◇ 心霊ちょっといい話VER.16 ◇
592 :本当にあった怖い名無し:2010/12/04(土) 23:09:36 ID:zegVJ1vT0
昨年10月に、
おっちゃんの霊に助けてもらった話を書き込んだ者です。
今住んでいる地域は月に一度有志による清掃ボランティアがあり、私も仕事が忙しい時以外はほぼ毎月参加している。
今年の5月はあるお寺の草取りと掃除をしたんくだが、
境内の一角にとても小さな(30センチくらい)お地蔵様が置かれているのに、このとき初めて気付いた。
その周囲を近所のばあちゃん達が草取りしてたんで、
手伝いながら「こんなとこにお地蔵様いらっしゃったんですね、全然気付かなかったっすよ」と言ったら、
「ああこれはねぇ…」とこんな話をしてくれた。
終戦後から数年間、今住んでいるアパートの場所には日雇い労働者の宿舎があった。
労働者の多くは戦争で家族を亡くしたり離散して天涯孤独になり、帰る場所のない人達だった。
亡くなっても引き取ってくれる身内もなく、大勢のそんな労働者がこのお寺に無縁仏として葬られた。
時代の流れで労働者の宿舎も取り潰されることになった時、
有志がお金を出し合って、このお寺に慰霊の為に寄進したのがこのお地蔵様だという。
もしかしたら部屋にいたおっちゃんも、そんな風に孤独の中で亡くなった労働者の一人だったのかも知れない…
と思ったら泣けて泣けて仕方なかった。
昨年の話をばあちゃん達に話したら、一緒に泣いてくれた。
作業を終えた後、近くのスーパーで花とお酒(カップではなく一升瓶)を買ってきて供え、
気持ち程度だったがご寄進して、住職さんにお経を頼んだ。
自分ちのお墓にだってこんなに熱心に手を合わせたことはなかったけど、
でもどうしても孤独な労働者の皆さんに手を合わせたかったんだ。
そしたら今年の夏、宝くじで高額当選しました。
もしかしたら、おっちゃん達が当ててくれたのかな…と、お寺にちょっと纏まった額をご寄進してきた。
そしたら境内の寄進者の掲示板?に名前書かれて、
近所のおばちゃん達から「あんた若いのに偉いわねぇ」とか言われちゃってちょっと恥ずかしいw
今もたまにおっちゃんを思い出して、カップ酒2つ用意して飲んでます。
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