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『地獄』


死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?251

436 :自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/14(木) 07:19:04 ID:D4LxgVqg0
早起きついでに、俺が厨房の頃体験した怖い話をひとつ。

それは中学生の夏のことだった。
その日は日曜で部活も休みで、家族は皆用事で出かけていた。
俺は2階にある自分の部屋で過ごしていたが、いつの間にかウトウトしていた。
しかし暑さでどうにも寝付けない。
布団の中で起きたり眠ったりを繰り返していると、ふと声が聞こえた気がした。誰もいないはずなのに。
気のせいだろうと思いまたウトウトとしだすが、今度は1階からはっきりと物音が聞こえた。
誰か帰ってきたのかな?なんて考えていると、音がだんだん近寄ってくる。
それが階段を登る足音だと気がついた時には、俺はすっかり目が覚めていた。
布団から身を起こし音に耳を傾けるが、なんだか聞き覚えがない足音だ。
俺の家族は両親と兄がいるだけだが、それは家族のものではないもっと軽い足音だった。
俺は得体の知れない足音が急に怖くなった。
俺は咄嗟に押入れに隠れ、息を殺しながらふすまの隙間から部屋を覗いていた。
すると、12,3歳程の着物姿の女の子が俺の部屋に入ってきたではないか。


437 :自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/14(木) 07:22:45 ID:D4LxgVqg0
俺はぎょっとした。体がこわばって動くことが出来なかった。
その少女は部屋の中をせかせかと動き回っていた。
俺を探している。なぜだかそんな気がして怖くてたまらなかった。
息を殺して様子を伺っていると、少女は急にかがんで部屋にある本棚の下の10センチほどの隙間を覗きだした。
しばらくじーっと覗いていた少女だったが、今度はその隙間に手を伸ばし、ゴソゴソと隙間の奥を漁りはじめた。
俺は少女から目を離すことが出来ず、食い入るように彼女を見つめていた。
ふと少女の動きが止まった。何かを手に持っているように見えるが、それがなんなのか分からない。
すると少女は急に立ち上がり、おもむろに部屋を飛び出して、
バタバタと大きな音を立てながら階段を駆け下りていった。
俺は少女の急な行動に叫び声を上げそうになった。
両手で口を抑えたが、心臓の鼓動でバレるのではないかと思った。

足音が聞こえなくなったのを見計らって、そ~っと押入れから出た俺は、問題の隙間を恐る恐る覗き込んだ。
やはりナニかある・・・が、それが何かは暗くてわからない。俺は勇気を振り絞って手を隙間に伸ばした。
カサッっと何かが指の先に触れた・・・
触った瞬間挫けそうになったが、恐怖をこらえてゆっくりそれをつまんで取り出した。
出てきたの異臭を放つ歯真っ白な塊。俺はそれを見た途端ハッとした。見覚えがある。


438 :自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/14(木) 07:25:59 ID:D4LxgVqg0
そう、それは俺の オ ナ テ ィ ッ シ ュ だったのだ。
俺は中学生になって性欲にまみれていた。取り憑かれたと言っても過言ではなかった。
だが親にオナニーをしていることがバレるのが怖かった俺は、使用済みティッシュをトイレに捨てて処理していた。
だが少女が現れたその夏の日、睡魔に襲われた俺は一階のトイレに降りるのがめんどくさかった。
かと言ってゴミ箱に捨てると部屋に臭いが染み付く。
どうしたものかと考えているときに、例の『隙間』が目に入った。
この隙間に入れておけば臭いが部屋に拡散せず、かつ後で処理するときゴミ箱を漁るような真似もしなくていい。
そう考えて俺はオナティッシュを隙間の奥に詰め込んで、安心して眠りに落ちたのだった。
そのことを思い出すと一気に恐怖がなくなった。思わぬもので霊を撃退した。謎の達成感に包まれていた。
だが真の地獄はここからだった。

ティッシュの処理のため一階に降りると、そこには今まで見たことがないくらい暗い顔をした母が立っていた。
いつの間に帰っていたのか?あの幽霊と出会わなかったのか?などと考えていると、母はぼそぼそと俺に話を始めた。
そこで俺が耳にしたのは辛く悲しい現実だった。
母は今日叔母の家に遊びに行っていたこと。
すると、しばらく会っていなかった従姉妹が俺と夏祭りに行きたいと言い出したこと。
従姉妹が俺と夏祭りに行くために浴衣に着替えて家にやってきたこと。
その子が俺のオナティッシュを見つけて触れてしまったこと。
エロ本を見つけるつもりで思わぬババを引いたらしい。
従姉妹はしばらく泣いていたが、叔母に連れられて帰っていったそうだ。
聞き終わる頃には俺は完全に血の気が引いていた。きっと顔は真っ青だったろう。母は涙目だった。
なんでこんなことになってしまったのか。
オナニーをした後のような虚脱感、喪失感に襲われた俺は、その日以来隙間というものがトラウマになった。

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