∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧
『白い顔』
302 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/26 03:03
釣りをしてはいけないという、伝えの残る沢での話。
そこで釣りをした叔父いわく、そこほど岩魚がたやすく釣れる場所は無いという。
えさをつけて投げ入れるだけで必ず釣れる。
しかし、そこほど恐ろしい場所も無いという。
向かいの川辺から、何人もの獣じみた目をした白い顔がこちらを見ているのだという。
気にしない振りをして釣りを続ける。
家路につくころには、白い顔は殺気をあらわにして、いよいよ獣じみてくる。
さてそろそろかと思い、叔父は家路に着くという。
恐ろしいことはないのかと叔父に尋ねると、叔父いわく、
「恐ろしいが、白い顔の連中が、里の近くまでついて来るだけだ。なんの悪さも祟りも無い」
叔父は今でもそこに通っているが、今ではあまり白い顔の人たちは見ないという。
『禁忌の木』
303 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/09/26 03:12
山の木には、切ってはいけない木があるという。
古木に限らず、若木であっても、熟練の者であればそれとわかるという。
ある若者がその類の木を切ろうとした。
「やめてくれ!!」との声がして振り向くと、その若者の祖母がいたという。
チェーンソーをとめるや否や、祖母の姿は煙と消えた。
若者は恐ろしくなって山を降りた。
家に帰ると祖母が亡くなっていた。
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