∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part58∧∧
331 :本当にあった怖い名無し:2011/10/18(火) 22:43:35.01 ID:q3UQWIF90
ちょっと上の追っかけてくる犬の話で、地元の送り狼(人間じゃない)の話を思い出した。
ありがちな話かもだけど、
むかーしむかし山ばっかだった我が地元は、悪天候だったり日が落ちた後の山中は人外が跋扈する魔境で、
人間が立ち入っていい場所じゃ無かったそうな。(実際、地形的な問題でも悪天候時の通行はかなり危険だったんだけど)
ただある嵐の日、首長の子供が高熱を出して生死の境をさまよう事態に陥った。
放って置いては死んでしまうと、首長はタブーの嵐の山中を突っ切ろうとしたが、
山の妖に惑わされあちこち彷徨うことに。
そこで、自分の片腕を代償に、山狗の異形に道案内の願を掛けたそうな。
果たして、山狗の案内を受けた首長はに街へ到着し、医者に息子と腕を治療してもらい、村へ帰ることができたんだと。
それ以来、嵐が酷い日に山を通る人が居ると白い山狗が後ろをついて来て、
迷いそうになると自然に誘導してくれるようになった…らしい。
願掛けた対象は山狗なのに、怪異の名前は送り狼という謎。
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