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『今日の中学生日記』


後味の悪い話 その18

39 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 19:30 ID:V5CSoBAe
だれか今日の中学生日記(※中学校を舞台にしたNHKのテレビドラマ)見た?


40 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 19:40 ID:c0CCN7X4
ちらっと見た。
なんかこう、俺の知ってる中学生日記とまるで違う感じがしたんだが、どういう話だったんだあれ。


41 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 19:47 ID:V5CSoBAe
ちょっと待って
今あらすじ書いてるから。


42 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 19:52 ID:c0CCN7X4
乙。待つよ。


46 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:48 ID:V5CSoBAe
「僕の大好きな兄さんが壊れ始めたのは、僕が中学一年生の頃だった」
この一言で物語は始まる。

少年が中学生になったころから、兄は挙動不審な素振りを見せるようになった。
覚せい剤にはまっていたのである。
しかしこれまで平穏に、仲良く過ごしてきた家族にとって、
まさか息子が覚せい剤をしていようということなど思いもしなかった。


47 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:49 ID:V5CSoBAe
初めて家族が覚せい剤について知ったのは、警察からの連絡だった。
公衆便所でキマッている最中の兄が、現行犯で逮捕されたのである。
兄はそれから3ヶ月、留置所(?)へ入れられ帰ってこなかった。
帰ってきた日、兄は泣きながら「ごめんなさい。もう二度としません。ごめんなさい」と繰り返した。


48 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:49 ID:V5CSoBAe
しかし、それでも兄は数日するとまた覚せい剤に手を出していた。
このころになると幻覚まで見るようになっており、もう手遅れになりかけていた。
もう父は兄と向き合うのを止め、母はおかしな宗教にはまってしまっていた。
少年は思った。家族が壊れてしまった、と。

その後兄は覚せい剤のバイヤーをタコ殴りにし、少年院に入れられてしまった。


49 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:50 ID:V5CSoBAe
一年後、兄は少年院を出て、観察員の勧めで施設に入る事となった。
始めはその施設に馴染めないでいた兄であるが、
彼女(なかなかかわいい)の手助けもあり、一月もすると次第に心を開いた。
覚せい剤をやっていた頃の様々な苦悩を涙ながらに語る。
家族が鬱陶しく殺してやろうと思ったこと。
彼女に暴力をふるい消えない傷を負わせてしまったこと。
しかし、彼女はそんなことも許し、献身的に尽くしてくれること・・・


50 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:51 ID:V5CSoBAe
この施設を通し、兄は次第に自立心を取り戻していく。
そしてとうとう仕事に就くまでに回復した。
もう兄さんは大丈夫だ。

しばらくして兄は彼女と結婚することとなった。


51 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:52 ID:V5CSoBAe
挙式の日。
彼女の指に指輪をつけようとした時、兄は自分が彼女につけた傷跡を見てしまう。もう消えないであろう傷跡を。
しかし彼女は優しく微笑む。許されているのだ。そして兄も微笑み返す。
家族もみな微笑み合う。
多くの人が2人の幸せを祝福した。
この祝福は、一度壊れてしまった家族に平穏・安息が取り戻されたことへのものだった、とも言えるかもしれない。


52 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:54 ID:V5CSoBAe
「お姉さん・・・かなあ・・・お姉ちゃん・・・だと馴れ馴れしいかなあ・・・」
と、式場のトイレでニヤニヤしながら用を足す少年。
そこへ個室にいた兄がひょっこり出てくる。
「何ぶつぶつ言ってんだあ?全部聞こえてるぞ~」
ハニカミながら微笑み合う兄弟。
「それじゃ」と兄が去り際に一言。
「カメラまかせたぞ。いい写真頼むな」
少年は満面の笑みで答える。
「まかせてよ。2人だけの秘密の写真を撮ってやるよ」

こうして物語はハッピーエンド・・・


53 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/17 20:56 ID:V5CSoBAe
「おや?」
少年は兄が落としていったものを拾い上げる。
なんということだ。
兄 さ ん は ま だ ・ ・ ・

~~~END~~~

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