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『一緒に日本対オランダ戦を見ようと約束していた彼女に今日フられた』2/7

「『一緒に日本対オランダ戦を見ようと約束していた彼女に今日フられた』1/7」の続き
一緒に日本対オランダ戦を見ようと約束していた彼女に今日フられた

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:22:38.70 ID:hEvg6ntn0
俺「や、久しぶり」
声をかける俺。柱に背を預けて視線を落としていたNが顔を上げた。
そして俺をしばらく見てから、優しく微笑んだ。
N「変わってないねw」
俺は変わってなかったらしい。馬鹿な。不老不死か。
俺「そっちは、結構変わってる」
N「そうかな」
俺「女は化粧があるしなぁ」
N「そ、そんなに化粧はしてないよ?」

久しぶりの再会だったけれど、会話をしてみればすぐにあの頃のように話すことが出来た

どうでもいいがサッカー終わったな。日本負けか。


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:27:49.27 ID:hEvg6ntn0
近くの某喫茶店に入り、しばらくお互いの近況を話した後、
俺「・・・それで?」
N「えっ」
俺「ほら、電話で言ってた、聞いてほしいことっていうのは?」
N「あっ、うん」
それまで笑顔だったNの顔に陰が曇る
N「Kはさ、今、付き合ってる人とかいる?」
なんかいきなり直球な質問ktkr


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:31:47.12 ID:hEvg6ntn0
俺「いや、今はいないけど」
「今は」という部分を強調して言う俺
まあ年齢=彼女いない歴ですけどね。サーセン
N「そうなんだ」
俺「そういうNは?」
N「ん、いないよ」
俺「へえ」
N「うん」
俺「・・・・・・」
N「・・・・・・」

会 話 が 続 か な い


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:36:37.36 ID:hEvg6ntn0
N「ね、Eって覚えてる?」
俺「E?」
その名前にピンと来た。
俺「ああ、小学校で一緒だった・・・」
N「うん、そう、その子」
俺「Eが何、どうかしたの」
N「なんかね、狙われてるの」
俺「・・・はふ?」
ん? 意味がよくわからない。
俺「狙われてるって、誰が?」
N「私が」
俺「誰に?」
N「Eに」

(゚Д゚ )


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:41:45.35 ID:hEvg6ntn0
うあー、眠い・・・。
文とかおかしくなってたらゴメン。もう十分おかしい気もするけど

俺「え? ごめん、どういうこと? 狙われてるって、具体的には?」
N「Eとはさ、小学校からずっと、中学も高校も、大学も一緒なんだけど」
俺「そうなんだ」
N「それは別にいいの。うん、いいっていうのも変だけど」
俺「はぁ」
N「ただ、ちょっとエスカレートし過ぎな気がする、最近」
俺「エスカレートって?」
N「大学が同じって言ったでしょ? 学部も、さらに専攻も同じなの」
俺「ほう」
N「で、部屋も真上」
俺「ん、部屋って」
N「アパート。最初は私だけ春から一人暮らししてたんだけど、最近、Eが私の上の階の部屋に引っ越してきた」
俺「・・・それは、偶然・・・なわけないよね」
N「本人は偶然って言ってるけどね」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:45:48.01 ID:hEvg6ntn0
俺「まあ、でも、仲が良いというか、ね」
N「でも、さすがにここまで来たらね・・・」
バッグの中から携帯電話を取り出すN。
N「これ、見て」

そう言って手渡される携帯電話。画面は着信履歴の画面。
そこには、数分間隔でEの名前がずらーっと表示されていた。

俺「・・・ああ」
N「一時期は着信拒否にしたこともあったけど、すぐ怖くなって、やめた」
俺「怖くなったって?」
N「凄い、怒られてさ。もう、本当にEなの? って思うくらい、怖い顔で」
俺「・・・それは、また」

というか、そんな話を俺にしてどうするの?


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:49:47.59 ID:hEvg6ntn0
俺「えーと、警察とか、そういうのは?」
N「そこまで大袈裟にすることでも・・・」
俺「いや、でも、精神的にきついだろ、それ。本人にはどう言ってんの」
N「何度も、言ったりしてるけど、でも、だめで・・・」
俺「今日は、Eはどうしてんの?」
N「わからない。部屋にいるんじゃないかな」
俺「ふぅん・・・」
・・・まさか、この状況を見張ってるなんてことないだろうな。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:53:43.68 ID:hEvg6ntn0
俺「で、どうする」
N「えっ?」
俺「警察に言う気もない。でも、このままなのも嫌なんだろ?」
N「・・・うん。最近は、夜、いつも部屋に来るし・・・。朝も・・・毎朝起こしに来るし・・・」
N「・・・正直・・・ちょっと、疲れちゃったかな・・・」
俺「俺から言おうか?」
N「・・・・・・」
俺「俺が言ったところで、どうなるものでもないかもしれないけど」
俺「というか、そうしてほしいから話したんじゃないのか?」
N「違うよ、ただ、ちょっと、話を聞いてもらいたかっただけで」
俺「親とかには?」
首を左右に振るN。
俺「んー・・・、まあ、じゃあ、とりあえず、俺が言ってみるか・・・」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:58:15.33 ID:hEvg6ntn0
N「そんな、悪いよ。巻き込んじゃうし」
俺「話した時点で巻き込まれてるって」
それに、親にも話していない話相手に俺を選んでくれたことは少し嬉しかった。
それがたとえただ単にストレス解消のためだけの話相手であったとしても。

奢ると言ったが聞かないNとワリカンでコーヒー代を払い、喫茶店を出る。
そうして、NとEが住んでいるアパートへふたりで向かう。
どうして特に何も考えることなくこういう行為に及んでしまったのだろう。
今思えば、そう後悔してやまない。
関わらなければ良かったのだ。
そうすれば、この後のことも避けられたはずだった。
俺はバカだった。浮かれて、能天気だった。

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:03:55.06 ID:hEvg6ntn0
Eの部屋だという部屋のインターフォンを押す。
ややしてから、チェーンのかけられる音。
それから、ほんの少しだけドアが開いた。

E「・・・はい?」
暗いが、Eの顔は認識できた。なんとなく小学校の頃の面影が見て取れた。
E「・・・え?」
俺の顔を見て、少し目を丸くするE。
E「Kくん・・・?」
俺「うん。悪いね、突然」
EはNと違って笑顔を見せることなく、それどころか逆に眉をしかめた。
E「・・・どういう」
そこで、Eは俺の後ろにNが立っていることに気づいたようだ。
瞳孔を開かせ、口元をゆがめた。笑ったのだろうか。
E「・・・説明してほしいな、Nちゃん」
N「あ、うん。えっと、偶然Kくんに会ってね」
E「・・・偶然?」
チェーンがかかったままのドアの向こうから。
E「そんなわけないでしょ」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:10:55.98 ID:hEvg6ntn0
俺「EがNと同じところに住んでるって聞いたからさ、折角だと思って」
E「何が折角なの?」
俺「というか、Eさぁ」
E「何」
俺「Nのことも少しは考えてやれよ」
E「・・・はぁ?」
ああ、なんてストレートに言ってしまったんだろう、あの時の俺は。
もっと他の言いようが山ほどあっただろうに。
俺「いや、ほら、親しき仲にも礼儀ありっていうか」
E「何、意味分かんないんだけど、いきなり説教でもしに来たの?」
俺「説教っていうか」
E「うざったいなぁ、もう・・・」
E「Nから何言われたのか知らないけど、私たちのことはKくんに関係ないでしょ」
E「こっちはこっちで仲良くやってるんだから、部外者が口を挟んでこないでよ」
その言い方が、どうにも俺をイラつかせた。
明らかにNは困っているのに、その身勝手な言い分が。
だから、あんなことを口走ってしまった。
俺「部外者なんかじゃねえよ」
E「部外者じゃん」
俺「彼女のことは放っておけない」

(゚Д゚ )


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:16:42.25 ID:hEvg6ntn0
明らかに動揺するドアの向こうのE
E「・・・は?」
見るからに動揺している俺の後ろのN
N「・・・え?」
そして「やっちまった」と言わんばかりの俺。
でも、その時の俺は、完全に「このまま引き下がるわけにいかない」思考だった。

俺「あんまり人の彼女に、迷惑かけないでくれ」
E「はっ、何・・・? 意味わかんない。彼女って、何、どういうこと?」
すがるような目でNを見るE。NEC
N「えっ、あっ、えっと・・・今まで黙ってて、ごめん」
咄嗟に話を合わせるN。
N「うん、あの。そういうことだから。だから、あんまり、なんていうか、介入されても、困る」
俺「そうそう、俺がいるからさ。もうEはNのことあまり構ったりしないでほしいかな、と」
E「・・・何それ。気持ち悪い」
気持ち悪い呼ばわりされました。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:19:41.04 ID:hEvg6ntn0
ごめん、ちょっと今メールしながらだったから時間かかった
これからペース上げていきます

E「は、なんで。だって、ずっと会ってなかったでしょ、ふたり」
俺「ん、まあ。付き合い始めたのは最近だし」
E「・・・ちょっと待って」
言って、部屋のチェーンを外すE。
E「ふたりとも、入って。とりあえず」
それは、話が長くなるフラグですか。
こっちだって混乱して頭の整理出来てないのにこれ以上突っつかれたらやばい。
俺「い、いや。それだけ言いに来ただけだから」
E「入れって」
俺「失礼しまーす」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:23:15.57 ID:hEvg6ntn0
部屋の中は綺麗に片付いていた。
綺麗というより、無機質だ。
女の子の部屋はあまり(全然です見栄張ってすみません)知らないけど、嫌にシンプルに片付いている。
生活空間という感じがあまりしない。

E「座って」
顔を見合わせる俺とN。
E「座りなよ」
俺「は、はい」
ふたりしてフローリングの上に座る。
あの、座布団とかは・・・ありませんよね、すみません。

ちゃっかり自分はクッションの上に座るE。
E「・・・いつから付き合ってんの?」
俺「あー・・・春から」
E「どうして」
俺「愛に理由はいらないんじゃないかな」
E「は?」
俺「ごめんなさい」

もうやだこの部屋。


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:26:40.51 ID:hEvg6ntn0
E「で、何? あなたたちが付き合い始めました。だから、あたしは邪魔ですと。そういうこと?」
俺「いや、そこまでは・・・」
E「じゃあ、どういうことだっての」
俺「落ち着いて。だからね。ちょっと、君のNに対する接し方が、いささか過剰なんじゃないかなと」
E「どこが。友達だもん。いいじゃん、別に」
俺「いや、友達の範疇を超えてるというか」
E「どこがだよ」
俺「いやあ、構い過ぎなんだって。関わりすぎ。Nだってひとりの時間とか持ちたいんだよ」
E「Nがそう言ったの?」
俺「うん、まあ・・・」
N「言ったよ」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:29:25.48 ID:hEvg6ntn0
E「えっ・・・?」
N「今までEちゃんに悪いと思って我慢してきたけど、いい加減限界だよ」
俺「ちょっ、Nさん、落ち着いてっ・・・」
N「何なの、昔っから付きまとってさ。学校が同じなのはまだいいよ」
N「でもなんで同じアパートに引っ越しまでしてくるわけ。おかしいよ、それって」
E「違う、私は、Nちゃんが心配で・・・ずっと傍にいたくて・・・」
N「そういうのが限界だって言ってんの!」

帰りたい。一刻も早く。


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:32:16.91 ID:hEvg6ntn0
E「酷いっ。なんでそんなこというのっ!?」
E「私、ずっとNちゃんのこと想ってきたのに・・・そんなのってないよ!」
N「私がEちゃんに守ってほしいだなんて頼んだことある? ないでしょ? そういうのね、余計なお世話っていうの」
俺「まぁまぁ・・・」
爽やかスマイルの俺。
俺「ふたりとも落ち着いてさ、こういうのはもっと冷静に・・・」
N「Kは私の味方だよね!」
俺「えっ。うん、まあ、うん、そうね・・・」
E「・・・そっか」
俺「へ」
E「Kくんがすべて悪いんだ・・・」

な ぜ に 。


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:35:00.73 ID:hEvg6ntn0
E「だっておかしいもん・・・。いきなりNがそんなことあたしに言うわけない」
充血したmでゆらりと俺を見るE。そして、その目つきがキッとした睨みに変わる。
E「君がNをそういう風にするよう唆したんだ。うん。それしかない」
俺「あ、あの」
N「違うよ、Kは何もしてないよっ。これは私とEの問題――」
E「・・・許せない」
俺「え」

E「お前が許せない」

こやつめははは。
ぜぜぜぜ全然怖くないぞ!


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:37:51.17 ID:hEvg6ntn0
N「ま、待って。なんでKに行くの? Kはホント、何もしてないよ。ただ私の悩みに付き合ってくれただけで」
E「悩み・・・って?」
N「それは、Eのこと――」
E「悩みなんだ、あたしが。私がNちゃんの悩みの種なんだ」
N「あの、悩みっていうか、だから、もう少し抑えてほしいっていうかね」
E「じゃあ、私が死ねばいいんだ」

ああもう何言ってんのこいつ・・・。


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:39:22.26 ID:hEvg6ntn0
俺「意味わかんねーって。なんでそうなるんだよ」
E「じゃあ、Kくん、死ぬ」
より意味がわからない。
俺「ちょっと待てって。こんなこと言いたくないけど、お前、ちょっとおかしくなってる」
E「かもね。あんたが出てきてからね」

もう泣きたい。


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:43:22.19 ID:hEvg6ntn0
俺「だからさ、もっとこう、一般的な友人関係に戻りさえすればいいんだよ」
俺「そうだよな、N」
N「えっ!? う、うん、そうそうっ。だから、そんな思い詰めないで――」
E「もう関わるなってことでしょ? 要するに」
俺「いや、だから」
E「おふたりの邪魔になっちゃうもんね。知らなかったなぁ。そっか。付き合ってたんだ」
E「何も聞かされてなかったなー、あたし」
E「Kくんって、昔っから本当、隠し事上手だよね」
何がおかしいのかそこで笑いだすE。

俺「いやさ、正直、付き合ってるって言うのも咄嗟に出た嘘っていうか」
E「ほら、またすぐそうやって隠そうとする」
そこで立ちあがるE。
E「ちょっと待ってて」
そうして台所の方へとおぼつかない足取りで歩いていく。

非常に嫌な予感がした。

「『一緒に日本対オランダ戦を見ようと約束していた彼女に今日フられた』3/7」に続く

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[ 2011/10/06 ] 2chで起こった怖い話 | この記事をツイートする | B!


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