◇ 心霊ちょっといい話VER.4 ◇
839 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/06 14:38
死んだじいちゃんから聞いた話です。
戦争中、南方のある島に派兵されたじいちゃんは、その島の酋長の娘さんとねんごろになり結ばれたとのこと。
戦争が終わり、連合軍に投降することになったが、
「必ず帰ってくるから」と約束を交わし、帰国したそうです。
しかし、戦後の混乱のなか、喰うのに必死で帰れずじまいになってしまい、
そのまま20年が経ってしまったそうな・・・
ある夏の日、花屋でブーゲンビリアの鉢植えを見つけたじいさんは、懐かしさのあまり買い求め、
庭先において眺めていると、そこに南の島でしか見たことが無い美しい蝶が飛んできて、
いとしそうに花のまわりを舞いだしたそうです。
843 :839:03/03/07 13:15
・・・それを見てハッと気づいたじいさんは、
必死でつてを探し、あの南の島の村長さんに連絡を取ることが出来たとのこと。
村長さんの話では、その娘さんは日本に行った旦那さんを待ち続けていたが、つい先日病気で亡くなったしまった。
「蝶になってワシに会いにきてくれたのか・・・」
涙が止まらなかったといいます。
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