【全米が】なんか笑える霊体験13【テラワロス】
143 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 15:58:12 ID:/uUWUvf90
祖母が3才くらいの母をおぶって、昔お世話になった先生に久しぶりの挨拶に出かけた時のこと。
先生のお宅は山道をずいぶんと登ったところにあり、
道中は静かで、虫の声と鳥の鳴き声、木々のざわめきが聴こえるばかり。
半分ほど進んだところでしょうか、背中の母がぐずり始めます。
もうすぐ着くからとなだめますが、機嫌は悪くなるばかり。
とうとう泣きだし、涙ながらに同じ事を繰り返しているようです。
「足、ひっぱらんと。
足、ひっぱらんとよ」
振り返っても、勿論誰もいるはずがありません。
「誰も引っ張りよらんけん」となだめつつ、やっと先生の家に到着。
144 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 15:58:53 ID:/uUWUvf90
玄関で先生が出迎えてくれた時には母の泣き声は最高潮。
申し訳なく思い、おみやげを差し出しながら、祖母は先生に事の顛末を話します。
それを聞くと、先生は笑いながら、
「これが欲しくてついて来たんでしょう。あげるから、大人しく帰んなさい」と言いつつ、
おみやげの一つを、ぽーんと祖母の背後の藪の中へ投げ込みました。
すると、母はぴたりと泣き止んだそうです。
祖母が怪訝な顔をしていると、先生は、
「河童ですよ。天麩羅が大好物ですから」と、くすくす笑っていたそうです。
その日の祖母のおみやげは、大量のサツマイモの天麩羅でした。
母はこの話が出ると不機嫌になります。
河童に足を引っ張られた過去は、なぜかプライドが傷つくようです。
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