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『もうすぐ唯ちゃんに会えるよ!うれしいなって飛び跳ねてたら』

『唯一の友達が死んだからHDD覗いてやったwwwww』の参考資料
もうすぐ唯ちゃんに会えるよ!うれしいなって飛び跳ねてたら

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 23:47:26.24 ID:amJbbH1q0
親父から八年ぶりに連絡があった
妹と母さんほったらかして何してたんだって
当然怒鳴りつけてったんだが

なんだか俺泣いちゃった


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 23:52:34.21 ID:amJbbH1q0
とにかく親父が帰ってくるって言うの
それはいいんだけど
なんかどう接すればいいのか分かんないんだよ


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 23:54:11.69 ID:amJbbH1q0
八年と言う歳月は人を大きく変えるんだ

当時俺達は貧窮してて
親父は他所に働きに出たんだ
毎月金は送ってくるが連絡は次第に途絶え


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 23:55:07.28 ID:amJbbH1q0
ついには金も来なくなり
親父は俺達を見捨てたんだ
そう思ってたんだ


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 23:56:31.16 ID:amJbbH1q0
だけど今更になって
「一発でかい山当てたから一緒に住もう」
って言われてもな


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:01:26.17 ID:3SuKLuNl0
親父が出て行くとき俺に言ったんだ
「しばらく俺がいない間、母さんと妹をお前が守るんだぞ」って

その時の親父は俺達を捨てるなんて思ってなかったし
こっちも戦場に向かうのを送り届ける気分で
「俺に任せてよ!だから絶対無事に戻ってきてよ!!!」

俺がそんなこと言うもんだから親父は涙ぐんで
その後手を振って歩く後姿は
長い間俺の心の支えだったんだ


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:03:51.72 ID:3SuKLuNl0
だけど時は経ち
親父の便りが無くなった頃には
俺は親父を信用できなくなっていた

俺達を捨てる気だ
ちょうど中二病って言うか
思春期だったんだ

俺はひねた性格になってしまった


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:08:23.28 ID:3SuKLuNl0
そんなこんなで決定的なのは
受験で失敗したこと

俺は当時から新聞配達で家計を支えていたが
勉強だって誰にも負けなかった

でも希望の学校に特待授業料免除で入れないと分かった時
俺は学業を捨てた


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:10:33.30 ID:3SuKLuNl0
始めは真面目に体使って働いてたが
だんだん馬鹿らしくなった
なんで俺だけこんな目に

俺より馬鹿なカスが
女の子といちゃいちゃしながら
楽しい青春を送ってる中

何故俺だけが泥に塗れないといけないのか


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:14:09.45 ID:3SuKLuNl0
全部親父のせいだ
その頃になると俺は親父を憎むようになっていた

そんな中転機が訪れた
俺は作業中の事故で足を機材に挟まれ複雑骨折
会社は治療費の保障をしっかりしてくれたが
おれは暫く働けなくなってしまった
まだ19だった


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:17:35.75 ID:3SuKLuNl0
俺は少し足に障害を持ってしまい
なんか妙な歩き方になってしまった

でも法的には何も問題ないらしい
健常であるそうだ うまく走れもしないのに

おれはこの脚がコンプレックスになり
引き篭もりがちになってしまった


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:24:33.93 ID:M9AoaizM0
俺は怪我が治っても働く気になれなかった
足へのコンプレックスと
親父への憎しみ
何で俺だけがこんな目に

今までのつもり積もった鬱憤が
引き篭もりという
情けない形で爆発?した

怪我への慰謝料やなんかが残ってる間は良かった
だがそれはすぐ尽きた

母ちゃんは昔から体が弱く沢山働けない
(無理させた方が入院とか治療費がかかってしまう)
そこで妹は高校を卒業してすぐ働いてくれたんだ


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:28:05.97 ID:M9AoaizM0
引き篭もってみると分かるが
死んでもいいくらいやる気が無いと思えば

この世の終わりみたいに
押しつぶされそうな恐怖に襲われたり

頭の中で
世界と喧嘩したり自分と喧嘩したり

引き篭もりも何て言うか
いろいろ大変なのよ

正直働いてたほうが楽だった


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:31:09.43 ID:M9AoaizM0
そんな苦しみをつかの間忘れさせてくれるもの
それがアニメだった

おれはアニメに熱中した

俺はアンパンマンから深夜の萌えアニメまで
放送されるアニメと言うアニメは見まくった


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:34:20.47 ID:M9AoaizM0
俺は一年もたたない内に
筋肉してだった体はガリガリに痩せ
目を悪くし
女の子が沢山出るアニメを見て静かに喜ぶ

働かないばかりか部屋からもめったに出ず
風呂も週一

簡単に言えば
お前らみたいになっちゃったんだ


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:39:51.44 ID:M9AoaizM0
妹や母さんは心配して色々言ってくれたが
俺は「今までお前らの為に働いてきてやっただろ」
その一点張り
それを言われちゃ言い返せなくて
俺は糞人間になっちまった

「しばらく俺がいない間、母さんと妹をお前が守るんだぞ」
「俺に任せてよ!だから絶対無事に戻ってきてよ!!!」

あの日親父と約束を交わした少年はもういない


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:45:06.74 ID:M9AoaizM0
そんな引き篭もりは数年にわたり
流石に母さんも妹もうんざりしてる
それでも俺を見捨てないのは

昔の俺の面影を
この屑夫の中に探してるんだろ
それは
下水道の中で
落とした小さな指輪を探すようなもの

あるんだろうが絶対見つからない
無駄で辛い作業

最近なんだか俺も辛くなって
「早く俺の事なんか諦めてくれよ」
そんなこと思いながらも
やっぱり部屋から出られない


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:52:02.09 ID:M9AoaizM0
最近は妹や母さんに向かって
「俺がこうなったのはお前らのせいだ」
そんなことまで言う

その気持ちが全く無いわけじゃない
働いていた頃は二人が負担に感じたことは
一度や二度じゃなかった

でもそれと同時に、俺ががんばって生きていく理由でもあった
二人の役に立って親父との約束を守ることが、俺の生きがいだった

なんでそれが分からなくなってしまったんだろ

俺は最近また親父のことを思い出すようになっていた


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 00:57:41.96 ID:M9AoaizM0
親父もきっとそうだったんだ
俺と同じだったんだ

俺達の為に必死に働いて
でもうっかり忘れちゃったんだ

誰かの為に苦労するのが幸せな事だって


だから俺は親父をもう責めない
今となっては親父だけが俺の苦しみを分かってくれるだろう

家族を幸せにしようとがんばる
それは自分にも幸せなことなのに
それが分かんなくなっちゃう

俺と親父は同じ罪を犯したんだ


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:00:45.37 ID:M9AoaizM0
そう思ってから俺は徐々に変りだした
家族と目を合わせるようになった
外に出だすようになった

就職は
これはうまくいかない
今の時代
学歴なし
履歴書の空白
変な歩き方

何とか日雇いのバイトにありつくだけで精一杯
そんなあり様だ


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:07:01.29 ID:M9AoaizM0
はっきり言って
今の俺は
親父の約束なんか守れてない

妹と母さんと俺
何とか三人でやっていくことが精一杯

一番稼ぎが無いのは俺

いい歳した男が女二人に面倒見られている

そんな中親父から
八年ぶりの電話


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:17:03.77 ID:M9AoaizM0
俺はとにかく
言いたいことがいっぱいあった

怒りも憎しみも喜びも愛もある
話したいことがたくさんあった

生きてて良かったと思った
親父が生きてて良かったってのもあるけど

俺が生きてて良かったよ
こんな感動が味わえたなら
俺は明日死んでも悔いは無い

だけど電話ではうまく話せなかった
早く会いたい

会ったら俺はまず親父をぶん殴るのか
抱きしめるのか分からない


だが親父は俺の記憶の親父のままなのだろうか

俺は外見も性格もこんなに変ってしまった
俺は親父をどうすればいいのだろう

おれは明日の朝十時に親父と会う予定だ
興奮して寝れない


勢いあまって変なスレ立ててゴメンな


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:21:59.66 ID:M9AoaizM0
ちなみに唯ちゃんは俺の嫁だ
ここははっきり言わなくちゃな


でもそれも問題なんだ

親父はどうあれ

約束を守って一旗あげて帰ってきた

俺の方はどうだろう


キモオタ数年の引き篭もり

日雇いもろくに出来ない


はっきり言って親父に顔向けできないんだ

唯ちゃんを
「お父さん、彼女が僕のお嫁さんです」
ってはっきり紹介できる勇気が欲しい


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:23:25.27 ID:M9AoaizM0
最後まで付き合ってくれた奴は流石にいないだろうが

もし読んでくれた奴がいたなら

ありがとう 乙


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:25:10.84 ID:Ll6YLy6v0
実話?


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/13(土) 01:32:49.33 ID:M9AoaizM0
実話
なんていうか

早く寝なくちゃいけないのに
ドキドキがヤバイ
妹もさっきまで起きてたみたい

日記に残るのも嫌
誰にも知られないのも嫌

こんな変なことを書く場所があって良かった

流石に寝る
最後まで読んでくれた奴いるんだな
ありがとう

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