∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧
614 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/01/07 00:36
友人の話。
彼がヘラブナ釣りにはまり始めた頃のこと。
夜中に無性に竿が振りたくなり、山奥のため池へ出かけたのだという。
餌の準備をしていると、向こう岸に誰かが立っているのに気がついた。
月明かりの下で、髪の長い女がこちらをじっと見つめていた。
思わず目を見返してしまったのだそうだ。
すると、女は水に向かい歩を進め始めた。
足が水に入っても歩みを止めない。
ざぶざぶと水音を立てながら、やがてその姿は完全に水中に没してしまった。
危ないものを見たと直感し、すぐに撤収を始めたという。
片付け終わると、もう一度池の水面を見やった。
いきなり、数メートル前の水面に黒いものが浮かび上がった。
濡れた女の頭だった。
彼女が池の底を歩いてきたことを理解するや否や、彼は猛然と車へ逃げ帰った。
車に乗り込んだ時、バックミラーに歩み寄ってくる影が映った。
即座にエンジンをかけ山を下りたのだという。
真っ直ぐに家に帰る気がせず、明け方までファミレスで時間を潰したそうだ。
彼は「二度と夜釣りには行かない」と言っている。
620 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/01/07 01:57
>>614
きっと、さびしがりやの沼御前だよ。
あ・・・珍しいな、こんな夜中に。
私夜じゃないと出てこれないから、お話できないかな・・・
驚かせちゃうから、ゆっくり歩いていこう。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・(池にIN→OUT)・・・ザバーッ!
「あ、あの、こんばんは・・・・・・って、あれ?」
逃げていく雷鳥さんの友人。
その背中をしょんぼりと見つめながら、沼御前は池の中にこぽこぽと沈んでいくのでした・・・。
本当に怖い話が出てきたら、頭の中でかわいく変換すれば大丈夫と、『リング』の時の貞子で習った。
こわくない・・・こわくない・・・・・・((((( ><)))))ガタガタ
630 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/01/07 17:49
>620
『泣いた赤鬼』を読んで涙腺がゆるむ俺の壷を突いたね?。・゚・(ノД`)・゚・。
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