◇ 心霊ちょっといい話VER.14 ◇
852 :本当にあった怖い名無し:2009/08/19(水) 02:48:57 ID:XuFHpr2CO
私の母が亡くなってから、いろいろあります。
最初は、母の葬儀が終わって夕方家に戻ったとき。
玄関の黒いドアの真ん中に、真っ白な蝶々がぴったりとまっていました。
直感的に『お母さん、戻ってきたんだ』と思いましたので、「家に入りたい?」と聞いたら、
玄関の灯りが一瞬『いいよ』と返事するようにフワッと明るくなりました。
蝶々の羽の模様が、母の顔に掛けたハンカチの刺繍の柄にそっくりで、しばらくその蝶々を眺めていました。
次の朝になってもその蝶々は同じ場所にいて、
私の知り合いや友人たちもみんな、「お母さんだ」「○○さんに間違いないよ」と、蝶々を囲んで話していました。
それから初七日を迎える前の晩まで、蝶々はそこにぴったりとまったままで、
時おり私が出かけようとすると、フワフワと庭の仕切りまで見送ってくれて、
帰ると、また元の場所にいるんです。
初七日の前の晩。
「明日の朝は初七日だから、もう行かなくちゃいけないんじゃない?」と話をして、お水をお供えしました。
初七日の朝、ドアを開けてみると、蝶々はいませんでした。
853 :本当にあった怖い名無し:2009/08/19(水) 03:08:11 ID:XuFHpr2CO
初七日を終える夜、私はそれまでの疲れや心労でどっと寝込み、40度近い熱が出ました。
ウンウン唸りながら、夜中の2時過ぎくらいに右腕がすっと真っ直ぐにひとりでに持ち上がり、
手の平にじんわりと温かい感触が伝わりました。母の手に握られている感触です。
ふーっと気持ちがラクになって、それからしばらく心地良くそのままの姿勢でいました。
気がつくと朝の5時。
3時間も腕を上げっぱなしだったはずなのに、体がとてもラクになっていて、熱もすっかり引いていました。
見ていてくれてるんだな、護られてるんだなと、温かい気持ちになりました。
854 :本当にあった怖い名無し:2009/08/19(水) 03:28:57 ID:XuFHpr2CO
それから2~3日たった晩、また夜中に腕がすーっと上がり、
今後は指先で、ひらがなでメッセージを送ってくれました。
『かわいい かわいい○○ いつもそばにいるからね
○○にはなにもしてあげられなくてごめんね
でもこれからはいつも まもっているからね』
『それから おねがいがあるの
いちばんおくのおしいれの いしょうけーすのしたしきのしたに おかあさんの ひみつのたからものがあるの
それをみつけて もやしてほしいの』
母に言われた通りに、押し入れの一番奥の衣装ケースの下敷きをめくってみると、ありました。
母が若い頃、父から貰ったラブレターでした。
母に言われた通り、次の日に庭で燃やしました。
天国に届いていると思います。
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