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『伝えたかったこと』


◇ 心霊ちょっといい話VER.3 ◇

861 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/20 21:02
母が2月に亡くなったんだよね。
でもなかなか俺の夢には出てきてくれないんだ。
こんなにあいたいのに・・・

母が病気になってさ、本当は近くにいてやらないといけないのに、
自分で希望だして海外(日本の近くね)に転勤しちゃったりして、本当に申し訳ないと思ってる。
でもね、亡くなる前はさ、体調が悪い時期でも、俺が実家に帰るときはいつも元気なってた。
元気に振る舞おうとかそういうのじゃなくて。ほんとに体調がよくなってた。
亡くなる直前にもさ、危ないかも知れないからいそいで帰ってこいって家族に言われて、
実家帰ったらうそのように元気になっちゃて。
だから、俺大丈夫だと思って2日だけいて戻ったんだ。
最後も笑って、握手して、頑張るよって言ってくれて・・・

そしたら翌日の午前、実家から職場に電話が入った。
『もうだめかも・・・』って。
でも、その日は忙しくてね、
翌日の飛行機で帰ろうと思って、予約いれようと電話したら満席(一日1便のみ)。
当日の2時間後の便ならとれるってことになって、時間ぎりぎり、無理矢理それに乗って帰ることができた。
もちろん機上では、俺が帰れば元気になる!と思い続けていたよ。
でもダメだった。最後の時の母の目は一生忘れない・・・
話せなくなっても、じっと俺たちを見つめてたあの瞳・・・

海外にいて、母の死に目にあうことができたのは、母が待っていてくれたんだと思う。
いつもみたいに元気になれなかったかわりに。


862 :ごめんね長々と:02/06/20 21:22
その後、だいぶ落ち着いたよ。
でもさ、最初にも書いたように、俺の夢には出てきてくれないんだよね。
妹の夢には毎日のようにでてくるのに・・・

そんなある日、妹から電話があったんだ。
『すごいよ・・・』って。
ここんとこ夢にまつわる不思議なことが続いてる、と言う話だった。
ある夢では、ピアノのある部屋で母親と妹が2人いる場面で、母が無言でピアノを指さすんだって。
朝起きてピアノを見ると、ほこりがたっぷりたまっていた。
「ちゃんと掃除しなさいってことなんだろね」と2人で笑った。

また、月命日で妹が写真の前にご飯を供えて眠ったら、
夢で母と妹とばあちゃん(すでに他界)が台所でご飯作ってる場面がでてきて、
母が妹に「箸とって」ってぼそっと言ったんだって。
起きてすぐご飯の前に箸を供えたらしい。
「よっぽど食べたかったんだろうな」って2人で笑った。

一番最近見た夢は、母と俺と妹と3人で納戸の中を掃除している場面で、
母が俺に「白いタンスを拭いて」って言ったんだけど、俺は「イヤ」と拒否したんで、
妹が「○○じゃあ、あんたが拭いて」と言われて白タンスを拭いたっていう夢。
翌日、妹はどうしても納戸の白いタンスが気になったんだって。
納戸に入って白いタンスを下から開けて中を調べてみたら、
その中から父と俺と妹、そして俺の妻にあてた遺書がでてきたんだって。
「遺書があることを伝えたかったんだね」って2人で泣いた。


863 :ごめんね長々と:02/06/20 21:31
遺書は電話越しに妹に読んでもらった。涙が止まらなかった。
そのものはまだ見てない。
郵便事情あんまりよくないからね、この国。無くなりでもしたら大変だ。

8月は初盆で実家に帰る。
楽しみだ。
母の遺書、そして家族、盆で帰ってくる母にあえるんだから。

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