∧∧∧山にまつわる怖い話Part6∧∧∧
819 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/02/15 02:40
アメリカで山岳ガイドに聞いた話。
あるインディアンの居留地になっている山の頂に、聖なる湖があるという。
その水は澄み切っているが、底が見えるほど浅くはない。
かつては年に一度、インディアンはこの湖で祭りを催していた。
祭りの夜になると、湖の底から光が射してきて、水が宝石のように輝いたそうだ。
輝く水面に娘たちが船を漕ぎ出し、贈り物を収めた籠を、水の中に静かに下ろしていく。
籠が水底につくと、やがて結ばれた紐が引っ張られる合図がある。
引き上げられた籠の中には、この土地では取れない品々が換わりに入っていたそうだ。
その後、湖に向かい感謝の意を込めて、夜を徹しての宴が開かれていたと伝わる。
もうこの祭りは行われておらず、何を交換していたのかも定かではない。
湖の底から光が射すこともなくなった、と言われている。
一体、彼らは何者相手に物々交換をしていたのだろうか。
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