∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part63∧∧
431 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/21(土) 20:15:51.24 ID:gMq9PSoY0
アメリカで聞いた話。
木立の中で一服しようと、手近な幹に背を持たせ掛けた。
すると幹が身動ぎし、よろけて地面に腰を着いてしまう。
吃驚して見上げたところ、先程までの樹木が、一人の男性にその姿を変えていた。
背丈が二メートル以上はある大男だった。体臭なのか、きつい匂いが鼻をつく。
驚いたことにその大男は、頭からバッファローの毛皮を被っていた。
不思議なことに、顔に当たるところが闇を流したかのように真っ暗で、表情を窺うことは出来なかった。
大男はもう一度大きく身動ぎすると、森の奥へ姿を消したという。
後日、インディアンの血を引く知り合いに聞いた話では、
それは恐らく昔から『樹木の人』と呼ばれている精霊だろうということだった。
人間に出会すと、様々な樹木に化けて身を隠し、場を遣り過ごすのだという。
なぜか、決まっていつも野牛の毛皮を身に付けており、その顔や肌を人には見せない。
白人の入植者達からは、『バッファローマン(野牛男)』と呼ばれていたそうだ。
あちらからは人間に絡んでこないから、特に危険な存在ではない。
そうも言われたが、森の中で毛皮を被った大男と対面するというのは、それだけでもかなり恐ろしい経験だったそうだ。
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