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『アメリカ人にお経』

叔父さんシリーズ。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?186

769 :甥 ◆4wXKovjUIc :2008/01/18(金) 15:03:07 ID:tvNSEzDC0
昨日の者です。叔父さんから聞いた話にいくつか印象深い話があるので、書きたいと思います。

「00、アメリカ人の幽霊を、お経で成仏させられると思うか?」
叔父さんは唐突に聞いてきた。
「無理じゃない?」
「なぜ?」
「だって、お経知らないでしょ」
「それだよ」
叔父はニタリと笑った。
「もちろん、お経だろうがキリスト教の悪魔祓いの儀式だろうが、霊的な力はあると思う。
 だが、それよりも重要なのは、死んだ人間がどの文化圏に属し、どういう生活習慣を送ってきたかだと思う。
 例え、信心・信仰深くない人間でも、人生で何度かは、葬式や宗教の祭り、教会等に行った事はあるはずだ。
 そこで、そういう所でそういう儀式を見ている。
 つまり、『死んだ者等に対しては、そうやって奉る事が常識だ』と思っている。
 古来からずっと続いてきた事だ。
 それだけ人の思い、思い込みとも言っていいだろうが続けば、それは力を持つ。
 つまり、霊の側も、何となく成仏した気持ちになってるのかも知れない。全部が全部とは言わないがね」


770 :甥 ◆4wXKovjUIc :2008/01/18(金) 15:04:55 ID:tvNSEzDC0
「医者が、その症状には効かないビタミン剤とかを患者に渡し、患者が効くと思い込んで病気が治る、
 ってのに似てるね」
「そうだな。じゃあ、人生の前半をアメリカで過ごし、人生の後半を日本で過ごしたアメリカ人の霊はどうだ?」
「う~ん…両方効くんじゃない?」
「両方有効な可能性もあるが、最初に生まれ育った文化圏でのやり方の方が、有効な可能性のほうが高い」
「というか、霊がいるってのは、叔父さん信じてるんだ?」
「難しいな。そういう残留思念の様なモノはあると思う。
 俺も仕事柄世界中を回っているし、いくつも不思議なモノは見てきた。
 何とか説明がつくのが9割、どうしても分からないのが1割、かな。
 さっきの話に戻るが、宗教的な呪文や儀式を、彫刻刀に置き換えてみるといい。
 ド素人が彫刻刀を奮っても、凡作しか出来ないだろう。
 だが、才能溢れる人物が彫刻刀を奮えば、それは素晴らしい作品が出来上がるだろう。
 要は、呪文も儀式も媒体・触媒に過ぎず、それ自体にさほど効果があるわけではない、と言う事だ。
 優れた詩人が自分が作った詩を詠めば、それは不思議なな力を持つだろう。優れたミュージシャンが…も然り。
 49日とか何回忌とか、死者は別に坊さんのお経が聴きたいのではない。
 死者を想う家族の念や心、畏敬や感謝の気持ちが嬉しいのだと思う。
 だから俺の葬式には、辛気臭いお経など詠ませずに、ビートルズの曲を流す様に頼んである」
ビートルマニアの叔父さんは、そう言って笑った。

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