【恐怖】山にまつわる怖い話し 巻の三【戦慄】
869 :底名無し沼さん:04/10/20 21:25:17
Aさんはまだ登山初心者だった頃、
登山道で見知らぬ登山者とすれ違う時には、「こんにちは」と挨拶するのがマナーだと先輩から教えられました。
最初の頃はけっこう照れながら、「こんにちは」と声をかけていました。
それでも相手から「こんにちは」と挨拶が返ってくると、気持ちのいいものでした。
ある時、友人と二人で悪天候の中、登山を強行していました。
途中で、前を歩いていた初老の3人のパーティーに追いついてしまいました。
しばらく前のパーティーのペースで歩いていると、山から降りて来る単独登山者とすれ違いました。
前のパーティーの先頭の人は、どうやら「こんにちは」とは言わなかったようでした。
そして2番目の人も何か言ったものの、「こんにちは」とは聞こえませんでした。
はて、何て言ったのかな?と気にしながら、3番目の人の言葉に耳を傾けていると、こう聞こえました。
「成仏しろよ」
そして山から降りて来た単独登山者は、Aさんの前でふっと消えたのでした。
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