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『田舎のアウトロー』2/2

「『田舎のアウトロー』1/2」の続き
今考えるとやばい子供の頃の思い出・4

375 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 21:39:37 ID:wWhqVsOX0
族が間違いなくこちらに向っているのは、何個かのヘッドライトで確信した。間もなく族が到着する。
「あっ!!」
俺は何時間ぶりに笑顔に戻った。
そう。その先頭には高橋の姿が!俺は茂みから飛び出した。
「高橋君!!!」
普段なら目も合わせられないようなヤンキー達だったが、この時ばかりは神!!に見えた。
安心感からか涙がドっと出た。本気で泣いた。
「○×!!どーしたんだ??」

俺はすべて話した。最初はヘラヘラ聞いていたメンバー達も、顔つきが険しくなってきた。
話し終わると間もなく、間宮さんと呼ばれていたそのメンバーのボスが、「おい!!」
俺「は、ハイっ!!」
間宮「赤い軽っつったな?」
他のメンバー「例のアレじゃね?」
間宮「間違いねーべ」
俺「え?」

なんでも話を聞くと、『族狩り』と言って、
暴走族の集会中に追いかけてきて、クラクション鳴らして煽ったり、ゴルフクラブをもって振り回したりする、
赤い軽がいるとの事。
間宮のグループでも例に漏れず、赤い軽に集会中荒らされた事があったとの事。
間宮「高橋のカワイイ舎弟助けに来たら、まさか奴ら見つけるとは思わなかったなw」
高橋「間宮さんスイヤセンっス」
高橋はずっとペコペコしていた。

間宮が他のメンバーと話してる内に、高橋に謝った。
俺「ごめん高橋君…」
高橋「いいからよ。あとでコーヒーなw」
俺「うん、今度必ずね」
その時、間宮が「よし!高橋!出るぞ」
高橋「はいっ!」
俺「え?どこに??」
高橋「流れ解散すか?」
間宮「バカか!山の上だよ!」
俺「えええええェェェェ!!」
間宮「この前の借り返してやんよ」
正直迷った。何故か?心の中にある事が。
…あのオヤジ達、何に怯えてたんだろう。
この時点で一つ後悔した事が。
彼らに今までの経緯を話した時、泣きながら動転してた為、
『オヤジ達に…ヒック、山に、連れて行かれて…ヒック』と、話を簡略化して話してしまった。
俺が感じた違和感や謎等は、彼らに伝えられなかった。

俺「あのさぁ高橋君…」高橋「出っぞー!乗れ!」
ブォン!!けたたましいエンジン音とヘッドライトが(確か5~6台だった希ガス)暗闇に木霊する。
俺はとゆーと、また吐き気が襲ってきた。
まずい…。そうだ。これは夢だ。そう思う方が気が楽だった。


386 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 22:21:19 ID:wWhqVsOX0
バイクは凄まじい音を出しながら頂上を目指す。もうじき頂上だ。
俺『…え???????』
…なんと、軽自動車は尾灯を付けて、ヘッドライトを向こうに向けて、俺が降りた場所に止まっていた。

全員頂上に着いた。全員エンジンを切る。
…ドルルルッルル…軽はエンジンが付いていた。
間宮「あぁこいつだな!」
間宮が一人で車に近づく。さすがリーダーだ。
間宮「おいコノヤロー!!出て来いよ!!」
軽にはカギが掛かっていて、後ろは濃いスモークだった。
間宮「こいつ後ろに隠れてんだよ!!おめーらも来い!!」
メンバーは車をガンガン叩き始めた。
メンバー「出て来いやコラ!!」ガン!!ガン!!
俺は族の怖さを目の当たりにする。高橋はビビッて俺の近くにいた。
高橋「やべー…先輩らキレたら止められねー」
間宮「おいオメーラ待て!」
間宮がバイクを軽の後ろに付けた。ヘッドライトで軽の中を照らす。
間宮「おい!誰か中見ろ!」
メンバー「あれ?誰もいねーよ間宮君!!」
間宮「んな訳あるか!エンジンかかってんだぞ!おい単車変われ!」
間宮が単車を降り、メンバーに変わる。
間宮「…あれ?マジいねーぞ…」
俺『えっ…』
メンバー「ションベンでもしてて、俺らに気付いて逃げたんじゃね?」
メンバー「なんだよしらけるな。帰るべ!」
間宮「そーだな。この山の中逃げたら探しようがねーな!」

みんなが帰るモードになった時、それは起こった。
「あぁあぁあああkfjklじゃあ!!!」
一同「……!!!!!!」
…どこからか男性の叫び声が!!!
「…何よ今の…?」
誰かがポツリと言った。
ゾクっ!!背筋に寒気が走る。多分、あの場にいたみんなが、只ならぬ空気を感じたはず。
「あああああああああああああァァ!!!」
声が近くなった。
間宮「…おめーら出っぞぉ!!」
ここは心霊スポットでもあり、彼らもそーゆー気配を感じたんだと思う。

もー帰りは無我夢中だった。俺は高橋の後ろで、ガッシリしがみ付いてガクブルしていた。
高橋「やべーーー幽霊の声聞いちゃったよ!」
半分笑いながら話す高橋の後ろで、自宅の近くまで来たとゆーのに俺は震えていた。
なぜならあの声は…紛れも無い『あのオヤジ』の声だったからだ。


398 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 23:12:25 ID:wWhqVsOX0
その後、自宅近くまで来たが、高橋が本当は怖がりらしく、「家に泊まれ」と言うので泊まる事に。
むしろ本当は、こちらからお願いしたいくらいだったくらいだ。

なんとか高橋の家に着き、コソコソ忍び足で2階へ上る。
高橋「いやービビッたぜ!」
ニヤニヤしながら高橋は喋り出す。時刻は午前4時になる所だった。
俺「あのさぁ…」
…高橋にはすべてを話した。

高橋「まじで??でもよー…」
高橋の出した結論はこうだ。
薬物中毒の頭のおかしいオヤジ達に絡まれる→薬物による幻覚→山で発狂→みんなで霊と勘違い。…で、今に至ると。
高橋「おまえさぁ命があっただけでも良かったべ?」
確かにそうだ。彼の理論が正しいと思う。
高橋「疲れたぁ寝るか?明日朝一単車返さなきゃなんねーし…。そん時送るぞ」
俺「うん。今日はホントにありがとね」
高橋「良いから気にすんなよ。あ!カーテンしめて」
すでにベッドに横になっている彼の代わりにカーテンを閉める。
その時…。
高橋「…ん?おめー何それ?」
俺「え?何?」
高橋の顔が青ざめた。一瞬にして真夏の蒸し暑い部屋が凍り付く!!!!
高橋「な、なんだよソレ!!??」
俺「し、知らないよ!!」
なんと、俺のTシャツの背中には、無数の赤…とゆーより、錆びた鉄の色の手の跡が有ると言う高橋。
その時、高橋のポケベルが鳴る。間宮からだった。

高橋「もしもし!お疲れさ…え?まじすか!??こっちもです…」
なんと、メンバー全員ではないが、数名の白い特攻服に手跡が。
俺は自分で脱いでTシャツを確認して、さらにガクブルする事になる。これは…!!!!
そう。その手跡には見覚えがあった。

話は戻るが、間宮がバイクで軽を照らした時、リアガラスに付いていた物だ。
メンバー全員が車内ばかり気にしていたが、俺は別の意味で恐怖だったので、回りの景色ばかり気にしてた。
その時にリアガラスを見て、何個かの手跡が気になり、ゾクっ!としてしまったのだ。

その時!!コンコン!部屋をノックする音が!!
二人「…!!!」
彼の母親だった。母親はドア越しに、
「あんたぁーまた夜遊びして。なんでこんなに散らかしてるの?表のバイク誰の?」
そーゆーと、母親は部屋へ戻ったようだ。
ほっとした。良かった母親で。二人でフゥーと安心する。


411 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 23:46:27 ID:wWhqVsOX0
しかし気になる点が。
母親の『こんなに散らかして…』とは何か?…とゆー話になった。
高橋「まっまさか。廊下に手跡…」
俺「や、止めてよ」
高橋「見て来いよ?」
俺「やだよ!年上なんだか見てきてよ!」
高橋「今日助けたべー頼むよ!」
そのセリフは強かった。

ガクブルしながら廊下の電気を付ける。
バタン!!電気は手探りで付けられたが、恐怖で目を開けずに閉じてしまった。
廊下一面に手跡…もうそれしか頭になかった。
高橋「な、なんだよ、早くしろよ!」
俺「わかったよ!」
なんと廊下には……土が散乱している。
あっ!そうだった。田んぼに落ちた時、靴の中まで泥が入ったのだ。
俺「ごめん…高橋君」
高橋「なんだよビビらせやがってw」
二人で顔を見合せて笑った。何年かぶりに笑ったような気がする。

高橋「8時まで出なきゃないから、それまでゲームでもすっか?」
それから高橋と、時間までゲームをした。なんだか、今夜の事がすべて夢に思えた。

あっとゆー間に時間になる。
高橋「よし…行くか?」
俺「うん。家までお願いします」
高橋「先に単車に行ってろ」

俺は朝ご飯中の家族に軽く会釈をし、先に玄関を抜け、庭の倉庫に。
間もなく高橋が来る。
高橋「ほい。メット被れ。よし、捕まってろよ」
高橋の自宅からは5キロ程度。単車ならすぐの距離だ。

間もなく自宅に着いた。よいしょと400ccから降りる。
高橋「まぁー疲れただろうから、ゆっくりしな!暇な時ベルくれよ!」
そう言うと、彼はブォンと走り去ろうと背を向けた。
え!!??
多分今まで生きてた中で、これほどすぐ目が冴えると言うことは無いと思う。
走り去る高橋の白いTシャツの背中には…無数のあの錆びた手跡が!!!!!!
間違いなく先ほどまで無かった。
彼はその後、交差点でトラックに追突され、全身打撲で緊急入院。幸い命は取りとめた。

終 

未だに何だったのかわからない出来事。現実の中の夢とゆーか。
つーか、これ書いてたら頭痛くなって吐き気が。やべー冷えぴた張ってるぞ。
長かったけど、読んでくれた人サンクス!!!
ちなみにこれ…すべて実話です。

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