◇ 心霊ちょっといい話VER.13 ◇
811 :本当にあった怖い名無し:2008/11/07(金) 22:13:05 ID:hxgiqs7J0
もう何年も前の話になりますが・・・。
10年以上寝たきりで、最後の方は呆けてしまっていたおばあちゃん。
帰省して見舞いに行った時、私の名前も分からなくなった祖母の傍にいるのが辛くて、
「もういいよ」と言って病室を出てしまった。
しかし、次の日に母から『おばあちゃんがアンタに会いたがっている!』という電話を受け、
その週末にも帰るつもりでいた。
そんな週中、昼寝をしていた。
すると、台所で何やら音がした。
誰かが歩いて床がきしむ音、食器同士が擦れるカチャカチャという音。
あまりにも長く続くものだから気のせいではない。
泥棒だ!と思い、台所の戸を開けた。
しかし、そこには誰もいなかった。
寝ぼけていたのかと思い、もう一度布団に戻った。
しばらくして電話が鳴った。
『おばあちゃんが死んじゃったよ』と。
容態が急変したらしい。
おばあちゃんの作る料理が大好きだった私。
最期に何か作りに来てくれたのかな。
夢でもいい。また台所に来てくれてもいい。私がそっちに逝った時でもいい。
「あの時は『もういいよ』なんて言ってごめんね。大好きだよ」と伝えたい。
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