住職シリーズ。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?128
216 :本当にあった怖い名無し:2006/05/04(木) 14:30:53 ID:8r/F/JVf0
大学生時代みんな免許取り始めて、うきうきしてた時分の話です。
季節的には夏。夜遊びしてて、ふとある話題から怪談話に移っていった。
私自身は1ミリも信じていないんだが、女の子もいたこともあり大いに参加。
よくいう都市伝説の話とかしてました。
むろん住職(学生時代は髪があり出家はしてなかった)もがんがん話しをして、盛り上がりました。
やはり行き着くところ、ミステリーツアーということになり、5人で夜中に車で出発。
関西地方で有名な、幽霊トンネルに行くことになりました。
山中を目的地にむけて車を走らせること数十分。
街から離れ、街灯もろくになく、対向車すらなくなって、
ようやく目的地近くまできたときに、運転手Aが突然のブレーキ。
あまりの急ブレーキに頭にきたので、
「急ブレーキかけんな。このへたくそが!」
「・・・あれ・・・あれ・・・」
うわずった声で、前を指さしたんですよ。
217 :本当にあった怖い名無し:2006/05/04(木) 14:31:39 ID:8r/F/JVf0
前方を見ると、赤い光がゆっくり円を描くようにうごいている・・・
「んん・・・?工事かなんかちゃうん?徐行でいけ。びびりすぎ」
「ん・・・あ・・・うん」
声にならない返事。
ゆっくりと赤い光に近づいていきました。
すると後ろにすわってた住職が、「あっ・・」と一言。
案の定私の予想通り、警告灯を持ったガードマンらしき人がたっていた。
運転しているAが車をゆっくりととめたので、なにげなく私は窓を開けて、
「工事ですか?道通れます?」と声をかけた。
ガードマンらしき人は何も答えず、こちらをちらりとも見ないで、
無表情のまま警告灯を道路の先に向けて”行け”と、突然壊れたおもちゃの様に、前後に激しく振りはじめた。
感じ悪いやつだぁと思ったが気にしないで、
「いこうぜ」
「・・・・」
「?早よいかんかぁ」
「・・・・」
無言のまま急発進。
1分もしないうちに、私と住職以外がワンワン泣き始めた。
Aにいたっては「ぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・」と、半分悲鳴みたいな声でうなっている。
あまりのスピードと乱暴な運転におどろいた私は、
Aに「ちょっと。止めるかスピードを落とせ。あぶない」
「ぃぃぃぃぃいいいいいいいぃぃぃいいいぃぃ・・・」
「事故るだろうがっ!!!」
Aの頭を力いっぱいはたきました。
218 :本当にあった怖い名無し:2006/05/04(木) 14:33:24 ID:8r/F/JVf0
ようやく、駅前のちょっとした広場みたいな所でとまりました。
私「Aよお前、何をしとんねん?」
A「・・・・・・・・・・・・・」
住職「まぁまぁ、あれはしゃーないよ」
私「なにが?なにがしゃーないん?」
住職「まぁ大丈夫。ちゃんとお清めするから」
私「?なんかでたん?」
全員「・・・・・・」
私「なぁ、なんか見えたん?なぁ、なぁて・・・」
住職以外は、私と目もあわせようとしない・・・
ちょっとムッときたので、
「Aと運転を代わるから。今すぐ戻るぞ!!」といったところ、
3人に全力で泣きつかれて、「頼むから朝までここにいよう」とお願いをされた。
わけをきいてみると、こうゆう感じだった。
私が話しかけた相手というのが、手首から先が無く、下半身もなく宙に浮いていた。
私が話しかけた途端、大声でゲラゲラ笑い始めて、激しく手招きし始めた。
駅前に到着するまで、ずーと笑い声がしていたそうです。
あまりのぶっとんだ話しにあきれ返って、
私「あほくさ。朝なって確かめたらわかるやろ。帰り運転するからな」
住職「なぁなぁ。お前さ、どっち向いてた?」
私「どっちて・・・助手席座ってたから左や」
住職「左走ってて左に話しかけたて、どこ工事するん?」
私「どこでも工事くらいするわな」
住職「左てガケやで、お前のそういう鈍いとこすごいな」
翌朝、来た道を運転して帰りましたが、みんなにこう聞きました。
「あっれ?きのうの工事どこでやってたけ?わからんわ」
車内再度パニックでした。
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