「『俺の後ろに何かいる』8/18」の続き
【幽戸】俺の後ろに何かいる【ゆかり】
258 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 11:48:03 ID:sEe18pct0
携帯で2回くらい撮ってみたんだが
全く何も映らないorz
縁も電子映像見えないし
霊って電子機器と相性悪いのかねぇ・・・
263. 生ユカ ◆0Tihdxj/C6 :2006/04/04(火) 11:51:00 ID:KAwVle+z0
ふと思ったんだが、ゆかりんって何かに憑依する事は出来る?
人形とかさ。
出来るならそれに憑依してもらって撮ってみれば?
265 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 11:53:13 ID:sEe18pct0
確か憑依って、喋るより高度な技術じゃなかったっけ?
何かの本で見ただけで、よく覚えてないけど
現実の物に、自分の身で影響を起こさせるわけだし
相当な力がいると思うんだけど、違うのかな?
281 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 12:02:25 ID:sEe18pct0
さて、話の途中でスマンがタイムリミット
背後でカリカリ鳴ってるからそろそろ行かねば(;´∀`)
報告は帰ってきたらします
つーわけで、いってきます
456 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:17:33 ID:sEe18pct0
( ´∀`)やぁやぁ皆さんお集まりでー
460 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:21:36 ID:sEe18pct0
少しずつ報告してきますね。長いからw
あと、うpどこにしたらいいだろう?
465 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:23:43 ID:sEe18pct0
じゃあ、会話の途中途中に画像はさんで行くわさw
つーわけで、まとめる
ちょいと待ちねぇ
471 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:30:07 ID:sEe18pct0
朝にPCを立ち上げ、書き込みが終わった後
背後から「早く~・・・」とでも言うかのように続くカリカリ音に苦笑しながら
PCを落とし、薄手のコートに手を通した
玄関へ向かうと昨日の事もあっただけに気になり、後ろをついてくる縁を見る
が、杞憂だったらしくワクワクしてるように見えた
1階へ降り、ふと自転車置き場を見た
今日はゆっくり歩いて行こうと、視線を前に戻して歩みだす
相変わらず、彼女の手は俺の肩にちょこん。と添えられていた
473 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:37:03 ID:sEe18pct0
俺「青い服、あるといいな」
平日だけに人通りが少ない
しかし、独り言が周囲に聞こえるのはちょっとマズい
ボソっと、彼女に聞こえる程度の声でそう告げた
縁「・・・ぶんぶん」
でも、帰ってきた答えは意外だった
俺「青い服じゃない方がいいのか?」
縁「・・・ぶんぶん」
頭を指先でカリカリと思わずかいてしまう俺
わからん(;´Д`)
簡易型の五十音表+α(濁点等)を取り出し、建物の影で始まる
こっくりさん改め、ゆかりさん。
縁『なんでもいい』
縁『うれしいから』
買ってもらえるだけで嬉しいって事なのかな
女の子だもんなぁ、いくら霊でもずっと同じ服は気になるか・・・
482 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:47:48 ID:sEe18pct0
住宅街の連なる通りを抜けると
視界いっぱいに広がるショーウィンドウ
まあ、ガン○ムのプラモがウィンドウ内にあるのはこの際気にしない事にしよう
霊通信機(ケータイ)を取り出し、耳に宛がうと準備完了
俺「凄いな」
縁「こく。」
一通り見渡して、男性物と女性物が混合されてる店を発見
中へ入って数分品定めをしていると店員が寄ってきた
店「そちらは今年出た新作なんですよーうんたらかんたら」
俺「あ、いや。女性にプレゼントしたいんです」
あっ。などと短い声で言葉が区切られると
すぐに店員の表情がニヤけた
嫌な予感100%
店「彼女さんにですか?」
俺「あ・・・まあ、そんな感じです・・・」
488 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 17:56:54 ID:sEe18pct0
店「これなんかいかがですか?」
店「あ、こう言うのも最近流行ってるんですよー」
俺「・・・は、はぁ・・・」
何その下乳見えそうな服(´Д`;)
若干溜息交じりに縁の方に視線をめぐらせようとした
その時
視界に入ってきた
俺「・・・これ」
店「はい・・・?」
俺「これにします」
店「あ・・・はい、有難うございますー・・・」
しぶしぶカウンターへ服を持っていく店員を尻目に
縁の方を向いた、霊通信機装着で
俺「ゴメン、勝手に選んで」
縁「ぶんぶん」
俺「気に入ってくれるといいけどな」
その時、数回しか見た事ない縁の笑顔が見れた
ちなみにその服↓
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader132262.jpg(※リンク切れ)
496 :本当にあった怖い名無し :2006/04/04(火) 18:03:45 ID:DlA9LtAV0
>>488
それ「ボレロ」だよ(^_^;)
下乳確かに見えそうだけど、あくまで上着だから。
カワイイのプレゼントしたじゃんか!
うん、今流行ってるよそれ。
私持ってないけどorz
498 :本当にあった怖い名無し :2006/04/04(火) 18:07:03 ID:KAwVle+z0
飯食ってきた。
ピンクのボレロわかええ(ノ´∀`*)
よかったね。うん。良かった。・゚・(ノ∀`)・゚・。
505 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 18:18:13 ID:sEe18pct0
服も買い、るんるん気分(あくまで俺のイメージ)の縁
メシも食い、俺の腕の二つの針は2時を示していた
たった二日だったが考えることは山積だった
疲れを取るには最高だったと言える
でも、ここからは最悪のパターンも考えられる
気は重かった、だが行くしかない。
俺「ゆかり」
縁「?」
周囲に人が居ない事を確認してからいつものトーンで話しかけると
俺の選んだ服が気になるのか
しきりに包装された袋の中を覗こうとしていた
ちょっと驚いたようにこちらへ視線向けて、表情に見えるは「?」マーク
俺「今から、ちょっと寄ってくトコあるんだけど。イイか?」
縁「こく。」
518 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 18:31:22 ID:sEe18pct0
1つ目の寺に向かった俺と縁
住職に話を聞いたが大した成果も無く
2つ目
話も出来ず
時間は徐々に削れ
4時を過ぎた
帰ろうか、そう考えた時に神社が見えた
こんなトコに神社があったのか、などと考え
何気なく門(鳥居だっけ?)をくぐってみた
ふと、静電気のようなピリッとした痛みが身体に走る
が、然程気にせず中へ入っていくと真横から声
?「あれ、幽戸か?」
俺「・・・お前、何その格好」
そこには中学時代の同級生、武田(仮名)の姿
着物をきたその姿は、中学時代のガリ勉ぶりからは想像も出来ず
思わず噴出した
武「何って、ここ俺ん家だしな」
俺「・・・なぬ?」
531 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 18:47:37 ID:sEe18pct0
俺「今お前何してんの?」
武「ん、神主の最高位を取るタメにガッコー通ってる」
神主に位とか学校があるなんてこの時初めて知った(;´Д`)
俺「どこまで?」
武「三重」
俺「遠っ!」
武「今春休みだからな、って・・・お前、何か変なモン連れてないか?」
俺は一瞬本気でビビった
幾ら学校でも霊との対話とか、そんなモンは教えてくれないだろうと
油断して懐かしい話に花咲かそうとしてただけに。
546 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 19:01:18 ID:sEe18pct0
俺はこの二日間の事を武田に話した
その間、彼は「ふむ」とか「ほぉ」とか適当な相槌を入れてきたので話しづらかったが
縁は俺の後ろで相変わらず「?」マークを飛ばしてた、おそらく見えてない
俺「お前、もしかして見えるのか?」
武「ん、いや。流石にオマエほどハッキリは見えない」
いや、見えてるだけで十分だって(;゚Д゚)
俺「まあ、事情は話した通りだ。俺はどうすればいい?」
武「んー・・・霊ってのは不安定なモンだしな
消すだけなら手段もあるけど、俺はできないけどさ」
物騒な事を軽く言うなよ・・・(;´Д`)
武「俺は輪廻転生論を信じる派だから、浄霊の方がその子に取ってみればいいと思うんだけど」
俺「・・・ん、何それ?」
無知にも程があるorz
武「あー、つまり。人は死んだら生まれ変わる。だから成仏させて上げた方がいいと思ってる
でも、今その子はその成仏させるタメの鍵を隠しちゃってるわけだ。故意じゃなくてもな」
552 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 19:14:15 ID:sEe18pct0
俺「その隠した鍵を出現させるにはどうしたらいい?」
武「知らん」
俺「・・・なぬ!?」
武「お前、家族にケーキを勝手に食われたからって殺したいと思うか?」
俺「思わねぇよ、ってか論点摩り替えんなっ」
武「でも、世界のどこかには殺してしまうヤツだっている」
武「つまり、そう言う事だ。人によって考え方だって様々
俺には理解の出来ない事で、自分の殻に閉じ篭っちまうヤツだっている
その子にはその子なりの悩みとかがあって隠してるんだろうさ。霊全体をひとまとめに解決策なんて無ぇよ」
俺はただ、彼の話を聞いてた
助けたいと思ってた相手に対して、人としてではなく
「霊」として接していた事にイラつきを覚えて
憤りの無い悔しさを覚えた
562 :幽戸 ◆Ttgou0pFR. :2006/04/04(火) 19:37:18 ID:sEe18pct0
武「ああ、それから。オマエ霊感高ぶってないか?その子以外に霊見たとか」
俺「あ、ああ。ジイさんと3体の霊見たけど」
武「塩盛れ。出来れば焼くか燻ったヤツ、気休めとかそう言う問題じゃなく
塩は必ず盛った方がいい、効くから」
俺「ん、わかった」
武「あとは・・・ちょっと待ってろ」
軽く手を上げて俺達を制止させると、武田は家の方へ戻っていった
呆然としたまま立っていると、縁が後ろから俺の顔を覗き込んでくる
・・・器用な
腕時計に改めて視線を落とす
そんなに時間は経っていないと思ってたが、どうやら既に30分近く話し込んだらしい
時間を確認したと同時、武田が戻ってきた
武「これ、貸してやるから持ってけ」
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader132307.jpg(※リンク切れ)
俺「・・・お前なんでこんなモン持ってんの・・・?」
武「昔からある、ま。退魔の効果があるから持ってけ」
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader132308.jpg(※リンク切れ)
(ネーミングは自分でつけた)
武田「じゃあ、また何かあったら来いよ」
俺「ん、サンキュ」
彼が言うには、刃物には邪を払う。と言った効果があるらしく
御神体として置いてる場所もあるとか(本当かどうかは知らないw)
で、帰ってきたトコです(;´∀`)
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