◇ 心霊ちょっといい話VER.1 ◇
97 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/02/21(水) 20:40
実際自分が体験した話ですが、去年、祖父が亡くなりました。
僕は祖父にはよくかわいがってもらいましたが、何の恩返しもできないまま逝ってしまいました。
不思議な体験というのは、その祖父の葬儀のとき起こりました。
火葬場で『拾骨』というのでしょうか?遺骨を親族で集めますよね。その時に急に肩が重くなりました。
しかし、肩こりとかの痛いとかそういうのではなくて、ただ単に重いというのがそのときの印象でした。
ちょうど人一人おぶさっているような、そんな感触でした。
その肩の重みは葬儀の最中続き、お坊さんのお経の最後の『引導』が終わった後になくなりました。
そのときはなんだったんだろ~?ぐらいにしか思いませんでした。
それから、葬儀が終わり、皆で祖父のことを話しているときに、あることを思い出しました。
それは、僕がまだ小さかった頃のことです。
祖父の家に遊びに行ったとき、僕はよく祖父におんぶしてもらってました。
そんなある日、ポツリと祖父が言うのです。
「重くなったなあ、これじゃあもうおじいさんおんぶできなくなっちゃうなあ、今度はおんぶしてもらわないとなあ」
僕もそのときは、「じゃあ大きくなったらおんぶしてあげるよ」と答えました。
結局、その約束は祖父が生きているうちは果たされることがありませんでした。
今ではその葬儀での出来事は、その約束のことだったんだなと思っています。
ちょっとした恩返しができたと思いました。
ありがとう!!お祖父さん
次の記事:
『便所の神様』
前の記事:
『おばあちゃんの話』