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『田舎のアウトロー』1/2


今考えるとやばい子供の頃の思い出・4

364 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 17:31:59 ID:wWhqVsOX0
厨房の頃ちょっとぐれてた。まぁドキュソだわな。
あれは忘れもしない中三の夏休み。俺は東北の田舎町に住んでた。
当時、町に数件しか無いコンビニに、3人でタムロしてたんだ。
時間は午後11時過ぎ。コンビニのチョイ裏(田舎だから自宅兼コンビニって感じ)に、いつも通りのメンバーで。

そしたら赤い軽が、こちらにライト付けて止まったのよ。
俺らは、やべ、警察か巡回?と思ったが、(この町では、父兄が交換でパトロールしてた)
しかし、車から降りてきたのは、ガタイのいい40代くらいのオヤジ。
「おう!!…」
すごみのある声とは裏腹に、ちょっと感じは悪く無かったと思う。
メンバーの一人が答えた。
「なんスか?」
するとオヤジは意外な一言を。
「…おまえらの番長は誰だ?」
…は?何w?今の時代に番長ww?
おれらは顔を見合せて笑った。そして俺はオヤジに一言。
「今はそーゆーのはいないっすよw」
…と答えた瞬間!!!
「ぬぁんだとコラーーーーーーー!!」
!!!!!え!!??
なんとオヤジが俺らのチャリを持ち上げ、裏の田んぼに投げつけた!!
当然俺らは三人顔真っ青!
その瞬間、俺以外の二人が裏の田んぼに猛ダッシュ。
オヤジが奇声をあげる。
「待てコラーーーーーーーー逃げたら殺すぞぉおお!」
やべ、俺も逃げる!と思い、田んぼに向かい100mくらい走った瞬間…ズボッ!!!
ええええええええ!!焦ってコースアウト…みごとに田んぼにハマり身動きできず。
…振り返りたくは無かったが、振り返って見る事にする。
ズサッズサッ…
「このガキどもがーーーー!!」
うぁーーーーすぐそこまで来てる!!
頑張って足を抜こうとするが、あいにく足が抜けない!!
田植えを経験した事がある人は、抜けなさがわかると思う。
助けを呼べれば一番良いのだが、あいにくこの場所はコンビニから死角になっており、真っ暗な闇の中だった。
それは煙草を自由に吸える場所でもあり、警察がきても何度かこの闇のおかげで助かった事がある。
つまり、助けも誰もいないし、目撃者も誰もいない。


365 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 18:08:22 ID:wWhqVsOX0
オヤジはとうとう俺のすぐそばへ。
「おう!他の奴はどこや??オゥ!!?」
「…っわ、わかりません」
…もーね、ガクブルですよ。
だってオヤジの後ろに、さらにお仲間っぽいニッカ履いたオヤジが!!
そのニッカが一言。
「めんどーだから、さらっちまいましょう!」
!!!!!マジ???!!!!!!
「車回してきます!」
…ニッカがコンビニの裏へ戻る。
オヤジ「オゥ!全員見つけるまで帰さんからな!!」
当時は12、3年くらい前。当然携帯等無い時代。
ポケベルが最先端だったが、田舎中学生が持ってる訳ない。

しばらくすると、ヘッドライトが近づいてきた。
オヤジ「…乗れ」
訳もわからず赤の軽の後ろ席に乗せられ、人生でそう何度も無かろう最低なドライブ。
運転手がニッカで、助手席がオヤジだった。
オヤジ「…なんで逃げたコラ?」
オヤジの顔は豹変していて、鬼の様な形相。
俺「すいません」
…もうね、焦ってすいません以外口から出て来なかった。

その時、足元にコロコロ転がってる物が。
ん?…え?心臓がバクバク鳴り出した!!!
なんと軽自動車の後ろ足元に、無数の注射器が転がっていた!!
やばい殺される!!この人達は普通の人じゃない!!
もう半泣き状態で、軽く吐き気がしてきた。

その軽はどこを目指す訳でもなく、町内を走りまわる。
恐らく逃げたメンバーを探している事は、無言の車内から伝わってくる。

30分以上無言のまま走り続けただろうか。ある交差点でパトカーが隣に。チャンス!!
なんとかわかってもらいたくて、じっと見つめる。止められないかなと、必死に目力で訴える!!
なんとその時、神のお告げが!!
『隣の軽、信号先道路で停止しなさい。』
た、、助かったーーーーーーーーーーーーー!!
パトカーに先導され、交差点から100mくらいの場所で軽は停止。


367 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 18:43:41 ID:wWhqVsOX0
警官「運転手さんちょっと来て」
ニッカ「なんや?」
警官「ベルトしてなかったね~」
俺の心の中『えええええええええええェェ!!』
神だと思った警官は、職務に忠実なだけだった。
それでも、ニッカがパトカーにいる間に神に祈る!
…しかし、現れたのはニッカ一人。パトカーは回転灯を消して走り去った。

ニッカ「なんだよつまんねーな!!お前のせいだぞ?オぉう!!」
オヤジ「どう落し前つけてくれんだよ!?あぁ??」
史上最低な八当たりである。俺は「スイマセンスイマセン」と繰り返した。
ニッカ「…○○山行きますか?」
オヤジ「おぅ!すぐ向かえ!!」
○○山!!??まじ!!!!
その山は、過去に自殺やレイプ等事件事故等が多数あった、いわく付きの山だ。
人の気がゼロ。地元の人でさえ夜は近寄らない。

俺は山へ向かう最中、厨房ながら過去を振り返った。
あぁ今日で死ぬんだぁ。短い人生だったなぁ。涙が頬を伝う。
もうじき山だ。
ニッカ「おめーら覚悟しろよ」
はい。もう諦めてます。
…おめーら?俺一人ですけど…。

そうこうしてる内に山の頂上へ。
オヤジ「おめーから降りろ」
俺「…はい」
俺は暗闇の中、ヒンヤリとする山の中へ。
オヤジとニッカはまだ車の中だ。
ニッカ「なんだおめーは!」
オヤジ「このガキが!!」
なにやら車の中で揉めている。俺はゾクっとした。俺は車の外だ。
間違いなく車には、俺、ニッカ、オヤジしかいないはず。
しかし二人は、いないはずの誰かと会話してる!!!!
ニッカ「…行け」
オヤジ「おめーは勘弁してやる」
?????正直訳わかりません。しかしチャンス!!
しめた!!逃げろ!猛ダッシュで登ってきた方向に。

それから間もなく、
「うわぁーーーーーーーー!!」
さっきのオヤジ達の叫び声!!
なんだかわからず怖くなり、俺も「あああああああ!!」と泣き声叫びながら、
人生でこれほどダッシュする事はないだろうスピードで山道を走る!!

なんとか山のふもとまで来た頃に、ふと後ろを振り返る。
何かいる!!!
気が動転していて気付かなかったが、後ろからなにかが走ってくる!


371 :俺は田舎のアウトロー:2007/03/11(日) 20:53:26 ID:wWhqVsOX0
後ろから、スタスタとゆーより、ドタドタと足音が!!!!
「うわりゃーーーーーーー」
!!ニッカの叫び声だった!!
30m…20m…声はすぐそこまで来ている!!
俺はまた走る羽目に。
当時、帰宅部の煙草吸ってる厨房に、そんな体力は無い。横っ腹が痛くて動けなかった。
こんなに走ったのは、消防時代ののマラソン以来だ。
土方で鍛えてるだろうニッカに、とうとう追いつかれた…はずだった。
しかし予想に反してニッカは、「うわwiijjfdkふじko!!!!!!」
言葉にならない叫び声をあげて、俺の横を華麗に通りすぎる。 
何!?俺も危機感を感じ、後に続き無理やり駆け出す。

ようやく山のふもとを抜け、民家もぼちぼち見え出した。
あっ…。公衆電話だ!!俺はポケットの中を探った。10円…しかない。
時間はおそらく、2時~3時くらいだったと思う。
俺は迷った。
「誰にかけるべきか…」
警察か。いやいや、時間が時間だ。また学校に報告されるのがオチだ。
自宅…あいにく両親が不在で祖母しかいない。耳の遠い祖母に、10円では伝えきれない。
でもやばい、早くしないと…あっ!
俺は当時遊び仲間で、唯一ポケベルを持ってる、一つ年上の高橋に連絡する事にする。
高橋に度々ベルしていたので、打ち方はわかっていた。
『○○ヤマニイル タスケテ ○×(俺の名前)』
ポケベルには当時文字数制限があり、これが限界だったと思う。
夏休みで週末の夜。高橋が起きている自信はあった。幸い高橋は原チャリ持ちだ。
しかし、暴走族に出入りしだした高橋が、集会中だったら…。
なんて事を考えながら、公衆電話の裏の茂みに身を隠す。

ここに着いてから何分たっただろう…。
辺りからは、蛙のゲッコゲコとゆー無数の鳴き声しか聞こえない。
空からは月明かり。ようやく冷静になってきた。
何だったんだ今までのは。…てかあいつら!!
俺は逃げた二人のメンバーを、なぜだかムカついていた。
その時、遠くからブォーーーーーンと言う音が。しかし一台では無い。原チャリの軽い音でも無い。
族か?俺はさらに隠れる。そうだった。ここは族の集合場所でもあったのだ。

「『田舎のアウトロー』2/2」に続く

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