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『封印された記憶』1/2


ほんのりと怖い話スレ その26

43 :本当にあった怖い名無し :2005/11/05(土) 18:02:44 ID:FDe9EqMh0
ほんのり怖いかどうか分からないですけど、書かせてもらいます。

俺ね、物心ついた時から“薪”がどうしてもダメだったんです。あの木を割った棒きれが。
どうダメだったかと言うと、
例えばドラマ(北の国からとか)で薪が出ると、物凄い嫌悪感というか吐きそうになって。
リアルで見ることは殆どないから実害は少ないんだけど、
アニメやドラマで薪が出ると気持ち悪くなって、すぐにチャンネルを替える。
この状態がかれこれ20年以上。

でも、何で薪がダメなのか、自分でも理由が分からないんです。気がつけば薪を嫌悪してて。
そういうのって気味悪いでしょ?だから何度も親と兄貴に聞きましたよ。
「俺が薪を嫌悪する理由知らない?俺が小さい時に何かあった?」って。


44 :本当にあった怖い名無し :2005/11/05(土) 18:03:14 ID:FDe9EqMh0
でまあ、予想通りというか、親も兄貴も「知らない」と。
それでも食い下がると、「しつこい!」ってキレられる。
でもね、雰囲気で分かるんですよ。親も兄貴も絶対何か知ってるって。
俺ももう31だから、ちょっとやそっとの事では動じないし耐える自信もあって、
だから機会がある度に聞くんだけど、相変わらず「知らない」の一点張りで、
ああ俺はこのまま訳も分からず、薪を嫌悪して生きて行くんだなあって思ってたんです。

その薪を嫌悪してた理由がね、分かってしまいました。3日前のことです。


45 :本当にあった怖い名無し :2005/11/05(土) 18:04:04 ID:FDe9EqMh0
話は今から一週間前に遡ります。居酒屋で友達と飲んでいたときの事。
たまたまその友達の知り合いがやってきて、一緒には飲まなかったんだけど名刺をもらった。
その人精神科の先生で、人柄も良さそうだったから、
「後で聞いて欲しい話があります」ってお願いして、2日後に連絡を取ったんです。
聞いて欲しい話っていうのは、もちろん薪の事。
なるべく細かく説明して、「もう20年以上も続いてるんですが、精神的な理由なんでしょうか?」って。
先生が言うには、「おそらくそうでしょうね」と。
「何とかして思い出す事はできませんか」と訊ねると、
「誘導催眠なら出来る可能性がありますけど、覚悟が必要な場合も多いですよ」とのこと。
(催眠についてちょっと補足です。
 心理学を専攻した人は催眠“術”とは呼ばず、誘導催眠とかヒプノセラピーと呼ぶらしいです。
 科学的に説明できるものなので“術”ではないと)
その先生も(Nさんと呼びます)一通り誘導催眠について学んだそうで、
「もしどうしても思い出したいなら、成功云々は置いといて、プライベートでやってみてもいいですよ」と。


46 :本当にあった怖い名無し :2005/11/05(土) 18:05:02 ID:FDe9EqMh0
そんなわけで3日前、
Nさんの仕事が終わった後自宅にお邪魔して、静かな部屋(リビング)で誘導催眠をやってもらいました。
Nさん曰く、
「浅い催眠状態の時は自分の話した言葉をちゃんと覚えてるけど、
 ○○(俺)さんの場合は退行催眠に誘導しなければならず、
 退行催眠→深い催眠状態になるので記憶が飛ぶことがある。
 なので、一部始終をテープで録音しますね」と。

そして、俺は誘導催眠を受けて色々話しました。(時間にして3時間!Nさんありがとうございます)
ただ、Nさんの言うとおり、退行催眠が始まってからはほとんど何を話したか覚えてないんですよ。
なので催眠が解けたあと、「理由は分かったんでしょうか?」とNさんに聞いてみました。
Nさん、すごく悲しそうな顔して(というか泣いてました)「ええ・・・」と。
その顔に不安を覚えながらも、「テープいただいてもいいですか?」って聞くと、
「いいですよ。
 ただね○○さん、精神科医の立場から言わせてもらうと、
 これは思い出さなくてもいい部類の話なんだと思います。
 僕たちの仕事は患者さんの心の病を取り除くことであって、心の闇を突きつける事ではないですから」と。
「それでも知りたいですか?」との問いに、少し考えた後「はい」と答え、テープをもらいました。

「『封印された記憶』2/2」に続く

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