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『家のすぐ横にある小道』


∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part62∧∧

904 :本当にあった怖い名無し:2012/07/02(月) 20:38:41.28 ID:HkDle4PZ0
うちの実家はものすごい山にあって、近所に家なんてなかった。
家のすぐ横には猟師が登る用の小さな小道があって、小さい頃はそこを通る猟師に手を振ったりしてた。

確か大晦日の日、テレビ見てたら母親が、
「今、小道に誰か来たね」と、ボソっと言った。
「こんな夜中(12時とか)に猟師来るはずねーじゃん」と姉と言うと、
「いや、来てるよ。呼んでるよ」と、なおも言う。
「誰を呼んでるんだよ。聞こえねーよ」と返すと、
母親が「アンタだよ!」と大声出したんでチビリそうになった。
母親がしつこく「誰か来た。困った。どうしよどうしよ」とブツブツ言うんで、姉と縁側の窓から覗いてみた。
そしたら、暗闇の中、小道の入り口のとこに、黄色い浴衣みたいのを着た頭のでかい女の人がいた。
見た瞬間、姉と悲鳴をあげながら母親のいる茶の間まで戻ったら、
母親はコタツでコーヒー入れながら「ね、いたでしょ?パパとお婆ちゃんには内緒ね」って言った。
その後、あれは何なのか問い詰めたけど、教えてくんなかった。

高校卒業するまで、夜は小道を見ないように過ごしたし、
いまだに大晦日を実家で過ごす時はビクビクしている。

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