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『水子の霊』


ほんのりと怖い話スレ その36

481 :本当にあった怖い名無し :2007/01/10(水) 18:12:57 ID:dBg/KPXi0
この間、正月で帰省したときの話。

短大時代に知り合ったM子という女の子なんですが、
その子は普通の、派手でも無いけれどだからと言ってオタク風でもない、よくいる普通の子でした。
私は昔からちょっと霊的な物を感じたりする事があって、そのM子と初めて会った時に、
M子のお腹の周りに何かがゴロっとあるのを見て、あぁこの子水子いるな・・・と思って、
話しとかしてても、そのお腹あたりをあまり見ないようにして付き合ったりしてました。

でもある日、体育会系の人達とのコンパで、結構飲まされてしまいフラフラになってぼーっとしていると、
M子から目が離せなくなっていました。
M子のお腹、ゴロゴロしていたのはやはり赤ちゃんの頭で、大きさはSサイズのミカン位。
お腹に対して横向きで、垂直に出ているような感じ。
小さな両手で、M子の下腹辺りをぽこぽこと叩いています。
目が離せなくなっているので、目を閉じて無理やり顔を横に向けて、なんとか視線を逸らすようにしました。


482 :本当にあった怖い名無し :2007/01/10(水) 18:13:35 ID:dBg/KPXi0
何日かして、そのコンパが切っ掛けで、M子はその時のメンバーの一人と付き合う事となり、
おめでとうと皆で祝福しました。
しかし半年後に、どうも別れたらしいという話が出た。
原因は、M子がその時のメンバーのまた別の人と2股しているのがバレて、結局両方から離れられてしまったとの事。

M子を慰めようと、皆で集まり飲みながら話していたときに、
M子は「実は子供が出来ていて、下ろしちゃったんだよね」という発言に皆でびっくり。
そして、元彼達も酷い!と言う事で盛り上がってしまいました。
でも私は、一人その盛り上がりに付いて行けなかったのです。
その時、久々に会ったM子のお腹。頭が二つになって並んで、M子の下腹を同じように叩き続けていたからです。
私はそれ以来、ちょっとM子から距離を置いた付き合いをして、それっきり離れてしまいました。

それが今回、帰省してたまたま駅前でM子に会いました。
M子は一瞬、私に会って「あ」という顔をしました。
私もちょっと戸惑ったものの、お互い目も合った事だし、今更無視をするのも変かなと思い、
「久しぶり」と声をかけました。
するとM子も「久しぶり」と、ほっとしたように近付いてきます。
「元気だった?」とか、「どうしてた?」なんてたわいも無いやり取りをして立ち話をしている時、
「ぷしゅ」とか「きちゅ」とか不思議な音がしていて、ちょっと辺りを見回すと、
M子に「今忙しい?」と聞かれ、つい「ううん、大丈夫」と返事してしまいました。

近くにあったコーヒーショップに入り、席に着こうとM子が上着を脱ぐとぎょっとしてしまいました。
M子のお腹の周り、頭が5つぎゅっと狭そうにくっついていて、
そこから出ている手全てが、同じようにお腹を叩いているのです。
何かとりあえず話をして返事をしていましたが、よく覚えていません。
コーヒーをとりあえず会話の合間に飲んで、無くなったと同時に、
「急用があったのを思い出したのでごめん」と謝って席を立ってしまいました。


483 :本当にあった怖い名無し :2007/01/10(水) 18:17:42 ID:dBg/KPXi0
それから4日実家でゆっくりして、今の自分の住んでいる家に戻ってきました。
親に到着したと連絡を入れると、親から、
『M子さんから連絡が来て、あんたと会って久々に楽しかったって言ってた。
 あんたの連絡先を知りたいって言ってたから、携帯教えたよ』
と言われました。
「今度から教えても良いか聞いてからにしてくれ!」と注意して、
でも、あの現物を見ないで話しだけで付き合うなら良いかな、と思っていたら、
昨日、そのM子から電話が来ました。

M子に『この間、思いがけずに会って嬉しかった』と言われ、話しをしました。
やはり話しだけなら何の問題もなく、やりとりしていると、
M子は『最近ある病気でふさぎこんでいて』と打ち明けられました。
色々悩んでいた時で、そんなときに私と会って話しが出来て楽しかったと言われ、
席を立った事に良心が痛み、謝りました。
M子は『そんな意味じゃないから気にしないで』と言ってくれて、その病気の話を聞かせてもらいました。

婦人科の病気で、筋腫が出来てしまい切らなくてはいけない、という話でした。
大きさ的に全摘になってしまうので抵抗があって・・・と言う話に、
「そうなんだ」としか返せないでいると、少しの沈黙の後、決してM子では無い声で、
『こいつに産ませちゃだめ。こいつ殺すよ。自分が一番大事だから殺すよ』とはっきり聞こえました。
思わず携帯を耳から離してしまい、息を呑んでいると、
M子の声で『重い話しちゃってごめんね、気にしないでね』と、こちらを気遣う言葉が聞こえてきました。
どうもこちらが無言になったのを気遣ってくれたようなのですが、あの誰か判らない声の言葉に震えが止まらず、
「うん」としか言えませんでした。

その後、適当にまた話をして切りましたが、その後の話がやはり頭に入っていなくて、思い出せずにいます。

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