墓場まで持っていく話を書きこむスレ 第5話
136 :おさかなくわえた名無しさん:03/01/16 00:31 ID:hhgjAzvd
小学校低学年の時、仲の良かったK君と近所の工事現場で遊んでいました。
下水管を配管するための工事だったらしく、
深さ3メートル、横幅2メートル、長さ10メートルくらいの大きな穴があいていて、
その上に幅30センチくらいの横板が2~3本渡してありました。
その穴を私が恐々覗き込んでいた時、K君はふざけて私の背中を軽く押しました。
その行為がかなり頭にきてしまい、
K君が覗いた時に、私は彼の背中を強く押しました・・・
K君は穴の中に落下して、動きません・・・
呼んでみても返事がありません・・・
私は頭が混乱して、泣きながら家まで走りました。
家に着くなり母親に向かって泣き叫びました。
「K君が穴に落ちちゃった!」と・・・
母親は私を連れ工事現場まで走りました。
穴の中には横たわったままのK君が・・・
それから後はよく覚えていませんが、救急車やパトカーが数台きました。近所の人もたくさん集まってきました。
警察や親を含めた数人の大人に「どうしてK君は穴に落ちたの?」と聞かれました。
私は「K君が横板を渡ろうとして落ちた」と答えました・・・
怖くて怖くて嘘をつきました・・・
138 :136:03/01/16 00:33 ID:hhgjAzvd
数日後、K君は息を引きとりました。
詳しく説明されませんでしたが、落下時に頭部を強打したことが原因だったらしいです。
K君のお葬式にも行きました。
K君の父親は涙をながしながら私に向かって、
「Kと仲良くしてくれてありがとう。
Kは天国に行っても○○ちゃんのことを絶対に忘れないから、○○ちゃんもKのことを絶対に忘れないでね」
と・・・
その途端、私は泣き出しました。
周りの大人は、K君の死を悲しんで私が泣いたと思ったみたいですが・・・
その時の私はK君の父親のセリフが、
『Kは○○に殺されたことを忘れない、○○もKを殺したことを忘れるな』
と言う意味に聞こえ、恐怖のあまり泣き出したのでした。
泣き続ける私は母親に抱きかかえられながら家に帰りました。
それから数日間、学校を休んだ記憶があります・・・
その事件に付いては、その後誰も口にしません・・・
みな私のことを気遣ってくれたのでしょう。
139 :136:03/01/16 00:35 ID:hhgjAzvd
今でも時々K君の夢をみます。
いきなり後ろから誰かに背中を突き飛ばされます・・・
私は深い穴に落ちます・・・
穴の中から上を見上げると、K君がじっと私をみつめています・・・
そこで必ず目が覚めます・・・
K君はいつになったら私を許してくれるのでしょう・・・
長文、乱文失礼いたしました。
次の記事:
『コンビニのコピー機』
前の記事:
『にーんげんっていーいーなー♪』