ほんのりと怖い話スレ その74
559 :本当にあった怖い名無し:2011/07/09(土) 20:33:39.41 ID:5U6aYbFV0
小学生の頃、近所に某宗教の勧誘をしている初老の女性が住んでいた。
女性の旦那は亡くなっており、10歳の娘が一人いたが少し頭が弱く、いつも同じ服を着せて勧誘に連れ歩いてた。
私はその人が苦手で、たまに道で会った時も、
笑みをうかべたまま瞬きひとつしないその目が怖くて、直視できなかった。
近所で不幸がある度にその家に行って勧誘し、
時には自転車が盗まれたなどの些細なことでも顔を出してたため、気味悪がられたが、
なぜかうちには一度も来た記憶がない。
最近になって、母がその理由を教えてくれた。
560 :本当にあった怖い名無し:2011/07/09(土) 20:46:15.15 ID:5U6aYbFV0
「あんたね、殺されかけたんよ。あの人に。
あんたがまだ赤ちゃんの時、あの人勝手にうちに上がって、二階で寝てたあんたを抱いて窓から落とそうとした。
突風で押し戻されたけど間一髪だったんよ」
警察に通報しようとしたが、祖母に考えすぎだと言われてやめた。
それ以来、女性はうちに来なくなったらしい。
私が中学に上がる頃、女性は出世したのか、本部のある街へ引っ越したそうだ。
ちなみに、突風が吹いた方角には、祖父が参拝道の整備工事の時に寄付した神社がある。
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