支配を容認してしまった」


22 :オーバーテクナナシー:2008/07/31(木) 01:13:13 ID:/jqfR4sH
「この事態に、米国も東アジア地域に積極的に干渉してくるようになった。
 特にロシア占領後共産化してしまった朝鮮や、遼東半島への軍事介入を行い、
 東アジアの権益を巡る英国との対立が、引いては第二次大戦での致命的敗退の原因になったわけだ。
 そして1929年の世界恐慌は、ドイツのナチス台頭やイタリアのファシスト党台頭の原因になり、
 そのお陰でスペインやオーストリアといった欧州地域全体が、
 ファシズムの嵐に巻き込まれるようになったのだ。
 当然、他の欧州諸国は危機感を持った。
 フランスや英国は、所有する植民地と本国とをブロック経済により保護しようとしたが、
 本国内の混乱拡大を結局防ぐ事は出来なかった。
 この様な状況では、1939年の第二次世界大戦勃発は、むしろ当然の帰結だったんだよな。

 ここで問題となるのは、なぜナチスを中心とする枢軸側は、ソビエト共産圏とが連係したかなのさ。
 双方ともに相手を否定し、最終的な討伐の対象としていたわけだからな。
 それで理由に考えられるのは、両国とも北米大陸の権益を最重要視していたからだろう。
 当時の米国ではウィルキー政権が、英国との対立関係上、依然としてモンロー主義を貫いていた。
 しかし世界恐慌による長い不況が、米国社会に深い傷をもたらし続けていたそうだよ。
 だから30年代から40年代に掛けて暴動や犯罪が後を絶たず、
 モンロー主義を徹底する大統領府側と、派兵論にはやる軍とが対立を強めていたという。
 この事はナチス・ソ連側に、米国崩壊の為の対米政治工作を助長する一因となった。
 ナチス・ソ連の両国は、まず目先の敵を倒す為に、
 表面上の協力ないし不干渉を約束する、独ソ不可侵条約を1940年に締結した」


23 :オーバーテクナナシー:2008/07/31(木) 01:13:53 ID:/jqfR4sH
「そして1943年秋、米国陸軍が共産圏からの支援の口約束を得てクーデターを起こし、
 親独中立的な大統領府側の治安部隊・州軍との衝突で、東海岸は一時的に内戦状態に陥ってしまった。
 その頃までにはドイツ軍は英国を完全占領し、すぐに兵力を米本土に差し向けた。
 そして親独政権を樹立させたケベックを地歩に、怒濤の米本土進撃を行ったんだ。
 これに呼応して、ソ連軍もアラスカから米本土への侵攻を開始し、1945年春に米国は崩壊。
 ドイツ軍とソ連軍は、ミズーリ川近辺を境に、米本土を完全分割占領してしまった。
 一方、大平洋地域に於いても、旧来よりドイツ領だった中部大平洋諸島を地歩としたドイツが、
 オーストラリア、フィリピン、台湾、更に日本西部を占領した。
 それに対しソ連軍も日本を南下し、遂に関東地方で独ソ両軍が初めて直接衝突したってわけだ。
 1945年夏の事だったよ」


25 :オーバーテクナナシー:2008/07/31(木) 02:16:43 ID:I1giNeN0
>>23
こっちの世界では、日露戦争に日本は勝ってますよね。そこらへんが分岐点?

天皇の存在は、あっちの世界ではどうなってるんでしょう?
皇室解体なのか、こちらのように元首として残っているのか、あちらの日本の元首は誰なんでしょう?


26 :オーバーテクナナシー:2008/07/31(木) 07:13:50 ID:H4UCHhF1
共和国ってことは、天皇はいないんだろうな


28 :オーバーテクナナシー:2008/08/01(金) 02:08:18 ID:sntD3KoD
1です。
すいません、、テープ起こしした時に、
冗長な部分を除いて、なるべく分かりやすい平易な文章に変えていたつもりなのですが、
逆に分かりにくかったですか?
まあ実際、彼の口調も結構こんな感じではあったのですが・・・
あと、色々と質問もあがっているようなのですが、
私も彼に会った時に、彼の話を聞いてから色々質問をぶつけたくだりを載せますので、お待ち下さい。
続きを記します。

「独ソの衝突は、1946年初頭に、ドイツ軍が原子爆弾搭載型弾道弾をモスクワに打ち込むまで続いたんだ。
 ドイツはソ連に先駆けて原爆を開発していたからな。
 対するソ連でも、米国占領時にロスアラモスを得た事で核開発が急速に伸展していたので、
 モスクワ核攻撃から2週間で、ベルリンに原爆攻撃を敢行出来たわけだ。
 これで独ソの衝突は膠着し、
 1946年4月14日に、ヒトラー・スターリンの両巨頭が、バルト海沿岸のクライペダで会談を開き、
 ケーニヒスベルグ休戦条約が締結されて、第二次世界大戦が表面上は終結したのさ。
 両者共に核兵器の存在を誇示しつつ、全滅戦争への道をメンツ上回避した格好だよ。

 その後、独ソ二大国は第三世界へ急速に勢力を網羅させて、
 休戦条約締結から2、3ヵ月のうちに、世界全体が完全な独ソ冷戦構造に組み込まれちまった。
 具体的には、ナチスドイツは、
 欧州全域とアフリカ大陸の大半、中東南西部、インド亜大陸、北米東半分と中米、南米東半分、
 オーストラリア及び東アジアの一部を勢力下に収めた。
 共産圏はそれ以外の地域、すなわちロシア、中央アジア、中東北東部、東アジア及び東南アジア全域、
 北米及び南米西半分、アフリカ大陸の一部が手に入ったのさ。
 そのいずれにも属さない地域は実質的に無く、あっても独ソ冷戦構造の境界にあって、
 恒常的な内戦状態をもたらしていたんだよ」


29 :オーバーテクナナシー:2008/08/01(金) 02:12:42 ID:sntD3KoD
「日本列島は、完全に独ソ陣営の境界地域に属したといって差し支えないだろう。
 休戦条約締結以降現在に至るまで、日本は断続的な内戦状態にある。
 それはおそらく、日本の歴史上最悪の状況だ。
 日本が他国の干渉を受けずやっていた時代があったなんて、全く信じられないよ。
 今、日本列島は、本州の柏崎-銚子の線を境に、北と南に分断されている。
 私が居た北側は、篠原一族が親ソ傀儡政権を牛耳っている。
 奴等とモスクワ中央政府の画策によって、国民全員が農耕を強いられ、
 反抗する者は樺太の強制収容所に連れてかれる。
 優秀な技術者や高官以外の一般人民は、共同長家で暮らしている。
 恒常的な飢えや物資不足で、行政官や風紀委員の目を逃れて闇市で飢えをしのいでた。
 あの頃は、毎日ジャガイモ数個と僅かなコウリャンで、家族4人が暮らしてたんだ。
 全くやってられなかったよ。
 なのに政府の役人どもは、デカく酷い煙を吹かしまくる車に乗り、
 専用の食糧市場で買い物が出来て、専用の高層住宅に住んでた。
 全く共産主義が聞いて呆れるよ。
 小学校の時からマルクスと共産闘争詩をさんざん読まされたが、
 あの精神はどこいっちまったんだ!って感じだったよ。

 南側はまったくわからないが、もっと酷いと聞いている。
 何しろ、ユダヤ人の完全絶滅を1962年に達成したナチスは、その鉾先を他の有色人種に向けられている。
 ドイツ軍に最後まで抵抗した日本人は、やはり駆除の対象にされちまった。
 今では日本にも絶滅工場が設置され、
 また、医療研究開発と称して、多くの日本人が人体実験に与されているらしい。
 12年前の兵役時には、
 前線の向こう側のドイツ軍陣地に、何千人もの日本人が、ぼろを着て苦役に従事しているのが見えた。
 それに較べると、まだ東側の方がマシなのかも知れんがな」

「『他の歴史世界から来たと自称する男に会いました』3/3」に続く

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