表に出てない、あなたの知ってる「ヤバイ」話2。
111 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/28 23:27
うちは代々料亭をやってる。
俗に言う老舗の料亭。
江戸から幕末、世界大戦、そして現在、いろんな人が利用していたそうだ。
『そうだ』と書いたのも、資料等全部空襲で焼けちゃったから勘定帖とか残ってないからだ。
それでも、生き証人としてうちのおばあちゃんが色々伝えてくれる。
時々ふと思い出したように話してくれる、おばあちゃんの話が俺は大好きだ。
なぜなら、時代の裏側を見てきた人だから、その内容が実に興味深い。
なぜ、あの時あの会社が大きくなれたのか、
なぜ、あの人が時の大臣になったのか、
あの事件の前に何があったのか…
表には決して出てこない真実を、まざまざと聞かせてくれる。
あまり詳しく書いてしまうと特定されてしまうので控えるが、
俺がその話の中でも一番絶望した話。
第二次世界大戦での空襲の際、屋敷は全焼した。
敷地にあった蔵も燃えてしまったのだが、問題はその蔵の中身。
代々様々な方から、借金の方やら褒美やらで頂いた、国宝級の美術品がぎっしり詰まれていたという事。
火が消えてから覗いてみると、
燃えるものは全て燃え、焼き物、金属はどろどろに溶けて、捨てるしかなかったそうだ。
その美術品を見たかったし、その時のおばあちゃんの気持ちを考えると泣けてきた。
そして、その美術品の現代での価値を考えるとかなり鬱になるよ。
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