人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<九巻目
576 :もしもし、わたし名無しよ:2007/08/03(金) 21:37:31
学生時代飲み会で、ふざけて撮られた写真とかのうち一枚に、
いるはずのない女が、俺の肩あたりから顔半分覗かせるようにして写っていた。
それを最初に見つけた女子は悲鳴をあげ、その場は阿鼻召喚となった。
友人らに「お前絶対お払いしてもらえ!!」と言われたが、俺は違う意味でびびった。
その『写り込んだ女』は、数日前俺が初めて顔を描いてカスタムした1/6ドールによく似ていたからだ。
顔立ちはぼんやりとしか分からなかったが、全体から受ける印象、雰囲気で直感的にあの人形だとわかった。
一応、美術系の学校なんだが、人形趣味だってことは友人には絶対秘密にしているので、
真実を話したらキモヲタ扱いされるのが怖くて、結局、
「あ…俺、心霊とか全然信じてないから。デジカメのプログラムのバグじゃね?
そもそも、このハイテク時代に心霊写真なんてあqwせdrftgyふじこlp;@:」
みたいにしてその場を切り抜けた。
しかし数日後。
おせっかいな女子が、知り合いのオカルト好き女に写真の鑑定を頼んだらしく、それによると、
「写り込んだ霊のは中学生くらいの女の子の霊で、俺を初恋の相手として密かに想っていたが病気で死んでしまい、
今でも俺を想って憑いてきている。
他の女性と付き合おうものなら嫉妬して呪い殺されるので、女性とは付き合わないこと。
ただし、男性の恋人を作れば運気が上昇する」
という、微妙な鑑定結果を返された……
正直、インチキ臭いのでスルーした。
その後学校を卒業し、美術系とは無関係な会社で派遣社員してるが、
人形趣味にどっぷり嵌り、自然と生身の女性への興味は失った。
写真に写りこんだ人形以外のカスタムドールも結構作っているけど、これといって呪われてはいないと思う。
次の記事:
『捨てられていた人形』
前の記事:
『本物の素材』