海にまつわる怖い話・不思議な話 16
675 :
634:2011/10/25(火) 23:44:15.98 ID:/ENPLxXO0
これも長期出張で同じ離島の話。
その日も仕事が終わってから、河口近くの波止で夜釣りをしていた。
1投目、仕掛けを入れた直後から竿先が微妙に揺れるので、大げさにアワセをくれて仕掛けをあげた。
すると10cm位の赤い魚がぶら下がってる。
お前どうやってエサを口に押し込んだんだって感じで、針に掛かってもないのにエサを咥えたまま上がってきた。
アヤメエビスか?
何だか可笑しくなって、魚の口からエサを外し逃がしてやった。
しばらくプカ~ッと浮いていたが、バシャッと泳いで逃げていった。
その後仕掛けを入れたが当たりがない。
飲んだビールの酔いもあってウトウトしてたら、「ねぇ、釣れるよ」って声がして目が覚めた。
すぐに竿先の鈴が鳴って、50cm強のコロダイが釣れた。
誰が声を掛けてくれたのか、周りを見回すがだれもいない。
不思議に思ったが、次の仕掛けを入れてまたウトウト・・・
「大きいの釣れるよ」って声がして、また目が覚めた。
すぐに竿先の鈴が鳴って、今度は60cm弱のゴマフエダイ。
やっぱり周りには誰もいない。
不思議と怖い感じは全然なかった。
いるはずのない、小さな子供みたいな声なのに、何故だろうね。
676 :634:2011/10/25(火) 23:58:35.85 ID:/ENPLxXO0
もう一度仕掛けを入れてまた居眠り。
すると耳元で少し切羽詰まった声で「起きろ、雷だ!」。
飛び起きて風上の空を見ると、黒雲が湧いて雷光がピカピカ。
慌てて仕掛けを片付け車に避難。間一髪セーフ、濡れずに済んだ。
もう一度辺りを見廻したが、やっぱり周りには誰もいない。
車の中で朝まで仮眠してアパートに帰った。
そのまま昼寝してたら、夢の中で幼なじみの従姉妹が乙姫様のコスプレで登場。
「世話になった。だがもう少し気をつけて釣りをしろ」って言われたところで目が覚めた。
今でも全然意味がわからない。
因みにその従姉妹は結構な美人で巨乳だ。
ますます意味不明。
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