∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part58∧∧
706 :本当にあった怖い名無し:2011/11/11(金) 18:14:02.51 ID:uga3Y1aq0
叔母に聞いた話。
叔母が仲間と険しい山を登っていると、いつの間にかルートを間違えて迷ってしまったらしい。
皆で元のルートを探しているうちに一人が足を滑らせて転倒し、不自然に転がっていって視界から消えた。
なんと、崖へ落ちたそうだ。(崖は突然現れたように見えたらしい)
ところが、仲間は運よく5~6m下の大きな岩の上に乗っており、大怪我はしたようだが命に別条はなく、
うずくまりながらも「大丈夫だー」と手を振る余裕を見せたそうだ。
しかし、崖をのぞきこんでいた叔母も急にバランスを崩して滑落。
先に落ちた仲間の側に落ちてしまった。
頭を強く打ち朦朧としていると、遠くから声が聞こえてきたという。
「うまそうじゃ、うまそうじゃ」
嬉しそうな子供の声。
しかし、その声は叔母に近づくと、
絞りだすような苦々しい声で「なんとまずそうな……」と言ったらしい。
結局、先に落ちた仲間は足の骨折だけだったのに何故か亡くなり、叔母は顔と腕と肋骨の骨折で助かった。
叔母は「まずそう」と言われたのが今でも許せないと怒っていた。
それで助かったんだから喜べばいいのに…。
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