怖い話まとめブログ ロゴ
※旧怖い話まとめブログ跡地
このブログについて  お問い合わせ  オカルトblogランキング  怖い話まとめブログ管理人のツイッター  B!

※この記事はhttp://nazolog.com/blog-entry-360.htmlに移転しました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


次の記事:『8時半の電話』
前の記事:『独居老人の手紙』
[ --/--/-- ] スポンサー広告 | この記事をツイートする | B!

『山を切り開いた地にできた新興住宅地』


ほんのりと怖い話スレ その2

758 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/08/05(日) 03:22
20年前、山を切り開いた地にできた新興住宅地に引っ越した。
その住宅地に引っ越して来たのは私の家が一番最初で、
周りにはまだ家は一軒もなく、夜は道路の街灯だけで真っ暗だった。
家は住宅地の端で、隣には整地されていない草むら。
そして草むらは山に続いていた。

その家に越してきてから暫く、家族皆が調子を崩した。
父は原因不明のできものが背中に出来、母はだるさで病院通いを続け、兄はやたらと車の事故を起こした。
私は不注意でやたらと切り傷やあざを身体中につくった。
が、そのような不調もいつかなくなり、家族そろって新しい家にも慣れた。

家が建って一年経った。
新興住宅地も随分家がたって賑やかになった頃、父が話してくれた。
家族が調子を崩していた頃、父は夢を見たそうだ。
大きな蛇の夢で、草むらからじっと父を睨んでいたらしい。
そして次の日、父は家の傍の草むらでその蛇を本当に見た。
蛇は胴の径が10センチもあろうかという大きさで、体調は2メートル程もある大きさだった。
父はなぜか申し訳ない思いになり、蛇に話し掛けたそうだ。
「この地に昔からいたのだろう。勝手に来て申し訳ない。
 でも、いまさらここを離れるわけにはいかない。
 この地を大切にするからゆずってくれないか。
 それと、俺の前にはどれだけ姿を現してくれてもいいが、家族は正直言ってその姿をみると怖がる。
 頼むから俺の前だけに姿を現してくれ」
蛇は暫く父を睨んでいたが、ゆっくりと山に向かっていったそうだ。
父はその日、寺に行き、酒を納めてきたらしい。
家の不調が改善されたのは、その日からだと父は言っていた。
そして父はその後、蛇を見ることはなかったそうだ。

次の記事:『8時半の電話』
前の記事:『独居老人の手紙』
[ 2010/08/24 ] ほんのりと怖い話 | この記事をツイートする | B!


copyright © 2024 怖い話まとめブログ all rights reserved.
/ プライバシーポリシー