◇ 心霊ちょっといい話VER.8 ◇
458 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 02:34:16 ID:+Ps7bfrf0
自分が3歳の時の事、父方の祖母が亡くなった。
皆さんお察しの通り、人に対しての死という現実の認識が出来ない子供のこと、
私はキャッキャッ親戚の連中とふざけ走り回り、それこそ幼児版盆か正月かといった趣で、
次第の重大さなど知る由もなかった。
棺桶に打つ釘も、訳のわからないまま石をガンガンやってた記憶がある。
幼児組はかくれんぼをやろうという事になり、鬼でない私は三面鏡と大きなお茶の木箱の間に隠れた。
体が小さい私は結構奥の方まで進んでいった。
奥には亡くなった筈の祖母が、体育座りの格好で「よっちゃん、こっちこっち」と手招きをして、私を促してくれた。
私が「おばあちゃんもかくれんぼしてるの?」と問うと、
祖母は「そうだよ。ここにいることは誰にも言っちゃだめだよ」と答えた。
「じゃあ、別の場所に隠れる」と言い、私は結局押し入れの布団の間に隠れた。
当然、そのまま隠れ続けていた祖母が見つかることは最後までなかった…。
私も小学生になり、林間学校の宿泊研修で怖い話をしようという事になり、
その時初めて祖母の隠れ場所を言ってしまった。
世も更けそれぞれみんなが眠りにつく頃、私だけ寝袋の中で涙が止まらなかった。
ネタにした事、おもしろおかしく語った事、隠れ場所をばらしてしまった事。
純粋に正直になろうと思う時、今でもあのかくれんぼの事を思い出します。
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