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『お母さんへの伝言』


◇ 心霊ちょっといい話VER.9 ◇

828 :本当にあった怖い名無し:2006/08/01(火) 09:52:28 ID:yarW3RLs0
ちょっとつじつまの合わない不思議な経験で、
自分でも偶然なのか思い込みなのか、本当にそうだったのか自信がないのですが。

子供の頃(小学校3年くらいかな?)、大人になっても覚えてるような印象的な夢を見た事があります。
同じ年頃の女の子と一緒に遊んでいる夢で、その子がA子ちゃんと言う名前。
そしてどうしてだか、もうこの世の人でないのも判っている。
A子ちゃんがこの世に留まっているのは、お母さんへの伝言があるからで、
私に代わりに伝えて欲しいと願っている・・・とか、何の説明もないのにもう夢の中では判っていました。

そのうち、どういう流れだか忘れたけど、
A子ちゃんが夢の中で私に、B玉や色ガラスの欠片がたくさん入った綺麗なビンをくれようとしました。
しかし、受け取る前に夢から覚めてしまった。

不思議な事に、夢なんて普通すぐに忘れてしまうものなのに、いつまでもその夢は憶えていました。
A子ちゃんのちょっと下膨れのほっぺたの顔も、長い髪の毛を両側で括ったヘアースタイルも、
忘れられなかくていつまでも憶えていました。
だけど、あくまでも夢の中の話だと思っていました。
(そもそもA子ちゃんがどこの誰だったかとかは、さっぱり判らなかったしww)

そうしてそのまま大人になって、
数年前、趣味の小物を売っている小さなお店(自宅を改造して売り場にしているような)に偶然入って、
買い物をしました。
店主の女性に会計をしてもらっている時、そのレジのところに、
あの夢で憶えていたそのままの、B玉と色ガラスの入ったガラス瓶が置いてあるのを見つけてビックリ。


829 :828:2006/08/01(火) 09:53:59 ID:yarW3RLs0
思わず「これ見覚えがあります!夢でA子ちゃんという女の子が持っていました!」と話すと、
その女性は顔色が変わって、「あなた・・いきなり何が言いたいの?」と胡散臭そうに言われました。
(後で聞くと、新手の宗教勧誘かと思われたみたいです)
しかし私は夢の中のA子ちゃん話をして、そのA子ちゃんの姿とA子ちゃんの伝言を伝えました。
すると女の人は涙をボロボロ流して聞いていて、奥から写真を持って来て見せて下さりました。
その写真の女の子は間違いなくあの夢の中のA子ちゃんで、実際A子ちゃんという名前のお子さんでした!
A子ちゃんの伝言は、
「お母さんは悪くない。自分は苦しまなかったし、今はキラキラした綺麗な場所にいてとても楽しい。
 けど、お母さんがいつまでも苦しんでいると、私も苦しくなって綺麗な場所にいられなくなるから、
 もう苦しまないで」
という意味ものでした。
A子ちゃんは2年前に、夜中の睡眠中に発作を起こし、子供には珍しい脳出血で亡くなっていました。
お母さんはその時に気がつかなくて眠っていて、助けられなかった自分を責めていました。
それがA子ちゃんの心残りだったのかも知れません。

でも、私がA子ちゃんの夢を見たのは20年以上も前で、実際にA子ちゃんが亡くなったのは2年前。
私が夢を見た頃は、A子ちゃんはまだ生まれてもいない時だったんですよね。( ´・ω・`)
今でもあれは、ただの思い込みの偶然だったのか、
本当にA子ちゃんの伝言だったのか(亡くなった人には時空は関係ない?)判りません。
事実としても、何でA子ちゃんはそんなまどろっこしい伝言を私に頼んだのかな?とか謎なんだけど。

どちらにせよ、現実にA子ちゃんのB玉(生前のA子ちゃんの宝物だったらしい)は、
お母さんと半分こして分けたものが未だに手元にあるんだよね。

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