恐い話@同人32
923 :1/4:2011/10/13(木) 00:27:49.24 ID:n9QaEcKx0
先日、自分の作業場にしようと、物置と化している離れの整理をしてた。
そんな中、大きな箪笥を移動したら、箪笥で隠れていた壁に戸を発見。
一緒に作業してた父も戸があるのは知らなかった様子。
少しワクワクしながら戸を開けると、異様な光景が広がっていた。
左右の壁際には、姿見が合せ鏡になるように設置してあり、
中央に1冊のノート、その上に日本人形と燭台、それ以外何も無し。
父もビビッていたが、取り合えず物を外に出そうと、まず鏡から手をつけた。
するとまた裏の壁にビニールに入った紙を発見。
ビビりつつも紙を確認すると、祖父の手記だった。
924 :2/4:2011/10/13(木) 00:29:54.33 ID:n9QaEcKx0
『平成9年 4月1日 11時42分 ○○(祖父の名前)記す
お前がこの手紙を読んでいるという事は、私はもうこの世にいないのだろう。
この部屋の有様を、お前は異様に思ったことであろう。
これはとある密教に関わる者より教わった、いわゆる呪いの秘術である。
まず、全身が映るほどの鏡を合せ鏡となるように部屋の端に設置する。
そして中央に呪うべき相手の名前と、恨みを書き綴った紙を敷き、その上に人型の物を置いて蝋燭を一本灯す。
燃え尽きるまで相手への呪詛を唱え続けた後、その部屋を封印する。
926 :3/5:2011/10/13(木) 00:32:00.10 ID:n9QaEcKx0
すると、一年以内に相手は死へと追いやられる。
しかし人を呪わば穴二つ、その一月後に次は己へと同じ呪いが降りかかるという。
このような形でお前達を残していくことは本当に心苦しい。
だが私はどうしてもあいつが許せなかったのだ。私の大切な者を奪ったあいつが…
お前達には本当に悪いことをした。いくら罵ってくれてもかまわない。
こんな私だが、お前達の幸せを心から願っている。
愛する者達へ ○○(祖父の名前)
927 :4/4:2011/10/13(木) 00:34:02.38 ID:n9QaEcKx0
などといったことはすべて嘘だ。
これは俺の生涯一大掛かりな"四月バカ"である。
鏡も人形も何のいわくも無いごく普通の品物である。
ノートも新品であるので勝手に使うと良い。
もちろん呪いの手法なども俺が適当に考えたものであり、効果は保証しない。
ホラーゲームみたいで楽しかったか?
では、結果の報告を楽しみにしている。』
ふざけんなよジジイ。マジでふざけんな。
つーか生きてる間に見つかったらどうするつもりだったんだよ爺ちゃんorz
まぁ見事に引っかかってビビッていたけど、手紙もドキドキしながら読んだけど、
爺ちゃんのニヤニヤ顔が目に浮かぶ…
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