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『偶然』1/2


死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?211

429 :偶然1:2009/05/04(月) 15:40:24 ID:a4hgF4Zj0
私の体験談です。かなり長文で読みずらいかと思いますが、興味のない人はスルーでお願いします。

最初の事件は、俺が中学卒業を控えた三月に起こった。
今でも昨日の事のように覚えてる。

三月四日、俺は友人と卒業旅行の計画を立てた。
この時のメンバーは俺を含め5人。ここでは友人A、B、C、Dにしとく。
皆いつも一緒に遊んでて、とても仲が良かった。…と言いたいが、AとCはそれほどでもって感じだった。
というのも、Aが中3の1学期、引越してきたその初日に、Cと取っ組み合いの喧嘩をしたからだ。
理由はしょうもない事なのだが、Aを田舎者とCが馬鹿にしたかららしい。
AとCの間にわだかまりはあったが、皆、仲が良かった。

話を戻そう。
旅行計画を立てた俺らだが、金が無い事に気付く。
そこでAの提案で、「卒業キャンプはどうか?」という事になった。
(以下会話)
俺「キャンプつたって寒くね?何処に行くよ?」
A「知らん(笑)山でいいやん。山行こうぜ!山楽しそうやん。BBQしようや!
 あ!俺、明日、誕生日やしケーキ頼むよ」
C「あ!俺も丁度その二ヶ月後」
D「Cは何も関係ないやん(笑)」
B「っつか金かかるけんケーキはイヤ(笑)」

という感じで、金網、寝袋、食料、タバコを持って、山の頂上でキャンプに決まった。


430 :偶然2:2009/05/04(月) 15:42:35 ID:a4hgF4Zj0
翌日、昼の3時から登り始めたのだが、荷物の多さと疲れから10分おきに一服休憩を取ってたら、
頂上に着く頃には辺りは真っ暗になっていた。
とりあえず、山頂にある小屋で一服しながら、飯準備班をジャンケンで決める。
俺とAとCは飯準備、BとDはフリータイムだ。
俺らが火を起こす間BとDは暇だったらしく、街を一望できる絶好のスポットを探しに行った。

まぁ火を起こしながら、俺、A、Cはたわいもない話をしていた。
その時、俺は何の気無しに、AとCが喧嘩した時の事を聞いてみた。
A「昔の話やん(笑)」
C「うん!っつかな、俺ら実は幼稚園一緒で幼なじみやったんよ(笑)」
俺「何やそれ!?何でいきなり喧嘩したんよお前ら(笑)」
A「そら田舎者って言われたら、お前もやんけって思うっしょ(笑)」
C「ゴメンって(笑)」

そんな会話をしてたら、向こうの方で声がしてきた。
BとD「お~い、スゲー綺麗なスポット発見!こっち来てみ」
俺らは立ち上がり、彼らの方へ向かって行こうとした。
その時、小さなボッロボロの神社と鳥居を見つけた。暗かった為気付かなかったのだろう。
少し気味が悪かく怖かったのだが、ビビりと思われたくもなかったので、俺はスルーした。

そんなこんなで飯の準備も出来、皆集まり食事をした。
その後とりあえず、夜景みながら青春の一服!
時間も調度イイ感じに12時を回ってた。
暇になった俺らは、寒いのもあって小屋に戻る事に…
(小屋といっても灯もない。ちょっと広いバス停小屋みたいな感じ)

話すネタも尽きかけた頃、Dが怖い話しをしようと言い出した。
正直、ふざけんな!怖いのヤダ!ってな感じだが、好奇心もあって、Dから順に一人ずつ話をする事になった。
今思えば、ここからがおかしい事の始まりだった。


431 :偶然3:2009/05/04(月) 15:44:38 ID:a4hgF4Zj0
D、俺、C、Bが話し終えたが、正直どれも似た話で、皆ゲラゲラ笑ってた。
そして最後、Aの番になった。
D「さぁラストはスゴイの期待しとるけん(笑)」
A「…」
俺「はやく~」
A「…イヤや…」
B「何よそれ?話せや」
A「ん~止めよう…」
D「は?何でもイイから」
A「…」
D「もうイイわ」

沈黙が流れた。
突然Aが、
「分かった…言う。そのかわり、人に絶対言うなよ…絶対やけな!!」
Aは話し始めた。

これは、Aの叔父に起こった話らしい。Aが以前に住んでいた所の話。
Aが以前住んでいた所は(仮に)T区。山を挟んで発展した地区が俺らの住む(仮)Y区だ。
T区は山の反対側という事で、かなりの田舎。
Y区からT区に行くには峠を越える必要があり、その近くには霊園池があった。
その霊園池は何度かテレビも来るほど、巷では有名な心霊スポットだ。
その霊園池の見える峠道のふもとの地区にAは住んおり、彼の叔父や叔母といった親族もその地区にすんでいたが、
Aは両親の離婚をきっかけに、俺らの住むY区へ父と二人引越してきた。(話はここから)


432 :偶然4:2009/05/04(月) 15:50:13 ID:a4hgF4Zj0
ある晩、A家に叔父から『遊びに行く』という電話があった。
2時間後、A家に叔父が到着したのだが、明らかに様子が変だ。
顔は蒼白、息を切らしながら目が泳いでいたという。
変に思ったA父が、どうしたのか叔父に聞いてみた。
叔父「…や、ヤバイ。どうしよう。え!?何よ?…何で」
A父「わけが分からん事言うな!落ちついて話さんか」
叔父「…お兄、変なもん見てもうたわ。お兄と昔、見た奴・・・」
その瞬間A父の顔付きが変わり、
「…言うな!おい!A!お前部屋に戻っとけ」
Aはそう言われ、部屋に戻ろうとしたが、話を盗み聞きしたらしい。

A父「・・・お前一から話せ」
叔父「…俺も昔の事で忘れちょったけど…こっち来る途中見てしまった」
T区からY区へ来る途中の峠道。
車を走らせトンネルにさしかかった頃、信号待ちで、ふと運転席側の窓を見たらしい。
窓の外には、真っ暗で静まり返った霊園池が見える。
道路から10m程の崖下…何か見える。池のほとりにある小さな井戸の所。何かいる。
叔父は窓を開け、目をこらして見たらしい。
そこには髪の長い女らしき何かが、井戸から水を汲み上げては頭から水を被っている。
時折り「ギャッギャッグァー」などと言いながら、笑い声をあげている。
キチガイのように水を被っては笑うの繰り返し。

叔父が怖くなって車を走らせようとした時、突然そいつが「みーつけた!」。
叔父の方を向き、笑いながら何か叫びだした。


433 :偶然5:2009/05/04(月) 15:51:28 ID:a4hgF4Zj0
そいつの顔は何か何とも言えない。…目と鼻や口の位置がグチャグチャ。
「£#&おまぁぇえ!…@*&ギャッー!*&××」
何と言ってるか聞きとれない。
ただ、「たん…じ××び!…×前」と言う言葉だけかろうじて分かったらしい。
叔父は怖くなり、急いで車を走らせA家に来た。

叔父「ただのキチガイかと思ったけど…あの事思い出した途端コワーなってな」
A父「…ただのキチガイやろ(笑)気のせいや」
叔父「そうやろか…」
この時は、ただのキチガイな奴で話を終わらせたらしい。

それから二週間後の12月3日午後8時頃、A家に一本の電話がかかってきた。


434 :偶然5:2009/05/04(月) 15:52:19 ID:a4hgF4Zj0
病院から…叔父が担ぎこまれたとの電話だった。
Aと父はすぐに病院へ行った。
Aと父は少し待たされ叔父のいる病室へ通された。
医者によると、原因不明の病気とかではないらしく、ただ…神経衰弱、一種の精神病かもしれないとのこと。
病室に残されたA、A父。
A父「…お前、前、こいつが来た時、俺らの話し聞いとったやろうが…」
A「…え?…う、うん」
A父「…何も関係ない…いいか!もう忘れろ」
A「…」
少し気まずい空気が流れた…

すると突然…ガバっと叔父が起き上がり、ベットの上に立ち上がりだした。
A父「おっ!おう、○○調子どうや」
叔父は何も答えず、ベットの上に立ち二人を見下ろす。
この時Aは、病室にいる叔父の顔を始めて見たのだが…誰だコイツと思ったらしい。
それはAが知る叔父の顔じゃなく、何かこう目や鼻が変形し、グチャグチャの顔だった。


435 :偶然6:2009/05/04(月) 15:53:15 ID:a4hgF4Zj0
瞬間…
「ギャッギャッギャッ」
叔父が笑い出した。
A「…」
叔父「ギャッギャッお前…ゆるさん…ギャッギャッた…じょ×び」
Aを指し叔父は言った。
叔父「…お前か!?*&@ギャッギャッ……はお・ま・え」
次はAからA父と順に指を指して行った。
そして何故か誰もいないA父の隣を指した瞬間、
「…うんうん…分かっとる」
叔父はそう言うとニッコリ笑い、また布団の中にもどり横になった。
この一連の行為は30分間隔で起きたらしい。

Aが怖くなって震えていると、A父は「A、今の事誰にも言うなよ」。
…っと、ここでAによる怖い話しは終わった。


436 :偶然7:2009/05/04(月) 15:54:21 ID:a4hgF4Zj0
A「こんなかな、俺の怖い話しは…あっ絶対ここにおるもんだけの秘密やけん(笑)」
俺「…ふざけんな…ヤバすぎるやろうが」
B「…っつか…昔の奴て誰なん?気になるし」
A「知らんでいいよ(笑)」
B「怖えけん話せや…」
A「無理やな・・・お前らには関係ないもん」
D「っつかお前よく、そんな話しすんなや…キショイけん止めれ」
A「はぁ?何が?(笑)」
俺「イヤ、気持ち悪いって・・・」
B「それって霊園池に関係しとん?」
すると、それまで無口だったCが小さな声で喋りだした。
C「・・・止めて」
俺らは好奇心から、Aを問い詰めてでも事の真相を知りたがったが、それ以上は聞かなかった。
ハッキリ言って全員、無茶苦茶びびってたからだ。
夜の山というシチュエーション・・・何か怖かった。幽霊がどうとかって話じゃない。何かイヤだった・・・

「『偶然』2/2」に続く

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