ほんのりと怖い話スレ その24
722 :本当にあった怖い名無し :2005/08/15(月) 12:49:50 ID:YpYF8ZIf0
厨房時代、自転車で塾から帰る途中。(夜の10時頃)
近所に山口なんとか言う偉い人の記念公園があるんだけど、そこの前を通ったらこんな時間なのに誰かいる。
砂場のところで変なおじさん(30過ぎくらいで、ワイシャツにネクタイというサラリーマン風)が、
向こう向いてうずくまってた。
何か気になって、誰かに襲われでもして怪我でもしたのかと思い、(約10年前でオヤジ狩り全盛期だったから)
近づいて声を掛けようとしたら、
「違うんだ違うんだこれじゃないんだ・・・」
って呟きながら、変なボロボロの布みたいな物に一心不乱にカッターナイフ何回もザクザクザク・・・と。
うわっ、危ない人だ、と思って逃げようとしたら呼び止められて、
「なあ・・・これじゃないよな?違うよな?」って訊かれた。
そこでおじさんの顔を初めて正面から見たけど、どう見ても危ない人。
眼鏡の右のレンズが『人』って字みたいにひび入ってて、
その向こうの目は何というか、落ち窪んでるって言い方がぴったりな感じの、
隈がパンダみたいに目の回り全体に広がってて、瞳孔も開いて見えた。
しかも、目は凶悪そうなのに、口にはにやにやした笑いが浮かんでいる。
「わ、解りません!」って叫んで逃げた。
次の日、学校の帰りに公園に行ってみると、
小学生らしい女の子が、ブランコの近くの地面に穴掘って何かを埋めてた。
「どうしたの?」って訊くと、「猫が死んじゃってたからお墓作ったの」って。
あの時おじさんがザクザクしたの、猫だったらしい。
逃げなかったら私も切り刻まれてたかもとぞっとした。
あと、何が『違った』んだろう・・・
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