ほんのりと怖い話スレ その50
882 :本当にあった怖い名無し :2008/08/14(木) 02:09:45 ID:iKu8NrtM0
629 :名無しの心子知らず:2008/08/11(月)20:59:57ID:Y6eKq+wE
小学生時代の同級生に、軽度の知的障害者(♀)がいた。
彼女は少し人と話がかみあわない所を除けば、明るくて屈託のない人。
十数年ぶりに街で遭遇した時も向こうから声をかけてきて、軽くお茶することになった。
彼女は学校で理科の先生をした後、お見合いで遠方の農家に嫁いだとの事。
教職についたというのが意外で驚いたけど、素直に感心して順風満帆な彼女の人生を祝福した。
話のついでに大学での専攻や卒論のテーマを尋ねたが、そこから先の話はどうにも噛み合ない。
そこは相変わらずなんだな~と、あまり気にせず別れた。
実家に立ち寄った折に、親に彼女の話を伝えると、真相を教えてくれた。
中学から養護学校に進んだ彼女は、卒業後に学校のお手伝いと称して学校に通い続け、
理科室のお手伝いをしてたかなにかで、『自称理科の先生』になっていた。
そのまま理科の先生という触れ込みで、遠方の農家とお見合い結婚。
知的障害があることは親が伏せて縁談したため、結婚して数ヶ月ですったもんだして出戻ってきた。
彼女の話は、そのすったもんだの時に近所中に知れ渡ったそうだ。
その後ほどなくして、彼女は別の街に再婚して引っ越して行ったということだった。
私が彼女と話した時の感じでは、多分彼女はまだ、自分の夫がチェンジしてる事実に気づいてない。
親としては、将来を考えてどうしても結婚させたいんだろうけど、
本人に意志も認識もないままに結婚するということが、幸せなのか不幸なのか、よくわからなくなった。
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