∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part28∧∧
871 :本当にあった怖い名無し:2006/08/31(木) 13:01:48 ID:n5tnQ+o80
昔、山歩きの好きなじいちゃんと一緒に、自分とこの山を枝払いついでに歩いた時のこと。
昼間でも枝が鬱蒼と茂ってて暗くて、子供心に嫌だなぁと思ってたけど、
ふと遠く後ろに歩いている人影が見えた。方向は俺らと同じ方向。
こんな山でも歩いてる人がいるんだと、ちょっとホっとしたのも束の間、
じいちゃんが俺の手を掴んで足早に歩き出した。
後ろからは、その人影が呼ぶ声が聞こえてきた。
多分、「よーい」とか「ほーい」とか、そういった感じの声だった。
「呼んでるよ?」とじいちゃんを見上げると、口に人差し指を当てて『シー』の仕草をし、
「振り返っちゃダメだぞ」とじいちゃん。
872 :871 2/2:2006/08/31(木) 13:02:34 ID:n5tnQ+o80
リュックから、なんていうのか、酒を入れるアルミの水筒みたいなのを出して、
道を塞ぐように中身をバッと撒いた。
そのまま「振り向くな」と言われ続けて、その場を後にした。
じいちゃんに抱きかかえられるようにして歩いている時、ちらっと見えたのは、
液体を撒いた場所辺りで立ち尽くす人影。
遠目でよく見えなかったけど、ザンギリ頭というのか、ボサボサの頭に白っぽい服を着てた。
結局、その日はそのまま別の道から下山して帰宅。
その時のことをじいちゃんに聞くと、
「山には得体の知れんものがいるからなぁ」と言うだけ。詳しいことは教えてくれなかった。
また、同じようなことがあったら、
「枝でも石でもいいから、道のこっちと向こうに線を引け」と言われた。
今から20年前、俺が小学校に上がったばかりの話。
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