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『タコ部屋から逃亡してきました』6/7

「『タコ部屋から逃亡してきました』5/7」の続き
タコ部屋から逃亡してきました3冊目

88 :1 ◆8kZl85I/m. :04/05/31 23:55 ID:???
鈴木「わ わかった もう許してくれ」
川口「お前の為に 木の伐採までやらされたのに お前は寝てただろ」
鈴木「あれは調子が悪くて寝てた」
山「嘘つけ お前が酒を飲む所を見てた」
山「こいつを朝までいたぶるか」
山「庄田もこいよ」
庄田「俺はめんどくさいからいいよ」

山さんは 鈴木さんに相当な怨みを抱いていたみたいだ
そして 壮絶なリンチは続いた
寝てたら 体の上を歩く タオルで鼻と口を塞ぐ
寝てる側から頭を蹴るなど 山さんが執拗にからむ
鈴木「いい加減にしてくれよ」
山「なにを~お前待ってろ」

山さんが外に出て 濡れたタオルを持ってきた
そのタオルで鈴木さんをパシパシと叩く
部屋の中で悲鳴がこだまする よくこんな事を考え付くもんだ
所で外に水はないはずなんだが?

僕もやられた経験があるが 濡れたタオルで叩かれるとめちゃくちゃ痛い


178 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/01 21:24 ID:???
制裁は明け方迄も続く 一般の社会ならもう終ってるだろうが

あれから鈴木さんは大人しくなったみたいだ
まだ色々反抗的な態度だったが 川口さんの一言が効いたみたいだ
(おい鈴木 お前明日の朝は永遠に目覚めないかもな)
そして翌日の仕事が・・・・・・・・・
今日は鈴木さんの朝までリンチ事件で みんな寝不足みたいだ
仕事に精彩がなくて 小林が苛立ってる 相変わらず青木さんが殴られてる
ほとんど殴られ役の青木さん 気の毒だが みんな心の中で感謝してるであろう
殴られ続けて どちらかと言えば大木凡人似だった青木さんの顔が
瞼が腫れてすごい強面の顔になってる(前歯が無いのも怖い)
多分普通に道を歩いてたら 誰も寄りつかないだろう と言うか避けて歩くと思う


205 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/01 23:20 ID:???
その後は事件もらしい事件はない・・・・・・・・
そしてまた1週間が過ぎようとしてる 飯は相変わらず豚のエサ以下だ
仕事と言えば相変わらずキツイ 本格的に暑くて大変
本来なら水代がバカにならないのだが こっそり水を補給する方法を見つけた
(水道みたいな物は有るのだが 捻る所に鍵を入れないと出ない)
その鍵は小林が所有してるが 以外と単純な構造なので 水を出す事ができた
これも川口さんの知恵だ 川口さんが居ないと本当に地獄だったかもしれない

水は良いのだが 甘い物と 塩分をとらないとまずい
小林から購入すると高い でも仕方ないので購入する
今日は掘りだし物の 茹で玉子が500円(塩付け放題が嬉しい)
500円は痛い出費だが 塩湯を飲む事を考えたらマシだ


290 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/02 21:52 ID:???
そして週末になり 待望の日曜日が来たけれど・・・・・・・・・
また朝から小林がくるのか 最近日曜日は必ずくる
嫌な予感は的中した それどころか最悪の日曜日に
朝の8時位にお約束のドンドンドアを叩く音(最近あまり蹴らないが)
小林「お前等に楽しいお知らせが有ります この前の小屋作り中止に関係がある」
小林「楽しみに待ってたよいこも居るかな」
完全に人をバカにしたみたいな喋りだが すぐに生意気口調にかわり
小林「おい お前等付いて来い もたもたするな」


294 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/02 22:10 ID:???
小林「それでは新しい管理人さんを紹介する 岡さんと前田君だ」
小林「岡さんと 前田君がお前等の新しい管理人様だ」
小林「とくに前田君は狂暴変な動きしたら 喉元を食い千切る」
はぁ?言ってる意味がわからない ???
小林「それでは 部屋の中に入れ 前田君の機嫌を損うなよ」


392 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/03 00:22 ID:???
部屋に入ってみたら 60才位のしょぼくれたじいさんと 犬
どこで拾ってきたのだろうか  犬の名前はわからないが 
ドーベルマンみたいな犬だ もしかして前田君は犬か?
小林「前田君と言う名前は冗談だ 謙太君だ お前等忠誠を誓え」
小林「あっそれと 俺は4日程留守にするから 岡さんと謙太君の言う事を聞けよ」
小林「謙太君は人を一撃で噛み殺せるからな」

なんと言う事だろう どうして犬に忠誠を誓わないといけないんだ
そこでじいさんが立ちあがる
岡「謙太エサだ」
目の前に肉を放りなげる 唸りながら上等そうな肉を食らう 

隣りで第6の男が吐き捨てるみたいに呟く
第6の男「人間様より 良い物を食べやがって」
小林「お前等もこの肉の様になりたくないなら 変な考えは持つな
第6の男「100キロの男を見ないと思ったら 補充で犬とおっさんか」
山「逃げ出さないように監視のつもりか」
第6の男「この飯場ももう終りだな」


397 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/03 00:50 ID:???
そして・・・ふと隣りを見ると青木さんがカタガタ震えてる
青木「うわ~怖いよ 助けて」
小林「ん どうした さては犬が怖いのか」
青木「・・・・・・・・・・・・・・・・」
小林は岡の所に駈け寄り なにやら耳元でボソボソと
岡「はっはは そりゃいいな」
そして岡が言葉を放つ
岡「謙太go 」 
岡が言葉を放つと 犬はすごい勢いで僕達の方へ飛び掛ってきた
岡「謙太「rest」
寸前の所で犬は止まるが 青木さんの様子が変だ
青木さんは半分気絶して 尿を漏らす
小林「こいつ汚ねぇな 漏らしてやがる」
小林「俺様の部屋の中で 許せねえ」
小林は2度3度と青木さんを蹴り上げた


466 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/03 23:48 ID:???
その1発が青木さんのお腹に炸裂 途端にブリブリっと音がした
小林「お前は本当に最低なヤツだな もう殴る気も起きない」
小林「誰かこいつを風呂場へ連れていけ 臭くてかなわん」
小林「さて 俺は出掛けるから お前等よい子にしてろよ」
小林「帰ってきたら 楽しいお知らせがあるかもしれないからな」
楽しいお知らせ?なんだろうか どうせ変な事だろう
小林「じゃぁ岡さん よろしく頼むわ 岡さんの好きにしていいから」
岡「おう 気をつけてな こいつ等と遊ばして貰うよ」
そして小林は IBXカーに乗り出掛けたのだが

岡「おい お前等に自己紹介だ 俺は 「岡 正徳」様だ ただしいとくと書く」
岡「俺様の名前を呼ぶ時は 様つけで呼べよ」
岡「言っとくが俺は空手の達人だ 謙太は人を食い殺した事がある」
岡「死対を埋めるのは大変だっだぞ ぐはははは」
(絶対にはったりに決まってると思うが)
岡「あと お前等の自己紹介はいらないぞ タコの名前なんて覚えたくもないからな」


481 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/04 00:30 ID:???
なんか頭が痛くなってきた このじいさんは完全に逝かれてる
身長は160cmあるかないか 体重は45キロ位だろうか
いざとなったら余裕で勝てそうだけど 犬が問題だ

岡「お前等 はよいね「早く去ねの意味」
岡「タコが長く部屋に居たら 臭くてかなわんからな」

なんと言う傲慢な男だろうか 仕方ないので小屋に戻る事にする
今日は休みなので、川口、俺、庄田、山さんの4人でミーティングを開く事に
弟6の男、青木、鈴木は参加せず
川口「今後の事について話をしたいと思う 誰か意見とかあるか」
山「ジジーは良いが あの犬をどうするかだな」
庄田「関係ねぇ殺っちまえ 人間様に勝てるかよ」
川口「しかしな 噛みつかれたら面倒な事になるぞ」
庄田「・・・・・・・くくくっ」
庄田さんが意味不明な笑いを その目を見たら背筋が凍りそうだった


544 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/04 22:50 ID:???
そして翌日・・・・・・・・・・・・
今日は小林が不在なので 岡が来る予定だ
何時もより1時間も早く来た(年寄は早起きで困る)
ステッキみたいな物でドアを叩く音と 犬の雄叫びで目が覚めた
岡「おい お前等何時まで寝てるんだ 目が腐るぞ」
すいません まだ4時前なんですが・・・・・・
岡「すいませんじゃないだろう 岡様だろうが」
岡「飯の仕度してるから 直ぐに来い」
そして部屋に入る
岡「今日は 岡特製チャーハンだ 美味いぞ」
相変わらずの葉っぱと ひとかけらの肉が入ってる
1つは葉っぱが少なくて 肉が半分以上だ なぜ1つだけ?
そして1つはドックフードが1つ並んでる
岡「早く低位置につけよ」
鈴木さんが一番肉が多い所に座るが
岡「バカ野郎 そこはお前の席じゃない この肉の大盛りは謙太の分だ」
ドックフードは誰のですか?
岡「うんこ漏らしに決まってるだろ ドックフードも勿体無いわい」
青木さんは泣きながら食べてた


575 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/04 23:16 ID:???
そして・・・・・・・・・・・
3日目の夜に 事件は起きた
ぎゃー助けて 夜中に突然の悲鳴が聞えた
みんなは飛び起き辺りを見回す 
山「おい 青木が居ないぞ」
外に出てみると 犬に襲われてる青木さんがいる
川口「あのジジー 放し飼いにしてるのか」
山「俺達が逃げ出さないように放し飼いだろ」
それにしても青木さん どうして夜中に外にでたのだろうか?
川口さんは鉄パイプと タオルを2枚  山さんは鍋を持って青木さんの元へ 
(どうして山さんは鍋を?)
犬は青木さんの足に食いついてる(幸い長靴みたいなのを履いてるが)
その上からでも相当な痛さだろう 
川口さんが蹴ったけど 放す気配はない
川口さんはタオル2枚を 左手にグルグル巻きにした
そして犬を激しく蹴る 犬は川口さんのタオルを巻いた手に噛みつく
そこで山さんが鍋で殴る ドラの音色みたいな音がした


590 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/04 23:55 ID:???
川口「おい そこの鉄パイプで犬を殴れ 思いっきりだぞ」
僕「え 僕がですか」
川口「早くしろ かみ殺されるぞ」
僕はおもいっきり鉄パイプを振り下ろす
犬はギャンギャンと泣き声をあげて 右に左に転げ回る
川口「そんなんじゃ効かない 貸せ」
鉄パイプで犬を滅多打ちの川口さん 横から庄田さんが大きな石で頭を殴る
しばらくするとピクピクと痙攣してる 犬は半分目の玉が飛び出て絶命した 
川口「この犬をどう処理するか」
山「穴を掘って埋めるしかないだろ」
山「それは良いが 岡が騒ぐぞ」
川口「みんなしらを切りとうすんだ」

犬の事件は終ったけれど 青木さんが噛まれた傷が酷いみたいだ
傷口はかなり深い このままでは足は役にたたないかも


603 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/05 00:30 ID:???
川口「青木 お前の足をこの鉄パイプを熱して焼くからな」
青木「嫌だ嫌だ 許してください」
川口「お前 足が腐って落ちても良いのかよ」
青木「それは困るけど 熱いのとか痛いのは一寸」
川口「男なら我慢するんだ その我慢が将来につながる」

青木「どうしても焼かないとダメですか」
川口「このままでは 足が腐るし ここは山の中だ」
川口「当然虫とか蝿も多い 卵を植付けられたなら 足に蛆が涌くぞ」
青木「わかりました」
川口「山さん 青木の口にタオルを噛ませろ」
押し殺した叫び声が小屋中に響き渡る
そして人間を焼く匂いが 辺り一面に漂う
僕は外にでて えずきまくった


664 :1 ◆8kZl85I/m. :04/06/05 21:12 ID:???
これは番外の話しですが 僕は今でも青木さんから連絡がくる
結局青木さんは 足を引き摺るようになる そして精神が不安定で
未だに入院と退院を繰り返してます
入院中に親が亡くなり『親に結構財産があったのですが』 
入院中に姉と話しをして1000万で財産放棄のサインをした
その1000万も3年位で使いきり 障害認定を獲得  
今は生活保護で細々と暮してる
あれから10年以上歳月が流れたが 未だに就職経験は無い
その壊れっぷリを 機会があれば書きたいと思います

「『タコ部屋から逃亡してきました』7/7」に続く

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