ほんのりと怖い話スレ その82
193 :本当にあった怖い名無し:2012/02/10(金) 02:54:21.23 ID:XI8vu2IpO
こないだ上司が浮かない顔をしていたから、理由を聞いてみたらほんのりだった。
日曜日に遠出して、帰りはもう真夜中。眠くなったからサービスエリアで休憩したんだって。
そしたら、真っ暗な高速をチャリンコに乗った中学生位の女の子が走ってくる。
遠いのによく見えたし、うっすら光ってたから、人じゃないと思ったらしい。
凝視してたら、こっちに来る!
自転車なのに、スーッと滑るみたいにやってくる。
唖然とする上司の前を無表情で通り抜け、植え込みに突っ込んだ。
でも、植え込みにつかえて進めないんだって。
数分そのままだったけど、困った顔で上司を振り返って消えたんだと。
「俺に訴えられてもなぁ」って、上司は釈然としない顔だった。
930 :本当にあった怖い名無し:2012/03/06(火) 04:25:56.61 ID:D+GssxFzO
前に、サービスエリアで植え込みに自転車で突っ込んだ幽霊の話を書いた者です。
同じ上司とオカルトな話をしていたら、「
くねくね?俺見たかも」と言い出したので、書き込みます。
彼は趣味が沢山ある。
バイクに釣りに、登山も趣味で、たまにふらっと山を登りに行くんだそうです。
その時は、県外の大きな山の長閑な山道を楽しんで登って、のんびり下りだした。
この調子なら夕方前には下れるだろう。
なのに何故か道に迷った。コンパスも効かない。
このまま歩いても仕方ない。キャンプを張れそうな場所で野宿するしかない。
日が出たらまた道を探そう。
真っ暗になった山道を、月の明かりを頼りに歩いた。
左手は鬱蒼とした山の森。深い闇が木々の隙間から迫るようだった。
右手は崖のようで、下に川が流れている音がした。
ひたすら歩くと先に光が見えた。
白い光が揺れている。
なんだろう?山であんなものは見たことがない。
931 :続きます:2012/03/06(火) 04:27:28.24 ID:D+GssxFzO
不思議な白い柔らかい光で、凄く惹き付けられた。
近付いていくと、次第にそれが分かってきた。
キノコみたいな形。そして、左手の山を下ってきている。
歩幅を早めないとあれが道を塞いでしまう。それはよくない気がした。
少し小走りに急ぐと、あと百メートル先にあれがいた。
まだ道に出ていない。大きな木のそばにゆらゆら揺れていた。
ふと立ち止まって見ると、真っ白なキノコに頭が生えているようで、ゆらゆらしている。
不思議な光。柔らかくて、ぼんやりしていて…
あ、ダメだ、歩かないと…
見つめていると、それを知りたくなる衝動に駆られる。
だが彼の本能が『見るな、進め』と言う。
歩いた。
遂に真横に来る。
見たい。どうしても見たい。確かめたい。
あれは何なんだ?
真横。
見た。
後の記憶はない。
ただ、キノコみたいでは無かったんだそうです。
よくわからないけど、まるで神様のように、怖くて怖くて、動けなくなって。
気づいたら朝で、山を下って車に乗っていたそうです。
私の知っているくねくねとは違うけど、
上司はくねくねについてそれを聞いて、そんな体験を思い出したって言っていました。
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