∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part63∧∧
579 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/27(金) 19:57:51.04 ID:alRUP7m90
アメリカで聞いた話。
彼はインディアン保留地で医師をしている。
暖炉用の薪を拾うため、よく山に入っているのだが、それを知った住民から一風変わった注意をされたのだという。
「常緑樹の森の中で、一ヶ所だけ木が枯れている場所があったら、そこは避けるように。
そこには『枯れ木の巨人』が居るのだから。
その枯れ木は巨人の住処だから、周りを彷徨いていると、木の幹で殴られてしまう。
近よらなければ、手は出してこないから」
そこで医師は神妙な顔になって、こう述べた。
「おとぎ話みたいなものだと思っていたんだけどね。
前に一度だけ、そんな枯れ木の側で、何かにぶつかったことがあるんだ。
怪我とかは大したことなかったけど、これが何にぶつかったのか、全然姿が見えなくて。
まさに見えない大木の幹にでも衝突したような、そんな感じだったんだ」
巨人を信じる訳ではないが、あれ以来、そのような枯れ木には近よらないのだという。
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