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『黒ずくめのおじいさん』


恐い話@同人26

834:恐い1/2:2011/01/16(日) 18:20:17 ID:jLNje05x0
数ヶ月前、外出先で20mほど先に小さな人だかりができてるのを見つけて、野次馬心でのぞいてみた。
その人だかりの中央には女性が倒れていて、7人くらいが女性の周りを囲って無言ガン見。
遠巻きにも人が居て、立ち止まったり覗き込んだり、「倒れてるの?」とかぼそぼそ聞こえる。
更にその遠くで、待ち合わせでもしてるんだろう数人がちら見していた。

周囲の空気が異様だったのと私自身がチキンなのとで、どうしたらいいものかときょろきょろしていると、
少し離れたところでこちらを眺めている、
全身黒ずくめで黒いこうもり傘をさしたおじいさん(?)がいるのを見つけた。
そのおじいさんを見た瞬間、なぜか『この女の人が死んでしまうんじゃないか』という不安に駆られて、
気がついたら女の人にかけより救急車を呼んでいた。

私が救急車を呼ぶと安心したのか、野次馬の数人が立ち去ったけど、残りは無言で私と女性を見下ろしてる。
その様子が恐くて、「手伝ってください」ともいえなかったんだけど、
女の人と待ち合わせをしていたらしい男性が到着したので、少しは安心した。


835:恐い2/2:2011/01/16(日) 18:21:01 ID:jLNje05x0
数分後に救急車が到着。
救急隊員の人が女の人の容態を確認しながら、「貧血もうんたらかんたら」とかそんなことを言っていた。
すぐに救急車は病院に向かったんだけど、その様子を一部始終眺めていた(私が来る前から居た)オッサンが、
「貧血ごときで救急車を呼ぶな」「救急車をタクシー代わりにしやがって」「そんなこともわからんのか」
と、私に聞こえるように嫌味を言ってきた。
めちゃくちゃ腹が立ったけど、怒りで言葉もでなかった。

オッサンに背を向けて帰ろうとしたとき、黒ずくめのおじいさん(?)が、
女の人はもういないのに、まだこちらを眺めていることに気がついた。
野次馬もようやく退散し始めたのに、おじいさんは全く動かない。
よくよく見ると、おじいさんの目は女の人の倒れていた場所でも私でもなく、
このオッサンを見つめているのがわかった。
私は『ざまぁみろ』と思い、すっきりしてその場を立ち去った。

でも、帰り道でこの黒ずくめのおじいさんの顔を思い出そうとしても、全く思い出せなかったんだよね。
目の動きまで見えたはずなのに。全身真っ黒で、真っ黒なこうもり傘は確か。
顔は思い出せないけど、なんとなく老人だった気がするので、おじいさんと書かせてもらった。

さっきまで人の命を救いたいと思っていたのに、
嫌味を言われただけで、オッサンの死を願った自分も恐いなと思った。
冷静になった今、あのオッサンの健康を祈っている。


840:恐い:2011/01/16(日) 19:07:55 ID:d45rA4yd0
>>834-835
正体不明の黒いおじいさいが恐いとかいうより、腹が立つ話だね。
倒れている女性を前に、何もせず周りを囲って無言ガン見とか。
嫌味言ったオッサンは最低だ。
貧血だろうが、倒れているのを放っておいていいわけないだろ。
834は優しいな。


843:恐い:2011/01/16(日) 19:42:06 ID:jLNje05x0
834です。あとだしで申し訳ない。

傘に関しては、あの日は曇ってたしその時点では雨も降ってなかった。(その日は朝から降ってなかったと思う)
日も傾いてたから日傘も必要なさそうだったんだ。それとも紫外線をさえぎる為だったのかな。
あと、人の顔を覚えるのはわりと得意で、倒れてた女の人もその友だちも、嫌味なオッサンの顔も覚えてる。

>>840
もしかして私は余計なことをしてしまったのか、と悩んでいたので、そう言ってもらえて心が軽くなった。
ありがとう!

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[ 2011/06/14 ] 恐い話@同人板 | この記事をツイートする | B!


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