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『ワンピースの女』

従姉妹シリーズ。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?120

482 本当にあった怖い名無し 2006/01/29(日) 15:14:48 ID:woe0GejyO
人生1番恐かった経験

前回の件があった六年後、一家揃って隣の県に引越ししていました。
当時私は社会人一年目であり、まだまだ学生気分があまり抜けておらず、
その日新入社員四人で、「心霊スポットに行こう」となった。
正直行きたくなかったが、普段気の強い私がこういうのを怖がると思われたくないと思い、行く事にした。
そこは首つり自殺の名所であり、車がすれ違う事の出来ない細くて小さなトンネルで、
工事を途中でやめたのか、所々鉄骨がむき出しな所で、
その鉄骨で首をつる方々がいる、と言われている場所でした。

後部座席に乗り、そのトンネルを通過…
途中運転していたF君が一瞬ブレーキをかけ、
「気のせいかな?何かが前を横切った気がするんだけど?」と言っていたが、
実は私は怖くて目をつぶっており、見てはいませんでした。

その時はそれ以上の何ごともなく過ぎてゆき、会社の駐車場まで戻り、
それぞれ自分の車で自宅へ戻る事になりました。
自分の車に乗り込み、時計をみると12時を過ぎており、
やばいな~親に怒られるかな。急ごう。などと思いながら車を走らせていました。


484 本当にあった怖い名無し 2006/01/29(日) 15:44:08 ID:woe0GejyO
あと1㎞程で家につく距離になった時、視界の左端に白いワンピースの人影が見えた気がし、
車のブレーキをかけたのですが、見ると誰もいません。
ん?気のせいか。ってか、急がなきゃ、
と、親に怒られるかもしれないと思っていた私は、さして気にもせずスピードをまた上げました。

ところが、あと500M程で家につくという所で、またしても視界の左端にワンピースの人影が写った気がし、
スピードを落としたのですが、やはり誰もいません。
(この時点で白いワンピースには、花の模様がチラホラと着いている服だと気がついたものの、
 気のせいということに、自分の中でしていました)

家に着き車を車庫に入れ(自動シャッターだったので車を入れる時には車からおりていません)車を降りた瞬間、
人の強烈な視線を背中に感じ、車庫の中に人が?!と思った私は、咄嗟に電気を付けました
が、もちろん誰もいません。しかし、明らかに人の気配がするのです。
その瞬間、背筋がゾクゾクとし始め、慌てて家に駆け込みました。
両親はすでに寝ており、私は恐怖をおしころしながら自室に入ったのです


485 本当にあった怖い名無し 2006/01/29(日) 16:12:24 ID:woe0GejyO
自室にもどり、怖い怖いと思うからダメなんだ!気のせいだ気のせい!
と自分を励ましつつ、着替えを済ませたのですが、どうしても人の気配が消えません。
どこから気配がするのかどうしても気になる為、部屋をキョロキョロと見渡すと、出窓に目がいきました。
怖いと思うからダメ!気になるなら自分で確かめてみたら、意外に本当に気のせいかも。
と思いつつ、カーテンを開けました。

「・・・ヒッ・・!!」
悲鳴を上げようにも、あまりの恐怖で声が出ず、喉のあたりでヒューヒューと鳴るばかりでした。
窓の外には、さっき見掛けた白いワンピースの女が、物凄い形相でこちらを睨んでいるのです。
真っ黒のながい髪、もう絶対この世のものじゃない肌の色。
きわめつけは、この自室は三階。(一階は駐車場)

一晩中寝る事もできず、ガタガタと震えるばかりでした。
しかも最悪なことに、昼も夜もずっとそばにおり、しかも見えるんです。
見えるのは私だけらしく、心霊スポットに言ったメンバーに言っても見えないよとの返事。
三日目になり、体力も限界になり、とり殺されるんじゃないかと思った私は、
見えると言う従姉妹の家に相談に行きました。


491 本当にあった怖い名無し 2006/01/29(日) 16:36:12 ID:woe0GejyO
従姉妹に事の成り行きを全て話すと、
「おもしろがってそんな所に行くからだ!」と怒られ、
「とりあえずお祓いにいくように。あと、今晩は小豆と塩を身につけて寝るように」と言われました。

帰り際に、従姉妹に見えるかどうか聞くと、「見えない」との返事でした。

その夜から、私の回りに見えていたはずの女が、不思議な事に消えたのです。
原因は四日後に分かりました。
従姉妹から私宛てに電話があったそうです。
私は仕事で家におらず、電話は母が取ったらしいのですが、話しによると従姉妹は烈火の如く怒っており、
「○○が、あたしの家に置いていきやがった」との事。
従姉妹は四日間、部屋中の壁を一晩中引っかかれ、かなしばりに遭い、死ぬ程恐かったらしいです。

霊って、霊感の強い方にいくんですね。
霊感のある方々は、ホントに気をつけてください。

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