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『危険な好奇心』2/6

「『危険な好奇心』1/6」の続き
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?126

967 :本当にあった怖い名無し:2006/04/23(日) 03:41:01 ID:0yX4mhCZO
俺達は会話が無くなり、とりあえず山を降りた。淳は泣いたままだった。
俺は今もどこからか中年女に見られている気がして、ビクビクしていた。
山を降りると慎が、
「もう、この山に来るのは辞めよ。しばらく近づかんといたら、あの中年女も俺らの事を忘れよるやろ」と言った。
俺は、
「そやな。んで、この事は俺らだけの秘密にしよ!
 誰かに言ってるのがアイツにバレたら、俺ら殺されるかもしれん」
慎は頷いたが、淳は相変わらず腕で涙を拭いながら泣いていた。

その日は各自家に帰り、この夏休みは三人で会うことは無かった。

その二週間後の新学期、登校すると淳の姿が無かった。
慎は来ていたので、慎と二人で「もしかして淳、あの女に・・・」と思いながら、学校帰りに二人で淳の家を訪ねた。
家の呼び鈴を押すと、明るい声で「はぁーい!」と淳の母親が出て来た。
俺が「淳は?」と聞くと、
おばさんは「わざわざお見舞いありがとねー。あの子、部屋にいるから上がって」と言われ、
俺と慎は淳の部屋に向かった。

「淳!入るぞ!」と淳の部屋に入ると、淳はベットで横になりながら漫画を読んでいた。
以外と平気そうな淳を見て、俺と慎は少し安心した。


972 :本当にあった怖い名無し:2006/04/23(日) 03:56:52 ID:0yX4mhCZO
慎「何で今日休んだん?」
俺「心配したぞ!風邪け?」
淳「・・・」
淳は無言のまま漫画を閉じ、俯いていた。
そこにおばさんが菓子とジュースを持ってきて、
「この子、10日ぐらい前からずっとジンマシンが引かないのよ」と言って、
「駄菓子の食べ過ぎじゃないのー?」と続けた。
そして笑いながら、おばさんは部屋を出ていった。
俺と慎は笑って「何だよ!脅かすなよー、ジンマシンかよ!拾い食いでもしたんだろ?」とおどけたが、
淳は俯いたまま笑わなかった。
慎が「おい!淳どうした?」と尋ねると、淳は無言でTシャツを脱いだ。
体中に赤い斑点。
確かにジンマシンだった。
俺は「ジンマシンなんて薬塗ってたら治るやん」と言うと、
淳が「これ、あの女の呪いや・・・」と言いながら、背中を見せて来た。
確かに背中も無数にジンマシンがある。
慎が「何で呪いやねん。もう忘れろ!」と言うと、淳は「右の脇腹見て見ろや!」と少し声を荒げた。
右の脇腹・・・たしかにジンマシンが一番酷い場所だったが、なぜ呪いに結び付けるかが分からなかった。
すると淳が、「よく見ろよ!これ、顔じゃねーか!」
よく見て俺と慎は驚いた。
確かに直径五㌢程の人、いや、女の顔のように皮膚がただれて腫れ上がっている。


979 :本当にあった怖い名無し:2006/04/23(日) 04:15:51 ID:0yX4mhCZO
俺と慎は「気にしすぎだろ?たしかに顔に見えないことも無いけど」と言ったが、
「どー見ても顔やんけ!俺だけやっぱり呪われてるんや!」と言った。
俺と慎は、淳に掛ける言葉が見つからなかった。と言うより、淳の雰囲気に圧倒された。
いつもは温厚で優しい淳が・・・少し病んでいる。
青白い顔に覇気のない目。きっと精神的に追い詰められているのだろう。
俺と慎は急に淳の家に居づらくなり、帰ることにした。

帰り道、俺は慎に「あれ、どー思う?呪いやろか?」と聞いた。
慎は「この世に呪いなんてあらへん!」と言った。
なぜかその言葉に、俺が勇気づけられた。

それから三日過ぎた。依然、淳は学校には来なかった。
俺も慎も淳に電話がしづらく、淳の様子は分からなかった。
ただクラスの先生が、「風疹で淳はしばらく休み」と言っていたので、少し安心していた。

しかしこの頃から、学校で奇妙な噂が流れ始めた。
『学校の通学路に、トレンチコートにサンダル履きのオバさんが、学童を一人一人睨むように顔を凝視してくる』
という噂だ。


982 :本当にあった怖い名無し:2006/04/23(日) 04:26:47 ID:0yX4mhCZO
その噂を聞いた放課後、俺は激しく動揺した。何故なら、俺は唯一間近で顔を見られている。
慎に相談した。
慎は「大丈夫!夜やったし見えてないって!それにあの日見られてたとしても、忘れてるって!」と、
俺を落ち着かせる為か、意外と冷静だった。
何よりも嫌だったのが、俺と慎は通学路が全くの正反対。
俺と淳は近所なのだが、淳が休んでいる為、俺は一人で帰らなければいけない。
俺は慎に「しばらく一緒に帰ろうよ!俺、恐い」と慎に頼んだ。
慎は少し呆れた顔をしていたが、「淳が来るまでやぞ!」と言ってくれた。
その日から帰りは俺の家まで、慎が付き添ってくれる事になった。


死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?127

295 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 03:21:39 ID:5CaStqefO
その日は、学校で噂の『トレンチコート女』(推定・中年女)には会わなかった。
次の日も、その次の日も会わなかった。
しかし、学校では相変わらず『トレンチコートの女』の噂は囁かれていた。

慎と一緒に下校することになって五日目、俺達は久しぶりに淳の見舞いに行くことにした。
お土産に、給食のデザートのオレンジゼリーを持って行った。

淳の家に着き、チャイムを押した。いつもの様に叔母さんが明るく出て来て、俺達を中に入れてくれた。
淳は相変わらず元気が無かった。
ジンマシンは大分消えていたが、淳本人は「横腹の顔の部分が日に日に大きくなっている」と言い、
俺と慎には全く分からなかった。
むしろ、前回見たときよりはマシになっているように見えた。
精神的に淳はショックを受けているのだろう。
俺達は学校で流れている『トレンチコートの女』の噂は、淳には言わなかった。

帰り間際に、淳の叔母さんが俺達の後を追い掛けて来て、
「淳、クラスでイジメにでも会っているの?」と不安げな顔で聞いて来た。
俺達は否定したが、本当の理由を言えないことに、少し罪悪感を感じた。


301 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 03:40:18 ID:5CaStqefO
それから三日後、その日は珍しく、内藤と佐々木と俺と慎の四人で一緒に下校した。
内藤は体がデカく、佐々木はチビ。実写版のジャイアンとスネオみたいな奴ら。
もう俺と慎の中で、『中年女』の事は風化しつつあった。
学校で噂の『トレンチコート女』も実在したとしても、全くの別人と思えて来ていた。
その日は、四人で駅前にガチャガチャをしに行こう、と言う話になり、いつもと違う道を歩いていた。

楽しく四人で話しながら歩いていると、佐々木が「あ、あれ、トレンチコート女ぢゃね?」
内藤「うわっ!ホンマや!きもっ!」と言い出した。
俺はトレンチコート女を見てみた。心の中で別人であってくれ!と願った。
トレンチコート女はスーパーの袋を片手に持ち、まだ残暑の残るアスファルトの道で、ただ突っ立っていた。
うつむいて表情は全く分からない。
慎は警戒しているのか、小声で俺達に「目、合わせるなよ!」と言ってきた。
少しずつ、女との距離が縮まっていく。緊張が走った。女は微動たりせず、ただうつむいていた。

女との距離が5M程になったとき、女は突然顔を上げ、俺達四人の顔を見つめてきた。
そしてその次に、俺達の胸元に目線を送って来ているのが分かった。
!名札を確認している。


306 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 03:56:07 ID:5CaStqefO
俺は焦った。平常心を保つのに必死だった。
一瞬見た顔で、あの日の出来事がフラッシュバックし、心臓が口から出そうになった。
間違いない。『中年女』だ!
俺はうつむきながら歩き過ぎた。
俺はいつ襲い掛かられるかとビクビクした。

どれくらい時が過ぎただろう。いや、ほんの数秒が永遠に感じた。
内藤が「あの目見たけ?あれ完全にイッテるぜ!」と笑った。
佐々木も「この糞暑いのにあの格好!ぷっ!」と馬鹿にしていた。
俺と慎は笑えなかった。
佐々木が続けて言った。
「やべ!聞こえたかな?まだ見てやがる!」
俺はとっさに振り返った。
『中年女』と目が合った・・・
まるで蝋人形のような無表情な『中年女』の顔が、ニヤっと、凄くイヤらしい微笑みに変わった。
背筋が凍るとはこの事か・・・
俺は生まれて始めて、恐怖によって少し小便が出た。
バレたのか?俺の顔を思い出したのか?バレたなら何故襲って来ないのか?
俺の頭は、ひたすらその事だけがグルグル巡っていた。
内藤が「うわーっ、まだこっち見てるぜ!佐々木!お前の言った悪口聞かれたぜ!俺知らねーっ!」
っとおどけていた。


311 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 04:13:03 ID:5CaStqefO
もうガチャガチャどころではない。
曲がり角を曲がり、女が見えなくなった所で、俺は慎の腕を掴み「帰ろう!」と言った。
慎は俺の目をしばらく見つめて、「あ、今日塾だっけ?帰らなやばいな!」と俺に合わせ、俺達は走った。

家とは逆の方向に走り、しばらくして俺は慎に「アイツや!あの目、間違いない!俺らを探しに来たんや!」
慎は意外と冷静に、「マジマジと名札見てたもんな・・・学年とクラス、淳の巾着でバレてるし・・・」
俺はそんな落ち着いた慎に腹がたち、「どーすんだよ!もう逃げ切れネーよ!家とかそのうちバレっぞ!!」
慎「やっぱ警察に言おう。このままはアカン。助けてもらお」
俺「・・・」

俺はしばらく黙っていた。たしかに、他に助かる手は無いかもしれないと思った。
「でも、警察に何て言う?」と俺が問うと慎は、
「山だよ。あの山に打ち付けられた写真とか、ハッピー、タッチの死体。
 あれを写真に撮って、あの女が変質者って言う証拠を見せれば、警察があの女を捕まえてくれるはずや!」
俺は納得した。もうあの山に行くのは嫌だったが、仕方が無かった。
さっそく明日の放課後、裏山に二人で行く事になった。


315 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 04:27:46 ID:5CaStqefO
明日の放課後、裏山に行く。
その話がまとまり、俺達は家に帰ろうとしたが、
『中年女』が何処に潜伏しているか分からない為、俺達は恐ろしく遠回りした。
通常なら20分で帰れるところを、二時間かけて帰った。

家に着いて、俺はすぐに慎に電話した。
「家とかバレてないかな?今夜きたらどーしよ!」などなど。
俺は自分がこれほどチキンとは思わなかった。
名前がバレ、小屋に『淳呪殺』と彫られた淳が、精神的に病んでいるのが理解できた。
慎は『大丈夫、そんなすぐにバレないよ!』と俺に言ってくれた。
この時俺は思った。普段対等に話しているつもりだったが、慎はまるで俺の兄のような存在だと。
もちろん、その日の夜は眠れなかった。
わずかな物音に脅え、目を閉じればあのニヤッと笑う中年女の顔が、まぶたの裏に焼き付いていた。

朝が来て学校に行き、授業を受け、放課後の午後3時半。
俺と慎は、裏山の入口まで来た。


【携帯】連投できない人の怖い話 1投目【歓迎】

156 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/27(木) 04:50:46 ID:2G2sPLliO
俺は山に入るのを躊躇した。
『中年女』『変わり果てたハッピーとタッチ』『無数の釘』
頭の中をグルグルと、鮮やかに『あの夜の出来事』が甦ってくる。
俺は慎の様子を伺った。慎は黙って山を見つめていた。慎も恐いのだろう。
やっぱ、入るの恐いな・・・と言ってくれ!と俺は内心願っていた。
慎はズボンのポケットからインスタントカメラを取り出し、右手に握ると、
俺の期待を裏切り、「よし」と小さく呟き、山へ入るとすぐさま走りだした。
俺はその後ろ姿に引っ張られるように走りだした。
慎は振り返らずに走り続ける。
俺は必死に慎を追った。一人になるのが恐かったから必死で追った。
今思えば慎も恐かったのだろう。恐いからこそ、周りを見ずに走ったのだろう。

あの場所が徐々に近づいてくる。
思い出したくもないのに、あの夜の出来事を鮮明に思いだし、心に恐怖が広がりだした。
恐怖で足がすくみだした時、あの場所に着いた。
そう、『中年女が釘を打っていた場所』『中年女がハッピー、タッチを殺した場所』『中年女に引きずり倒された場所』
『中年女と出会ってしまった場所』


160 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/27(木) 05:19:27 ID:2G2sPLliO
俺は急に誰かに見られているような気がして、周りを見渡した。
いや、誰かにでは無い。中年女に見られているような気がした。
山特有の静寂と、自分自身の心に広がった恐怖がシンクロし、足が震えだす。
立ち止まる俺を気にかける様子無く、慎はあの木に近づきだした。
何かに気付き、慎はしゃがみ込んだ。
「ハッピー・・・」
その言葉に俺は足の震えを忘れ、慎の元に歩み寄った。
ハッピーは既に土の一部になりつつあった。頭蓋骨をあらわにし、その中心に少し錆びた釘が刺さったままだった。
俺は釘を抜いてやろうとすると、慎が「待って!」と言い、写真を一枚撮った。
慎の冷静さに少し驚いたが、何も言わず俺は再び釘を抜こうとした。
頭蓋骨に突き刺さった釘をつまんだ瞬間、頭蓋骨の中から見たことの無い、多数の虫がザザッと一斉に出てきた。
「うわっ!」
俺は慌てて手を引っ込め、立ち上がった。
ウジャウジャと湧いている小さな虫が怖く、ハッピーの死体に近づく事が出来なくなった。
それどころか、吐き気が襲って来てえずいた。
慎は何も言わずに背中を摩ってくれた。
俺はあの夜ハッピーを見殺しにし、またハッピーを見殺しにした。
俺は最高に弱く、最低な人間だ。


161 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/27(木) 05:39:52 ID:2G2sPLliO
慎はカメラを再び構え、あの木を撮ろうとしていた。
「ん?!おい!ちょっと来てーや!」
何かを発見し、俺を呼ぶ慎。俺は恐る恐る慎の元に歩み寄った。
慎が「これ、この前無かったよな?」と、何かを指差す。
その先に視線をやると、無数に釘の刺さった写真が・・・
ん?たしか前もあったはずじゃ・・・
いや!写真が違う!
厳密に言うと、この前見た4・5歳ぐらいの女の子の写真はその横にある。
つまり、写真が増えている!
写真の状態からして、ここ2・3日ぐらいに打ち込まれているであろう。
この前に見た写真は、既に女の子かどうかもわからないぐらいに、雨風で表面がボロボロになっている。
新しい写真も、4、5歳ぐらいの女の子のようだ。
この時は慎に言わなかったが、俺は一瞬、新しい写真が俺だったらどうしよう!!とドキドキしていた。
慎はカメラに、その打ち込まれた写真を撮った。
そして、「後は秘密基地の彫り込みを撮ろう」と言い、又走りだした。
俺は近くに中年女がいるような錯覚がし、一人になるのが怖く、慌てて慎を追った。


163 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/27(木) 06:07:52 ID:2G2sPLliO
秘密基地に近いてきて、俺は違和感を感じ、「慎!」と呼び止めた。
違和感。
いつもなら、秘密基地の屋根が見える位置にいるはずなのだが、屋根が見えない。
慎もすぐに気付いたようだ。
このとき、脳裏に『中年女』がよぎった。
胸騒ぎがする。鼓動が激しくなる。

慎が「裏道から行こう」と言った。俺は無言で頷いた。
裏道とは、獣道を通って秘密基地に行く、従来のルートとは別に、
茂みの中をくぐりながら、秘密基地の裏側に到達するルートの事である。
この道は、万が一秘密基地に敵が襲って来た時の為に造っておいた道。
もちろん、遊びで造っていたのだが、まさかこんな形で役に立つとは・・・
この道なら万が一基地に『中年女』がいても、見つかる可能性は極めて低い。
俺と慎は四つん這いになり、茂みの中のトンネルを少しずつ進んだ。

そして秘密基地の裏側約5M程の位置にさしかかった時、基地の異変の理由が分かった。
バラバラに壊されている。
俺達が造り上げた秘密基地は、ただの材木になっていた。
しばらく様子を伺ったが、中年女の気配もないので俺達は茂みから抜けだし、秘密基地の跡地に到達した。


181 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/27(木) 16:32:42 ID:2G2sPLliO
俺達はバラバラに崩壊された秘密基地を見て、少し泣きそうになった。
秘密基地は言わば、俺達三人と2匹のもう一つの家。
バラバラになった材木の片隅に、大きな石が落ちていた。恐らく誰かが、これをぶつけて壊したのだろう。
誰かが?・・いや、多分『中年女』が・・・。

慎が無言で写真を撮りだした。
そして数枚の材木をめくり、『淳呪殺』と彫られた板を表にし、写真を撮った。
その時、わずかな板の隙間からハエが飛び出し、その隙間からタッチの遺体が見えた。
ハッピーとタッチ。
秘密基地よりもかけがえの無い2匹を、俺達は失った事を痛感した。

慎は立ち上がり、「よし、このカメラを早く現像して、警察に持って行こう」と言った。
俺達は山を駆け降りた。
山を降り、俺達は駅前の交番へ急いだ。
このカメラに納められた写真を見せれば、中年女は捕まる。俺らは助かる。
その一心だけで走った。

途中でカメラ屋に寄り、現像を依頼。
出来上がりは30分後と言われたので、俺達は店内で待たせてもらった。
その間、慎との会話はほとんど無かった。ただただ 写真の出来上がりが待ち遠しかった。

そして30分が過ぎた。

「『危険な好奇心』3/6」に続く

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