∧∧∧山にまつわる怖い話Part15∧∧∧
49 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/12/14 01:46:29 ID:etYsJ3yP
後輩の話。
彼の住む山間の町には、かなり大きな廃病院があったのだそうだ。
戦前に、結核患者用のサナトリウムとして利用されていたという。
肝試しに行かないかという私たちの提案に、彼はこんな話をしてくれた。
「これは都市伝説みたいなものかもしれませんが・・・。一応耳に入れておきます。
サナトリウムには人望のある若い医師がいて、
患者やその家族のカウンセリングみたいなこともしていたらしいんです。
そのうちにどんどんエスカレートして、催眠療法の真似事にも手を出したって聞いています。
それがある時、入院患者が一度に三人も自殺したんです。
ええ、その医師の催眠療法を受けた患者だったらしいです。
しばらくして、警察が大挙して乗り込んできました。
漏れてきた噂では、例の催眠療法を受けた患者さん、退院されてから、
皆が家族と無理心中したというんですよ。
十人近くいたということなんですが・・・
ここからがはっきりしなくなるんですが、
どうも催眠に使った部屋に何かあって、それが問題だったとか・・・。
鑑識が一人自殺してから捜査は終了し、サナトリウムは閉鎖されました。
問題の医師がどう処分されたのか、そこはまったく不明です。
まあ、戦争直前の時節だったらしいですから・・・」
それでも行ってみます?彼はそう聞いたが、皆行く気が失くなっていた。
現在、件の廃病院は既に崩れ果て、青空駐車場にされていると聞く。
83 :本当にあった怖い名無し:04/12/14 23:00:32 ID:U9zTKv0m
>>49
かなり気になるね。都市伝説なら検索にひっかかるかな?と思ったが、それらしいのは出ず。
しょうがないので推測してみることにした。
医者がやった催眠療法はカウンセリング目的だと思うが、催眠状態にして何を吹き込んだのか不明。
しかし、まあ医者に悪意がなかった(催眠で殺人するよう仕向けた等)と仮定する。
「催眠に使った部屋に何かあって、それが問題だった」ということを、
「その部屋に幽霊がいた」と解釈すると、
真相は、催眠状態になった患者に幽霊がとりついたという事かな?
鑑識の一人にも災いがふりかかったと。
その部屋を使ってた人が全員とりつかれるわけではなく、とりつかれやすい人がとりつかれた、と。
235 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/12/18 03:33:31 ID:ji1NwHqN
>>83
遅レスにてすいませぬ。
ここでは、その町だけに伝わる昔話といった意味で“都市伝説みたい”としました。
件の医師ですが、最終的にはかなりヤバイ思想に転んでいたそうで。
ぶっちゃけた話、下のような終末的思想。
「つらいなら逃げれば良いじゃないか。
逃げて逃げて逃げられなくなったら・・・
究極的な逃避って、やっぱり死かなぁ」
あくまでも噂ですが。
なにせ戦前の話、詳細も分からないし、こういった噂も不謹慎な周りの人が作り出したものかもしれません。
ただ、やはり少々不気味ですよねぇ。
人間は自己保存の本能があるので、催眠では自殺させられないと聞いたことがありますが、
何か可能な手段でも見つけてしまったのでしょうか?
それも、誰彼委細かまわず発動するような方法で。
鑑識さんは、運悪くそれを作動させてしまったとか。
まぁこれは私の妄想な訳ですが。
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