「『俺の後ろに何かいる』17/18」の続き
完全隔離避難所
569 : ボーカル :2006/04/09(日) 13:45:27
今ここにいるみんな、二時になったら黙祷しませんか?
みんなの想いが届くかはわからないけど、縁のために、少しでも楽に逝ける様に。
さようならを言いたいんだ。
573 : 生ゆか ◆Aosil.Vi1E :2006/04/09(日) 13:50:26
みんなで2時になったら空を見上げて黙祷。
みんなで一緒に同じ空を見よう
574 : (´・ω・`) :2006/04/09(日) 13:51:38
おk
空は繋がってるお
575 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 13:52:16
本当にみんな有難う
いってきます。
588 : ミカ ◆2.aOzRrWSg :2006/04/09(日) 13:58:15
2時に黙祷だ!
空見て黙祷!
591 : 神主jr ◆loveme/Lsk :2006/04/09(日) 14:04:09
それでは始めます。
594 : 神主jr ◆loveme/Lsk :2006/04/09(日) 14:06:12
祈悼に決まってる。
真面目に行くよ。
親父にも頼んだ。
599 : (´・ω・`) :2006/04/09(日) 14:08:37
みんなが祈った空は今日もいつもと変わらないな
601 : ( ゚Д゚)y─┛~~ ◆/Pbzx9FKd2 :2006/04/09(日) 14:12:36
いつもどおり、きれいな青空でし!
603 : 名無しさん :2006/04/09(日) 14:13:34
大阪は色は薄いけど雲一つありませんでした。…見えなかっただけかな…
605 : 神主jr ◆loveme/Lsk :2006/04/09(日) 14:15:26
俺にできるのはここまでだ。
親父が何も言わず引き受けてくれた。
ありがとう。
俺はおまえらと同じ空を見上げる。
宗教や思想など超越したところでお前らに出会い、本当に素敵な時間を過ごせたことを神に感謝します。
みんな大好きだよ。
608 : ボーカル :2006/04/09(日) 14:18:58
>>605オレも大好きだよ!ってかみんなが本当に大好きだ。
やばい、涙が止まらないよ。
神主さん、頑張って来てください。
縁が幸せに逝ける様にオレも祈ってる。
群馬の空も青空だ。こんなに空が綺麗に見えたのは何年振りだろう…。
620 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 20:17:53
ただいま
626 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 20:25:36
じゃあ、まとめます
632 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 20:38:10
部屋にいた時、本当はまだ迷ってた
行かないとダメだ、でも行きたくない
その自分勝手なジレンマに挟まれてた
でも、皆の書き込みを彼女へ音読して
再度確認できた
俺「ふー・・・」
自分が受けるわけでは無いのに
酷く緊張して心拍が早まってる事がわかった
気を落ち着けようと息を吐き出し
胸をトントン、と叩く
俺「行こうか」
縁「・・・うん!」
自転車に乗って
後ろには横乗りする彼女がいて
公園の横を過ぎる時
俺「あのブランコ乗ったな」
縁「小さかったね」
俺「ぴったりに見えたけどな」
縁「一言多いっ」
そんな、普段と変わらない
バカな話を交わした
633 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 20:55:55
年季の入った所々サビついた自転車は
短い悲鳴を上げて武田の家の駐輪スペースに止まる
家の奥から武田が出てきて、俺達を迎えてくれた
この間のやり取りは
あまり記憶に残っていない
適当に挨拶をして、坊さんが出てきて
何かが始まった
暫くした沈黙の後、ふと坊さんが「さて」とつぶやく
準備が整った、と言う風に袖をバサッと後ろへ回した
坊「始める前に聞いておきます、お互い未練は無いですね?」
そこで坊さんが気づいた
縁が坊さんを見えて無い事に
俺の方からあらかじめ「今から触れますよ」と言う事を言って欲しいとの事
俺がそれを彼女に告げると「大丈夫」と頷いた
縁「あ・・・ボヤけてる」
俺「第一声がそれかっ」
初めて見えた俺以外の人の姿は
レンズの度が合ってなかったらしい
634 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 21:06:55
坊「改めて、確認するよ。お互い心残りは無いね?」
縁「はい、沢山やりたい事はあったけど。補ってくれたから、大丈夫です」
俺「俺も大丈夫です」
頭の中は、空っぽだった
坊さんが何かを読み始めた時も
彼女が黙ってそれを聞いている時も
言いたい事があるのか、それともただの思い過ごしなのか
635 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 21:11:18
ふっ・・・と
一瞬全ての音が消えた錯覚に陥った
どこからとも無く、室内のはずなのに
澄んだ空気が流れてくる
ああ、これで終わりなのだ
そう、認識した時
俺の手は、彼女の腕をつかんでいた
636 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 21:22:16
驚いた表情の彼女
それ以上にビックリしたのは俺だ
何も考えてなかった頭の中に
一気に色んな物が流れ込んできた
ただ言える事は
今俺は、自分でも見た事が無いくらい
情けない顔をしているだろうと言う事だけだった
「ゆ・・・」
唇が震えていた
俺が今言おうとしてる事は
告げてはいけない事なんだと思う
・・・でも
止まらなかった
「俺は・・・ずっと待ってる、だから・・・約束して欲しい
絶対に俺を見つけてくれ、あの時みたいに生まれ変わっても俺を見つけてくれ・・・っ!」
俺は俯いた
酷い泣きっ面を彼女に見せたくなかった事と
全て、何もかも祈るような気持ちだった事
俺の手から彼女の感覚が薄れ往く
歯を食いしばり
最後まで見届けるのだと、再び視線を戻した
消え往く間際
彼女は笑顔を浮かべて
いつもと同じように、首を縦に振った
「こく。」と
637 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 21:31:47
俺はただ呆然と今迄彼女のいた所を見ていた
時間が過ぎるのを感じ取れなかった
背後から武田の「おつかれ」と言う声に抑えていた物が一気に崩れ
彼にしがみつくようにして泣き声を殺した
空は青く、雲一つ無い快晴
綺麗だった
この日に見送る事が出来てよかった
俺が泣いている最中、彼は相変わらず
「服に鼻水つけるなよ」とか「そろそろ離れていいか」とか
普段どおりだった
その後
武田達と会話をし
一睡もしてない俺を、半ば力ずくで彼のベッドに叩きつけられると
徐々に気持ちは晴れ、夢の中へ向かった
638 : 幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/09(日) 21:41:11
今日でジャスト一週間
本当に、夢でも見ていたような
そんな時間だった
今これを打っている俺の顔は
あの時と同じく、酷い情けない表情になっていると思うけど
間違えないで欲しい
悲しい話なんかじゃない
彼女は、きっと幸せになれたと思うから
この場を借りて
一週間、最初から付き合ってくれた方々
途中から付き合ってくれた方々
ROMに徹してた方々
様々な人の助けが無ければ
今こうやって晴々とした気持ちで文字を打つ事は出来なかったと思います
本当に、本当に
ありがとうございました!
660 : 神主jr ◆loveme/Lsk :2006/04/09(日) 22:13:09
お疲れ様。
幽戸。
いや初スレ>>1
最初はちゃかして悪かった。
ばひゃぁぁぁぁん
何て言わせてすまなかった。
いつからか、ちょっと心が荒んでいたよ。
お前も縁も成長したんだよ。
みんなだって同じだ。
忘れていた何かを思い出したり、気付かされたり。
沢山の「縁」も出来た。
毎日ネタと煽りと叩きと少しの真実が入り混じった「2ちゃんねる」で俺たちはお前を見つけた。
何でここまで人が集まったかわかるか?
信じるもの、疑うもの、半信半疑のもの。
全てひっくるめて、お前の魅力に取りつかれたからだよ。
それってすごいことだぜ?
頑張ったなおつかれさま。
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