◇ 心霊ちょっといい話VER.11 ◇
484 :本当にあった怖い名無し:2007/04/29(日) 11:32:35 ID:OopBXDFK0
ちょっと前の話。
俺のじいちゃんは昔、パイロットだった。
若い頃のじいちゃんの写真は、白のマフラー巻いてカッコつけてて、でも本当に格好よかった。
俺もじいちゃんみたいになりたくて、戦闘機乗りになりたかったけど、適性が無くて結局は整備員になってしまった。
それで腐ってた俺にじいちゃんは、
「整備員はパイロットの命を預かってるんだからな、しっかりやれよ」と励ましてくれた。
そんなじいちゃんも亡くなり、俺が初めて整備担当の飛行機を持ったとき、俺が整備した飛行機が空中で故障した。
パイロットから『コントロールが効かない』との連絡が入って、緊急着陸することになった。
でも、着陸は一番難しい操作なので、大丈夫かと心配していたが、案外すんなりと着陸した。
飛行機を収容して不良箇所を探したが、異常なところは無く首を捻っていると、パイロットが来て言った。
「操縦が効かないって言った後に、俺の隣に人がいたんだ。
お前に良く似て、パイロットみたいな格好してて、白のマフラー巻いてた。
その人が『大丈夫、ワシの孫の整備した飛行機じゃ。必ず無事に降りる』って言うんだよ」
それを聞いて、俺は持ち歩いてるじいちゃんの写真を見せたら、
「ああ、この人。お前、いい御祖父さんもったな」って言ってくれた。
それから、「あいつの整備した飛行機は落ちない」みたいな話になった。
パイロットからの信頼も得ることが出来た。
お陰で今も整備士やってます。
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